天を往くよりは地を這う方が私の性には合っている。あたかもそれはユニコーン『夜明け前』のごとく。

ようやく久々に歯医者にも通い、仮歯が入った
代わりに大量の血を流した感じではありますが。
まあそれはそれとして。

 この数日はビューを追うことなくひたひたと
ただ一日一本投下のペースは崩さずに、なんとか
地を這うかのように更新は続けているわけですが。

 そんな感じで今宵のテーマ曲はこれ。
ユニコーンで『夜明け前』。

阿部義晴のソロボーカル曲で「ケダモノの嵐」
では超問題曲「CSA」とこれだけ。
「寝ぼけ声のアカペラで始まる」この曲の
いかにもな、何かが始まる前の宵闇な感じが
テイストとしては合う。

 基本的によく私が話のタネと指針として、
「元図書館司書」を挙げることは多いが、
実際この御時世であることも含めて、図書館へ
足を運ぶことはまだまだ「憚(はばか)り」の
領域にある。
 ただそこを補うのは基本的にライブラリアン
としての心構えですし、好奇心と裏打ちする
だけの経験値があれば大概はなんとかなる。

 まあそこまで行かなくても事が足りるのは
悪くないことだが、なんだか交渉ごとをせずに
過ごす日々は時々寂しくもある。

 だからこそやはり寂しくはあっても一人なりに
時間や暇を潰せる教養は何においても必要だな、
と痛切に感じる。
 本は普通にバックライトがなくてもオフライン
で読める分だけ人をホッとさせるには充分に
足るアイテムだ。

裏表紙を確かめる。そしておもむろに頁(ページ)
をめくってみる。すると、その本にまつわる
想い出がどっと甦(よみがえ)ってくる。だから
本を棄てたり、売ってしまったりすることなど、
僕には考えられないことなのだ。

児玉清『寝ても覚めても本の虫』(新潮文庫版,2008.02)

モロッコがスペインをPKで下し(ハリル
ホジッチ解任の霊験はあらたかだねえ)、
ポルトガルはスイスに大勝したそんな夜明け前。
 天を往くよりは地を這う方が私の性には
確かに合っている。
 あたかもそれはユニコーン『夜明け前』の
ごとく、はこのあたりで。連続更新が半年に
なんなんとするのはもうすぐ。

この記事が参加している募集

noteの書き方

今こんな気分