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『らんま1/2 閉幕的(エンディング)主題歌集』をつらつら語ってみる。

とりあえずジャングルの奧に分け入らないと
出て来ない「閉幕的主題歌集」は出て来たら
語る予定だったのですが、オープニング集に
ついて書いたnoteブログのビューが好調なのと
諸元データのまとまったのがいくつか出て来た
ので、この際語ってみようかと。

まとまって出て来た諸元データの一つは
1998年から1999年までWOWOWでオンエア
された[アニメコンプレックス]のデータで
いいのが出て来たものだから。

[Monthly recommended VIDEO
CLIPS]といふコーナーが番組構成の
中で一コーナーあったのだけど、そこの後半で

「うる星やつらTVタイトルズ」(98.10.5-12.7)
「めぞん一刻TVタイトルズ」(98.12.14-99.1.25,6回)
「らんま1/2TVタイトルズ」(99.2.1-3.29,9回)

と題してあったデータを打ち起こしていたので。

なお「らんま1/2TVタイトルズ」は
次の並びでオンエアされた、とある。

#1/'99. 2/ 1
「じゃじゃ馬にさせないで/西尾えつ子」
「プラトニックつらぬいて(1)/坂上香織」
#2/'99. 2/ 8
「プラトニックつらぬいて(2)/坂上香織」
「EQARLロマンス/CoCo」
*ちなみに「プラトニックつらぬいて」は2
パターンのアニメーションが作られている。

ニコニコには双方あって観られるようですな。


#3/'99. 2/15
「リトル☆デイト/ribbon」
「ド・ン・マ・イ来々少年(Don't mind lay-lay boy)/西尾えつ子」
#4/'99. 2/22
「思い出がいっぱい/CoCo」
「乱馬(ランバ)ダ★RANMA/乱馬的歌劇団御一行様」
#5/'99. 3/ 1
「絶対!Part2/早坂好恵」
「プレゼント/東京少年」
#6/'99. 3/ 8
「絶対!Part2/早坂好恵」
「フレンズ/YAWMIN」
#7/'99. 3/15
「地球オーケストラ/kusukusu」
「ひなげし/中嶋美智代」
#8/'99. 3/22
「もう泣かないで/瀬能あづさ」
「POSITIVE/森川美穂」
#9/'99. 3/29
「ラブ・シーカー/Vision」
「虹と太陽の丘/ぴよぴよ」

ではおそらく語りたいことはエンディングの方が
多いと思うので、つらつら語ります。

1.「プラトニックつらぬいて/坂上香織」

「プラトニックつらぬいて(1)/坂上香織」
(1-10話)
「プラトニックつらぬいて(2)/坂上香織」
(11-13話)
映像MVも2種類だけど、アレンジバージョンも
2種類あって、知られているのはⅡの方だとか。

『キテレツ大百科』のED「レースのカーディガン」
は来生節のやたら強いサウンドで有名な名曲ですが、
3rdシングルのこの曲は作曲後藤次利で作詞がなんと
松本隆。まあでも芝山努が間に合わなかったとはいえ
気合だけ入っているのはわかるラインナップで、
『キテレツ大百科』の音楽スタッフがスライドしている
感じはわかるのだけど、やっぱり監督が望月智充では
耐えられなかったと(その後もこのパターンは続いて
尻切れ的に終わった『プリンセスナイン』もこの域を
出ることはなかったわけですし)。
「レースのカーディガン」の頃からここのレーベル
だったので、シングルは東芝EMIから発売されている。


2.「EQARLロマンス/CoCo」
(14-18話)

作詞は及川眠子なワケだし、紛れもない名曲だが、
らんま1/2土曜ゴールデンタイム打ち切りの
余波で5回しか使われず、紆余曲折を経て他の作品
にて使われたことの本数の方が多い、といふ「歌い
継がれた」名曲。

