国境を超えてつながるコミュニティ
前回は「反転授業が学びのパラダイムを反転する」をお届けしました。
https://note.com/torus2020/n/n22e2e7c63860
オンライン会議システムが普及し、リモートワークが推奨されている現在では、
顔を知らない・会ったことのない人と仕事をすることも
それほど珍しいことではなくなりました。
今日ご紹介する文章が書かれた2018年ごろは、
まだまだ、そんな働き方は珍しいものでした。
トオラスの共同創設者である田原真人の当時の文章は、
いまや、多くの人の目の前に、現実のものとして広がっていることでしょう。
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「国境を超えてつながるコミュニティ」
私は、2011年から東南アジアに住んでいます。
仕事は、すべてオンラインで完結しています。
以前は、人を紹介してもらうときは、
メールで紹介してもらい、
会う場所を決め、
喫茶店などで会いました。
それだと、1年間に会える人は数人。
しかし、今は、
1)Facebookメッセンジャーで共通チャットを立ち上げる。
2)メッセンジャーで自己紹介をする。
3)Zoomでミーティングをする日程を決める。
4)Zoomではじめて会う。
というように進みます。
毎週のように、新しい人とミーティングしています。
その中で、新たな繋がりが生まれ、新たな仕事が生まれています。
何かを始めようと思ったら、
Facebookグループを立ち上げます。
そこに様々な人が入ってきて、
数百人の集団ができます。
お互いが知らない人なので、
Zoomに集まって話しはじめます。
1カ月もすると、
様々な繋がりができてきて、
お互いが知り合いになっていきます。
知り合いになって、
信頼関係が生まれると、
自然と「一緒にやろう」が始まります。
気がつくと、
参加者の住んでいるところは、
いろんな国に広がっています。
そもそも主催者の僕自身が日本に住んでいません。
Zoomに入っている人の住んでいる場所が、3-4カ国になることも
珍しくありません。
そのような環境で生きているうちに、
僕達は、自然な流れでリモートチームを結成して、
仕事をするようになりました。
はじめからオンラインで出会い、
オンラインで関係性を育て、
オンラインでチームを作り、
オンラインで一緒に仕事をする
これは、今後は、当たり前になってくると思います。
チームのメンバーが海外に住んでいると、
日本にいると気がつかない様々な情報が手に入ります。
その情報を元に仕事を作ることもできます。
違いは、情報格差を生み出し、
そこにコミュニケーションが起こることで、
価値が生み出されるからです。
コロンビア人のNVC(非暴力コミュニケーション)トレーナーのコンテンツを、
シンガポール在住の人が主催し、
日本から受講するといった講座も行いました。
住んでいるところが全く関係なくなると、
どんなことをすることができますか?
一度、考えてみてください。
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いかがでしたか?
現在では、すでにたくさんの面白いアイディアが実現され、
様々なオンラインイベントやオンラインプロジェクトが開催されています。
しかし、「面白い」だけでは、これまでの社会同様、
それらは「消費されるコンテンツ」に過ぎません。
アイディアやツールは、
「私たちの生活や社会をよりよくする」ことに寄与して初めて
意味があるものとなるでしょう。
さて、「よりよい社会」とは、あなたにとってはどんな社会でしょう?
考えたことはありますか?
きっと、答えは十人十色であり、
必ずしも同じ社会を目指して歩まなくてよい、
というのが現在のトオラスの想いです。
次回は、「違いを学びに変えるファシリテーション」をお伝えします。
https://note.com/torus2020/n/n0298706658ba
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