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【コラム】目活(めかつ)とは?

保育園栄養士のとろみです。

最近は、スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデジタルデバイスが急速に普及しました。まさか小学校でパソコンを1人1台使う環境になるとは、びっくりです。
ただ、恩恵は受けたものの、これらのデバイス利用が日常となり、大多数のが長時間のスクリーンタイムを余儀なくされています。長時間のスクリーンタイムが眼精疲労や近視のリスクを増加させる可能性があるともいわれている状況です。

そこで今回は、我々やこどもたちに今だからこそ必要な眼精疲労や近視予防についてご紹介します。今からでも一緒に目活に取り組みましょう!


学びの約80%は見ることから

形、色、明るさなどを感じとり、物事を楽しんだり、食べ物をおいしそうと思ったりします。こどもにとっての視力は、心身ともに健康な成長をとげるための必要不可欠な窓口です。運動や学習をするうえで大切な役割を果たし、さらにそれが思考力、推測力、創造力の発達にもつながります。

6歳ごろまでに視力が完成

生まれたばかりの赤ちゃんは明暗がわかる程度ですが、生後6ヵ月を過ぎると外界のものが見えるようになってきます。視力は「見る」という自然の訓練を通して徐々に発達し、およそ6歳頃までに完成されます。
この時期までにクリアに見える状態にしないと、その後は見る能力が育たず、視覚障害が起こることもあります。
つまり6歳までは、その後の人生に大きな影響を与える重大な時期。こどもだからメガネをかけるのはかわいそう、と考えてメガネを使わないのは逆に悪影響を及ぼしかねません。3歳児検診など専門家の検査を受けたり、日頃からお子さまの視力について気を配りましょう。

視力の問題が疑われるしぐさ

✔目を細める
✔片目をつむって見る
✔顔を回し、横目で見る
✔頭を傾けて見る
✔あごを引いたり、上げたりして見る
✔目をよくこする
✔目をパチパチさせる
✔視線が内や外、上や下にずれることがある
✔涙をよく流す
✔明るい戸外でまぶしがる


「目が疲れた」と感じるのは大人だけ…親の声かけが大切

子どもはピント調節機能が非常に優れており、対象物の遠近に即座に対応することができてしまいます。だからこそ、親が近い、長時間見ているなと思ったら、声をかけてあげる必要があります。


対処法

目薬、温める、ツボ押しマッサージ、食べ物、パソコン等の使用時間を決めモニターの明るさを調整するなどがあります。

対処法❶ 食べ物

目のビタミンともいわれる栄養素です。
・目、皮膚の粘膜を健康に保ちます。
・抵抗力を強めます。
・薄暗い所でもものが見えやすいようにするなどの働きをします。
食品としてはうなぎ、レバー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど

ビタミンB群
ビタミンB1が不足すると、目から脳への神経伝達機能が悪くなり疲れ目になりやすくなります。特にビタミンB1 、B6、B12が足りないと視神経に支障をきたし、B2が足りないと血膜や角膜が充血しやすくなります。これらのビタミンB郡を積極的に補給することにより、目の疲れを改善する効果が期待できます。
食品としては豚肉、うなぎ、豆腐、海苔、卵、納豆、そば、サバ、イワシ、チーズ、アボガドなど

ビタミンC
目の疲れや充血を防ぐ効果があるとされています。コラーゲンの合成に働いて血管を強くします。目の毛細血管を健康に保ちます。不足すると目の毛細血管が弱くなり、視力低下につながります。
食品としてはイチゴ、キウイ、じゃがいも、ブロッコリー、さつまいも、ピーマンなど

ルテイン
ブルーライト等の光から目を守ります。人間の体の中では目の網膜にのみ含まれています。ルテインは体内で合成することができないために食物から補給する必要があります。
食品としてはブロッコリー、ケール、レタス、キャベツ、ほうれん草など

アントシアニン
疲れ目や視力の低下を予防してくれます。アントシアニンはポリフェノールの1種で、視覚に関するタンパク質の合成に関わっています。
食品としてはブルーベリー、ぶどう、カシス、ナス、黒豆など

アスタキサンチン
目のピントを調節してくれます。抗酸化作用により目の老化スピードを穏やかにします。
食品としては鮭、イクラ、カニ、エビ、海苔など

他にもタウリン、DHAなど様々な栄養素が必要です。


対処法❷ デジタル機器の視聴環境

✔スマホは30cm離れてみましょう。
✔1時間見たら、10分間くらい目を休めましょう。
✔テレビゲームは30分間をめどにこまめに休憩をとりましょう。

年齢別スクリーンタイムは?

  1. 乳幼児(2歳未満):

    • スクリーンタイムは避けるべきです。2歳未満の乳幼児には、デジタルデバイスを使用することは推奨されません。親が直接子供との関わりましょう。

  2. 幼児(2〜5歳):

    • スクリーンタイムは1日に1時間以下が目安です。ただし、品質の高い教育的な番組やアプリを選んで、保護者が一緒に見るようにすると良いでしょう。

  3. 小学生(6〜12歳):

    • スクリーンタイムは1日に2時間以下が目安です。学校や宿題など、教育的な目的でのスクリーンタイムも考慮に入れましょう。

  4. 13歳以上:

    • スクリーンタイムの目安は1日に2〜3時間以下です。ただし、青少年が自分の興味や学習に関連するコンテンツに時間を費やすことは、成長や発達にとって重要です。


対処法❸ 屋外での運動

屋外での活動や運動が、近年の研究で注目されています。
広々とした空間があり、遠くを見ることにより眼球の調節を助け、近視のリスクを低減するとされています。
特に午前中の日光は、眼球の成長や発達に重要な影響を与えることが知られています。視力の発達を促進し、近視の進行を遅らせることができます。
運動は全身の血流を増加させ、眼球に必要な栄養を供給することに役立ちます。


いかがでしたでしょうか? ぜひご感想きかせてくださいね。

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