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【コラム】ママと子どもに不足しがちな鉄分の話

保育園栄養士のとろみです。

生後6カ月頃から欠乏しやすい栄養素ってご存じですか?
出生時には体内に鉄を貯蔵しているのですが、成長していく中で5カ月頃までにはその貯蔵鉄を使い切ってしまいます。とくに母乳育児の場合は、母乳の鉄含有量が少ないため、6カ月頃から鉄欠乏を生じやすいともいわれています。
そこで今回は、鉄分についてお話します。参考にになれば幸いです。



子どもの体の成長と脳の発達には鉄分が重要

鉄分と聞くと「貧血予防に摂ったほうがよいもの」といった認識の方が多いと思いますが、子どもにとって鉄分がいかに重要かを充分理解している方は少ないのではないでしょうか。


血液をつくる「鉄」

全身の細胞に酸素を送り届ける、とても重要な役割をするのが血液ですが、鉄はたんぱく質とセットで血液の赤血球中のヘモグロビンをつくります。そのため、鉄が不足すると、酸素を充分に運搬することができなくなってしまいます。特に脳は、体の中でもっとも多くの酸素を必要とします。


鉄不足の症状

「立ち眩みがする」「肌が青白い」などの症状を思い浮かべるかもしれませんが、それだけでなく、「疲れやすい」「集中力がない」などの症状も貧血が背景にあることが多いことがわかってきています。


ママのかくれ貧血症状

  • 疲れやすい

  • 肌がくすんだり肌荒れしたりしている

  • 下まぶたの内側(結膜)が白い、目の下に青くまがある

  • 寝起きが悪い、睡眠不足が続いている

  • 風邪をひきやすい、風邪のような倦怠感が続いている

  • めまいや立ちくらみが多い

  • ちょっとした坂道や階段で動悸や息切れがする

  • 爪の色が白っぽい、割れたり欠けたりする

  • 枝毛や抜け毛が多い



鉄分不足の解決の3つのポイント


❶人間の体内では合成することができないので、食物から摂取する必要があります。鉄分は吸収されにくい上に、すぐに消費されてしまうという特徴もあって、毎日コツコツと摂り続けるしかないのです。

❷鉄分だけではなく、タンパク質、ビタミンCなども栄養素も合わせて摂取することで鉄の体への吸収率を上げてくれる作用があります。

特に取りたい摂取したい食べ物としては


卵に含まれる鉄分はヘム鉄と言って吸収率の良い鉄分になっています。タンパク質も豊富に含んでいます。

納豆
鉄分が含まれています。タンパク質、ビタミンB2、食物繊維も摂取できるので栄養バランスに優れています。

小松菜
鉄分、ビタミンC、カルシウムが摂取できます。

ひじき
鉄分、カリウム、亜鉛、ヨード、マグネシウムなど様々なミネラルを摂取することができます。


❸食事づくりや子育てに疲れてしまったら、
鉄(Fe)が添加されているヨーグルトやチーズ、おやつなどを与えて無理せずに続けていきましょう!


いかがでしたでしょうか?
健やかな日常のために、鉄分もこつこつ積み立てしませんか。

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