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アニメーター超募集!補足の話

ありがたいことに、先日Noteにて公開した「アニメーター超募集!の話」をいろんな人に話題にしていただいてまして、せっかくなのでその背景というか、意図など話しておこうと思います。

今回、アニメーターに限定して募集をしていますが、ウチで映像作品としてのアニメーションを作ろうとか、そういう話ではもちろんありません。これは他の会社さんにも聞いたことがあるので大体そうだと思うのですが、ゲーム業界でアニメーターは割と不足しています。というのも、年々、コンテンツがリッチ化してきていますし、量だけではなくて「気持ちのいいアニメーション」というのを求めていくと、どうしてもアニメーションの制作工数は増大してしまいます。

その一方で、残念ながら新卒採用で他の業種(プログラマ、アーティスト、ゲームデザイナー等)と比較して、圧倒的に応募が少ないのがアニメーターです。これはウチの募集の仕方にもよるのかもしれないのですが、応募者の中でもかなりレアキャラ扱いなんですね。

そこで新人のアーティストさんで素養がありそうだったり、本人が希望する者をアニメーターとして育てていくこともしているのですが、これまた時間がかかるのです。

数が少なく、育てるのにも時間がかかるが、仕事は増えるという状況なので、今回のアニメーター超募集!という話になったということなのでした。

募集の際の参考要件がとても多岐にわたっている(3D、2D、手書き、etc)のは、これまでの経験上、ある一定レベル以上のアニメーターなら、ツールに限らずどのメディアのアニメでもちゃんと作れる、ということがわかっているからです。なので、採用後にこれまで使われていたツールを使ってアニメーションが作れるというわけではないという点は理解しておいてもらう必要があります。採用の時には、アニメーターとしてのスキルを重点的にみさせていただくことになります。

具体的にはゲームの場合、各ゲームで採用しているアニメーションのフォーマットや作成環境が違いますので、それぞれのプロジェクトに合わせてアニメーションを作ってもらうことになります。また、キャラクターもあれば、エフェクト、UIなどなど、アニメーションさせる物も様々。例えば、現在、弊社で制作&運営している「トロとパズル」の中のアニメーションでも

 ・キャラクター(3Dアニメーション、3DMAXとBlender)
 ・パズルピース(Unityの2Dアニメ)
 ・2Dのキャラクター(Anima2D、Unityのちょっと古い2Dアニメツール)
 ・エフェクト(Shuriken、Unityのパーティクルシステム)

などを組み合わせて実現されており、他タイトルでは Live2D、Spine、SpriteStudio といった2Dアニメーションのツールも利用していれば、After Effect で動画を作ってゲーム中のエフェクトとして利用している箇所もあったりします。要求される仕様と制限によって実現方法は本当に様々なんですよね。

なので、キャラクターだけではなくて、いろんな物を「気持ちよく動かす事」が楽しいと思えるような方に向いていると思います。

というわけで、引き続きアニメーション超募集してますので、よろしくお願いします!!

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