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片思いが募ると人は狂う。狂いたくなければ、どうするか。そして狂いたいのなら……。

何の話かといいますと、地域への思い、みたいな話ですね。

恥の多い生涯を送って来ました。

詳細はちょっと恥ずかしいのであまり語らないでおきますが、

「まちのためには絶対◯◯すべきなのに、なんでこうしないんだ!!!」

「他の地域では◯◯をしているのに、なんでこうできないんだ!!!!」

「誰も自分の取組を理解してくれない……! なんでだ!!!!」

と激高していた時期が何度かあります。

当時は激高のあまりSNS上で荒れ狂ったり酒場で荒れ狂ったり、そこかしこで荒れ狂っておりました。

どうかご容赦ください。

そして忘れて下さい。

若かったんです……。

片思いが募り、恋が実らないと人は狂う。

それ以降、おかげさまで仕事を通じ色んな地域に関わることができるようになりました。

魅力的な人、魅力的な地域、面白い仕事、日本にはいっぱいあります。

そんな中で気づいたことがあります。

あの頃の僕は、片思いが募り、恋が実らない状態だったんだと。

そして往々にして、そのような状態が続くと、人は狂うのだと。

古典文学とかにそういうのありますよね。「こころ」とか、「友情」とか?

(ディテール曖昧なので違かったらすいません)

あの頃の僕は、一つの地域に執着していたから、報われなかったり希望した応えが来なかったりしたら、嵐のように激しく怒り悲しんでいたのだと。

そう気づいたのでした。

色んな地域と、適度に付き合うと精神的な健康が保てる。

今の僕は、複業・リモートワークで様々な地域のプロジェクトに関われています。そうすると、少なくとも気が狂うような状態には陥らなくなります。

「この提案が良いと思うのですが、選ばないなら選ばないでそれはそれでどうぞ」とか、

「私はこれがやりたいから、誰から何ももらわなくても、好きでこの地域に関わってます。逆に言うと、これができないなら違う地域で頑張りますわ」とか、

肩の力が抜けた地域との関わり方ができるようになったんです。

精神的には非常に良い状態だと思ってます。

狂いたくないのなら、複業・リモートワークで色んな地域に関わろう

一気に具体的かつ卑近な話になっちゃったのですが、特に地域おこし協力隊みたいな「自分の人生の一部を地域にかける!」みたいな思いで飛び込む人は、僕みたいなクレイジーな状態に陥りやすいと思っています。

特に協力隊は担当職員さんの熱意と能力で活動の方向性が大きく左右されちゃうので……(ので協力隊に応募する人は、入念に下調べをして絶対安心できる地域に飛び込むか、それともギャンブルのつもりで挑むか、どっちかです)。

だから、自分の経験上おすすめするとしたら、「精神的な健康を保つためには、複業で色んな地域に関わってみると良いよ」ということです。

その上で自分のホームフィールドで、やってみたいプロジェクトがきっとでてきます。そうしたら、自分のペースで、好きなように、誰から求められずとも、やったらいいのです。

狂いたいのなら、一つの地域にのめりこんでみたらいいのかもしれない。

逆に言いますと、狂うにも色々あると思いますが、手っ取り早く狂ってみたいなら、一つの地域にのめりこんでみるのもいいのかもしれません。

吉田松陰はこういったそうですね。「諸君、狂いたまえ」と。

またシリコンバレーでは、クレイジーであることが投資の基準となる、といった逸話もあります。

ちなみに僕が前に住んでいた、地方創生の挑戦事例として知られる隠岐の島海士町の未来を切り拓いてきたリーダーたちは、傍から見ると中々にクレイジーな意思決定をしてきたようにも思えます。

それは島の先輩方が、島を唯一無二のものだと思い、石にかじりつくような想いで挑戦を続けてきたからだと思っています。

だから、最終的には何か真に地域の未来を切り拓く人は、僕みたいな色んな地域やプロジェクトに関わるのが楽しい風属性の人材ではなく、

その地に狂気的な執着を持つ土属性の人材なのかもしれません。

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