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm8808655

https://m.youtube.com/watch?v=FYrFwVl_izI

最初に延命させたのは「キャラソンの父」須賀ちゃん
こと須賀正人プロデュースでのDoCoですが、プリエール
が歌った『デジにょ』が敷衍させた部分も強い。
「ロザリオとバンパイア」の釘宮理恵と福圓美里の
バージョンはリスペクトベースだし、長嶋はるかが
カバーしているヒャダイン(前山田健一)のアレンジも
場においてはちゃんとフィットしているなと。

4.「乱馬(ランバ)ダ★RANMA/乱馬的歌劇団御一行様」(熱闘編24-38話)

前出の須賀正人氏が「らんま1/2」で主題歌に
なったのは結局この一曲だけ。でもちゃんとキャラの
丁度良いカーテンコールな「歯ぁ磨けよ!」ソングに
なっているのは流石。なもので、川井憲次作曲の主題歌も
TVシリーズだとこれだけになる。

5.「プレゼント/東京少年」
(熱闘編39-54話)

私の青春期のビクターサウンドといえばやはり東京少年。
バンド名の割には東京嫌いのボーカルで母親は共産党の
国会議員だったわけですけど(で、こっちも『であいもん』
よろしく京都に戻って笹野みちるはゲイをカミングアウト
するわけですけど)、純粋にサウンド自体は作り込まれて
いてよく聞いていたわけですが(OP主題歌は後にTV
シリーズの『サイレントメビウス』で担当している)。
シングル盤は当然ビクター音楽産業(現:ビクターエンタ
テインメント)からの発売かな。

6.「フレンズ/YAWMIN」
(熱闘編55-69話)

YAWMIN名義で当時シングルは買いました。これで
シングルがオリコンの20位以内に入ったこともあって
(YAWMIN名義は他社で歌う時の覆面歌手の名前でも
あったので「万能文化猫娘」でもYAWMIN名義が
あったような→「レインボウスカイ」とかだっけ)、
高橋洋子名義でデビュー出来たのだっけ。これが
キティレコードからもともと発売されている通り、
元はキティレコードの専属歌手だった、って話を
昔林原閣下のラジオで語っていたような。

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm3656395

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm12860970

アレンジはピカソのキーボード担当でもあった森英治。
森英治って森雪之丞の弟なんですね。説明省いてましたが、
「ド・ン・マ・イ来々少年(Don't mind lay-lay boy)/
西尾えつ子」(熱闘編ED1)は森雪之丞作詞で森英治編曲
で兄弟共作なのですな。


7.「ひなげし/中嶋美智代」
(熱闘編70-99話)

アレンジが最近でも筒美京平特集で喋りまくり、
「アニソンデイズ」ではももクロ、斉藤由貴、
一青窈、杏里とことある度に豪華ゲストを送り込んで
いる武部聡志。
 中嶋美智代は乙女塾の3期生でしたが、TOKIOが
下の世代にも知られる素地を作った『飛べ!イサミ』の
主役に抜擢されていたことでも有名。
 その後1998年に改名して「中嶋ミチヨ」名義である
ことが多い人。「いきなり!黄金伝説」の人気企画と
なった「1ヶ月1万円生活」の最初のチャレンジャーと
しても知られ、達成直後に千葉ロッテマリーンズの
サブローと結婚したことでも知られると。

8.「POSITIVE/森川美穂」
(熱闘編100-117話)

語りたいのはここまでか。「ブルーウォーター」に
関してはジョー・リノイエの時に語りましたが、
森川美穂はあまり語っていなかったのであえてここで。
作曲は西司。『グランダー武蔵』のEDでやたらと
落ち着く音楽でも知られるヘビロテ曲「今日は何色」
を歌ってたのはこの人がいたThe Pip Popsなのか。

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm36655803

森川美穂は坂上香織と同じレーベル(EASTWORLD)
だったので、シングルは東芝EMIからの発売。
元は作詞者のどん底失恋からの回復ソングだけど、
さ迷っている人が何かをしようとする時にも結構
「効く」ポジティブシンキングソング。

未来を開く鍵は POSITIVEなアイデアだけよ

はやはり「魔法の言葉」かなと。

といふことでつらつらと『らんま1/2 閉幕的
(エンディング)主題歌集』を語ってみました。

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