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その他(2010〜2019年)

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2010年から2019年に書いた記事など
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新しい開発手法への期待 (2010年1月)

新しい開発手法への期待 (2010年1月)

システム開発遅延の原因

 現在、日本におけるソフトウェア開発プロジェクトの大半は、ウォーターフォール・モデルで行われている。ウォーターフォール・モデルとは、ソフトウェア開発の工程を(1) 要求定義、(2) 設計、(3) コーディング、(4) テスト、(5) 保守のように分けて、それらを順に実施していくという手法である。

 最初にきちんとした計画や設計書をつくり、それに従って実行するという方法で

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「ウォーターフォール・モデルは間違いだ!」 (2009年8月)Agile Japan2010用

「ウォーターフォール・モデルは間違いだ!」 (2009年8月)Agile Japan2010用

シンプルで美しい方法

 現在、日本におけるソフトウェア開発プロジェクトの大半は、ウォーターフォール・モデルで行われている。ウォーターフォール・モデルとは、ソフトウェア開発の工程を(1) 要求定義、(2) 設計、(3) コーディング、(4) テスト、(5) 保守のように分けて、それらを順に実施していくという手法である。
 最初にきちんとした計画や設計書をつくり、それに従って実行するという方法であり

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超高速開発に期待するもの (2014年12月)

超高速開発に期待するもの (2014年12月)

 我が国の情報システム開発の多くが、契約は定額請負方式、開発はウォーターフォール型で行われている。特に大規模な情報システムの場合にはそのほとんどが、このスタイルである。これには大きな問題が2つある。

 第1に、要件定義からシステムの完成までにかなりの期間を要するため、システムが完成した時のユーザ・ニーズが開発着手時から変化しているという問題がある。

 第2に、もし要件定義に間違いや誤解があ

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