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day7 宿題の免除

小5になって、宿題を毎日やるようになった。

小2のときに免除してもらってから3年間。
夏休みなどの長期休みしかやってなかったのに。

学校に通ってくれれば御の字、
授業は聞かなくても、行くだけでありがたい。
そんな状況からスタートし
遅刻なんて当たり前だし、宿題なんて、とてもとても。
テストも受けたらすごい!レベル。

そこから、だんだん学校には普通に通うようになり
授業も聞くようになり、テストも毎回受けるようになった。
それでも、遅刻の頻度は多いし、段階的に宿題はまだまだずっと先だと思っていた。

成長に驚かされる。

この前のnoteで、学校は人間関係を学ぶために行くという話を書いた。

では、宿題は何のためにするのだろう?

私には明確な答えは出せなかった。
もちろん、先生たちなりには答えはある。
「家でも学習する習慣を身につけるため」というのが大きいだろう。

でも、それは学校の宿題じゃなきゃ身につかないのか?
そんなわけはない。

最近は、宿題を出さない学校も増えてきている。

学習習慣なんて、他の方法でも身につくし
くもんなどの習い事や塾に通っている子もいる。
教科書やタブレットは一人ひとり与えられているし、ネットや図書館で調べ物をすることもできる。
やろうと思えば勉強なんてどこでもできる。

だからたぶん、宿題は前時代の名残。
けれど、辞める方向に舵を切るには不安だから
決められた課題やタスク(宿題)をこなすことは、計画的な行動や自己管理の能力が鍛えられる…
とか、嫌なことでもコツコツ取り組む習慣が身につくとか
無理やり意義を見出しているんだと思う。

だから、私は親として息子に、宿題を強制したことはない。
ただ、やると決まっていて、他の人がやっていることをできていないことは
息子にとって後ろめたさがあるだろう、やった方がいいっちゃいいだろうと思うので
やらなくていいの?と尋ねはした。が、あくまで息子に主導権を握らせていた。

4年生の終わりに、学校に前向きに取り組んでいた息子に
宿題したり、遅刻せずに学校に行ったり、そろそろやってみない?と聞いたら
5年になったらする、と彼は言い、その言葉通りに5年から宿題を始めた。

やれたらやれた方がいいんだろうな、というのは、彼を見て感じること。
みんなと同じようにできたらいいんだろうな。
本人もその方が楽なんだろうな、と思う。

そりゃそうだ。
マジョリティにいる間は何も考えずにいれるけど、そこから一歩はみ出す時、そこには理由が必要になる。
だから、普通にまじれるものはまじったほうが楽なのだ。
マイノリティ側にいる期間が長かった恐竜の私は、その説明責任の大変さがよく分かる。

ということで、息子は今宿題を毎日している。
ただ、たまに全てはできない日がある。
そんな時も、私は彼にゆだねる。
「やらなくても大丈夫!」と彼は言う。

できないとき、自分なりに理由を考えて、できない選択をすることも
決断力が養われる気がしている。

今宿題ができないからって、将来仕事に支障が出るなんて、どうしても思えないんだもの。

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