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全国の福祉用具専門相談員の大半は、住宅改修に対して“弱い”人が多くはないでしょうか?


介護業界の中で、唯一、福祉用具専門相談員だけが、別の業界の事を知っていないといけない立場だと思います。


その別の業界とは、「建築」です。

利用者の生活を安全にするためには、福祉用具だけでは無理で、やはり、手すり取り付け、敷居撤去、浴室取り替え、便器取り替えなど、建築分野が絡んできます。


では、何故“弱い”かと言うと、一つには、建物の構造がどうなっているのかが分からない、のではないでしょうか?

リフォームというものは、既存の建物を触るため、壁面の内部が見えず、どこにどう下地があり、どう手すりを取り付ければいいのかが分からないのです。


その点を如何に克服するのかは、やはり、解体現場に足を運ぶこと。

これは、自分の現場は当然ですが、そんなに自分の利用者で、しょっちゅう解体を伴う大きな現場は無いと思います。

なので、同じ会社の他の福祉用具専門相談員が携わる現場で解体があれば、解体の時には声を掛けてもらいましょう。


沢山の解体現場を見ることで、一気に沢山の情報を手に入れることが可能です。

どこに、柱があり、どこに間柱があり、タイル下地はどうなっているのか、などなど普段見えない部分が一目で分かります。


以前から書いてきたように、利用者の生活を守るためには、貸与だけでも無理で、購入だけでも無理。

そして、住宅改修だけでも無理です。


私達、福祉用具専門相談員は、貸与、購入、住宅改修を適切に組み合わせて提案をしなければいけません。

でも、レンタルの方が月々のレンタル料金が会社に入るから、建築のことは分からないから、「ベスポジを入れればええか」となってしまう。


そんな、福祉用具専門相談員が五万と居ます。

もっと裏の話をすれば、「レンタルになれば、ケアマネジャーにもケアプラン料が入るし、これからの関係も構築出来る!」という、訳の分からない理由で仕事をしている福祉用具専門相談員も居ることでしょう。


住宅改修での手すり取り付けは、建築と言えど、本来の建築に比べると小さなモノです。(軽視している訳ではなく)

なので、少し真剣に“勉強”をすればある程度は分かる筈です。

その1歩が、「解体現場を見ること」です。


福祉用具専門相談員の質を如何に高めるのか。


一つ一つ理解し、感じ、その利用者にあった提案をする。

そんな、当たり前のことが当たり前のように出来るように日々勉強です。



お互い頑張りましょう!


by inochi

「関西発!inochiの即使える福祉用具・住宅改修目線!」
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【inochi プロフィール】
〇執筆実績
日総研出版
「訪問介護サービス」、「達人ケアマネ」にて、福祉用具・住宅改修の「村上式 福祉用具のQ&A」を2年半執筆連載。
〇講師実績
福祉用具専門相談員指定講習会主任講師

介護職員初任者研修

認知症サポーター養成講座(地域住民・NPO・企業・介護施設など)

〇施設向け研修
「明日から使える!福祉用具の使い方」

「知っているようで知らない福祉用具活用法」
「どこにも載っていない、手すりの取り付け方と考え方!」

など



「サポートしてくれたらモチベーション上がります!良いと思ったらサポートしてください」