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【コラム】こどもの噛む力を鍛えよう

保育園栄養士のとろみです。

突然ですが、みなさんよく噛んで食べていますか?
実はよく噛むことで大人も子供もいいことだらけなんです。
今回は噛むことの大切さとこどもたちによく噛んで食べてもらうための工夫についてご紹介します。

よかったら、ちょっと目を通してくださいね。


「噛むこと」は健康づくりの第一歩

現代の日本人と昔の日本人では1回の食事の時間も4倍以上違い昔はよく噛んでいたそうです。
弥生時代では1回の食事で噛む回数が約4000回、江戸時代では約1600回、現代では約600回と言われています。


よく噛むことの効果とは?

・肥満予防
よく噛まないで食べると、食事が早くなり満腹感を得るまでにたくさん食べなくてはならなくなり過食につながります。よく噛むことで、食物を十分に摂取したという満足感が得られ、食べ過ぎを防ぐことができ肥満の防止につながります。

・味覚の発達
たくさん噛むことで唾液が分泌され食べ物本来の味を認識することができ味覚が発達します。

・脳の発達
噛むことの作用で脳の緊張を和らげたり脳の血流が良くなり脳が活性化します。子供がしっかり噛むことで脳を刺激し、味覚や発音顎心の発達に影響するように高齢者にも同様の効果があり認知症予防につながるといわれています。入れ歯でものがよく噛めない方等は寝たきりや認知症になる確率も高くなります。
噛むことで脳への血流が増加し働きを活発にするために脳の若さを保って老化を防止します。

・歯の病気予防
口の周りの筋肉を使うことで顎が発達するので子供の頃にしっかり噛んでいる子はきれいな歯並びになるといわれています。唾液の分泌が増え、唾液の抗菌作用によって口の中の清掃効果が高まります。虫歯を予防し歯槽膿漏の予防にもなります。


・ガン予防
発がん物質は唾液に30秒をつけておくと毒消しの効果があるといわれています。よく噛むと唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が多く分泌され食物と混ざり、がん予防に役立ちます。

・胃腸快調
よく噛む事で唾液がたくさん分泌され、唾液と混ざり柔らかくなった食事が胃の中を通過することで胃腸が活発になります。胃腸の負担を減らすとともに元気に活動するために必要な栄養素を十分に吸収できます。特に胃腸が弱い方はよく噛むことを心がけるようにしてみましょう。


噛む力は、後天的に獲得するスキル

特に大切にしていただきたいのは、乳幼児期の食事です。
子どもの成長や歯の発達とともに食事形態を変えていくことで噛むことを覚え、顎が発達してよく噛んで食べられるようになると言われています。
子どもはパパとママのことをよく見ています。大好きな二人の真似をして同じように口を動かしてくれるかもしれません。


保育園の給食での工夫

スティック状にして子どもたちに噛みきってもらえるようなメニューも取り入れる。また小さく切るだけではなく、場合によっては軟らかく大きめに切るようにしています。


いかがでしたでしょうか?
よく噛んで食べると良いこといっぱい!!
忙しい毎日でバタバタしていると思いますが、ひとつの噛む力を考えるきっかけにしていただければ幸いです。

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