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ようやく流れ着いて「ほんのひきだし」の見方にも慣れては来た。からはじめて、六本進行の終わりに至るか。夜呑みアタックにも失敗した夜なんで今宵はこの取り合わせで。『地獄で仏』から多分にフォークロアな現代史を語ってみる。

しかしここに来て夜呑みアタックに失敗。ならば結局は購入
してきた呑み物を呑む前に半端でまとまるかまだ五分五分な
文章を取り纏めて一つの記事にでも仕立ててみるかと。

ってことでたまにはこれを拾うか。

ようやく流れ着いて「ほんのひきだし」の見方にも慣れては
来た。

やっぱりその出版社は見逃していい、が発売日順だと働き
にくいから、自ずと出版社のメジャーとマイナーを逐次
追う方が情報を得られやすい。
(これもあってレーベルの違いを楽しんで縦横無尽したい
のに、「綺麗に捨ててある黄色い護美捨て場」のコミック
配置がタイトル順なのには吐き気がしそう。せめてレーベルと
作家で過去作品まで遡りたくなるのが本来のメリットなの
だけど、その作品だけ買ってほななオサラバ、って例の地獄
を釜開けしてる感じでな。お陰で三文まんがの作者を記憶
しない仕様になってるのはなあ、と)


個人的には連載終了の報せは来てたけれど、ここで完結は
『重版出来(20)』。

2023/08/09
小学館 ビッグ コミックス
重版出来!(20) 松田奈緒子 715
ISBN
9784098625413

カラフル過ぎたジャケットばかりの単行本だったけど、
最終巻はホワイトに限りなく近くで。

あとは何度か紹介してきたけど、あつあつ!スタグル旅(1) 能田達規、かそろそろ出ると。

2023/08/04
小学館クリエイティブ ヒーローズコミックス
あつあつ!スタグル旅(1) 能田達規 792
ISBN
9784864681919

あつあつ!スタグル旅 - 能田達規 / MatchDay6:vs.名古屋 | コミプレ
|ヒーローズ編集部が運営する無料マンガサイト

連載は7月に入って六回目まで進んでると。

あと一冊は3月のライオンなのでまあ略すか。


といふあたりでもう一つの本題へ。
『地獄で仏』から多分にフォークロアな現代史を語ってみる、と参ります。

なのでまずは写経ノートから文章を拾ってくるか。

(しばし経って)

ようやくどの写経ノートに入っているか、再確認して見つかった
(ついでに大月隆寛にはこの本にサインして貰った記憶
もあったので、それも確認した)。
 まあちょっと引いてみるか。

 まずは繰り返すこの、を体現してた大月隆寛の一節から。

大月 今、『ぴあ』が売れなくなって『TOKYOウォーカー』が
   売れてるだろ。情報量がある限界を超えると個人の主体
   的選択がきかなくなるんだよ。

ナンシー関✕大月隆寛『地獄で仏』p39-40
(初出文藝春秋CREA1993年4月号[うれしはずかしドリカム美容室])

ま、無責任放任誌クレア(CREA)に載ってたことも
あって内容と要点はたまにビシッと決まるのだけど
まあこれは現代でも通用する情報論とさしずめ今の
SNSメディアの使い勝手を論じる上では見逃せない
あたりなので。
(世代が選んだメディアの使いやすさと器量は、
未来予想図をいともカンタンに変えうる、って話
でもあるけど)


時代の空気、というかあっという間に亡くなった「さよなら
逸見さん狂想曲」の一面はこないだ安藤優子や黒柳徹子を
加藤浩次が迎えて蒸し返してたけど、時代的な空気の捉え方
としてはあの一連の映像よりもこちらの方が優秀。


大月 だけど亡くなった日の報道には驚いたな。民放はバンバ
   ン特番やるわ、NHKまで特設ニュースですぐ報道したら  
   しいわ、新宿アルタのスクリーンにも出たんたろ。
ナンシー関 『スポニチ』は号外3万部も出したって。
大月 こりゃ印象としては田中角栄より上だな。国民の関心度
   はもはや角さんより逸見さんの方が大きかったってこと
   か。フジの特別番組なんて強烈だったもんな。森口博子
   が鼻水流しながらほんとに無防備に大泣きするもんで、
   マスカラが流れてどろどろになってた。
ナンシー関 それ、天本英世が思いっきりトバしてたやつで
      しょ。司会の須田(哲夫)アナウンサーが最初に
      振ったら「大体働かされ過ぎなんだ」って怒って
      るわけ。しかも「2月にも『平成教育委員会』の
      関係者(確か草創期のPD)が一人自殺してて、
      これで死んだのは二人目だ」って言っちゃった。
大月 あ、それであんなにブスっとして座ってたんだ。俺途中
   から見たんで、どうして天本さんがここにこんな場違い  
   な顔して、しかも最後までひとことも言わずに座ってん
   のかわかんなかったんだよ。ありゃ明らかに「気に入ら  
   ねぇぞ、俺ぁ」って雰囲気だったもんな。
ナンシー関 追悼番組の予定調和的雰囲気を完璧に壊しちゃっ
      て、だからそれから後はひたすら無視されたんで
      すよ。よく退場させられなかった(笑)。
大月 やるなぁ、死神博士。さすが元アナーキスト。
ナンシー関 「沈黙は金なり」っつうんですか。天本のこと
      しか目に入ってこなかったもん。

ナンシー関✕大月隆寛『地獄で仏』(文春文庫版)p128-129
(初出文藝春秋CREA1994年3月号[逸見さんの死])


会見自体は日本テレビで、だったのか。
 平成初期の節目の一つではあった、という折節。


「ほんのひきだし」の見方にも慣れては来た。からはじめて、
六本進行の終わり。『地獄で仏』から多分にフォークロアな
現代史を語ってみる。を月頭のしくじりを転じてにしながら
語ってみました。

 さ、サッサと上げてセイコーマートで買ってきた
オランダモルト開けながら、ダブル若林を堪能出来そうな
おかこちでも見ようかな。

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