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5分で理解る!Vtuber&にじさんじ講座【Jリーグサポーター向け】
にじJ1クラブコラボの発表から早1ヶ月。
4月22日には各クラブのユニフォームをまとった“にじさんじライバー”18名のコラボイラストが発表され、ようやくこのコラボもサポーターに認知されてきました。
しかし、ここはサポーターの平均年齢が30〜50代のJリーグ。「Vtuber?にじさんじ?なんそれ??」という状況が未だ続いています。一部では知らないが故に生まれる懐疑的な意見や偏見が見られる始末です。
「よく分からないけど、アニメや漫画とのコラボみたいにグッズ売って終わりでしょ?」と考えている方もいるでしょう。しかしこのコラボ、アニメや漫画とのコラボとは訳が違います。これはJリーグの将来を考える上においても、これは大きな可能性を持つコラボなのです。
そこで今回は、Vtuberとにじさんじが分からないというサポーターの方々のために、5分で分かるように解説していきます。この記事を読み終わる頃には、きっと興味が湧いてくると思いますよ。
Vtuberとは?
ヴァーチャルYouTuber (Vtuber)。
一言でまとめると、「2DCGや3DCGのアバターを用いて動画投稿・生放送を行うYouTuber」のことです。
コンテンツは雑談やゲーム実況、歌ってみたなど多種多様。中にはパチンコや競馬などのギャンブルを配信するVtuberもいるなど、コンテンツは人それぞれで人の数だけの活動スタイルが存在します。
皆さんもキズナアイさんのことは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ダウンタウンDXや千鳥のクセがスゴいネタGPなどの有名バラエティ番組に出演し、BS日テレで2年近く冠番組を持っていたVtuberの顔と言える存在です。彼女がYouTuber活動を行う際に自身のことを「ヴァーチャルYouTuber」と称した事でその名が広まりました。
また、彼女の登場にVtuberの存在が爆発的に増加しました。2021年10月16日の統計では、16,000人以上のVtuberが活動していることが確認されています。その中には、ロート製薬やサントリーなどの大企業に所属するVtuberも存在しており、JクラブでもFC岐阜に「蹴球 夢」、川崎フロンターレに「カワサキまるこ」といったVtuberが所属しています。
アニメキャラや初音ミクとは"違う"
Vtuberを知らない方からよく聞かれるのは「アニメキャラクターや初音ミクとは違うのか」という質問です。
筆者が先日開いたTwitterのスペースでは、「ゆっくり霊夢みたいなものだと思っていた」という方もいらっしゃいました。
結論から言えば、全くの別物です。Vtuberはアバターと配信者の個性によって構成されています。つまり、彼らは人格を持つ「1人の人間」として活動しているということです。その点において、Vtuberはアニメキャラクターとは性質が異なります。初音ミクやゆっくり霊夢も作者の個性が反映されるという点でVtuberと似た性質を持っていますが、彼らを作り上げるのは「1人の人間」ではなく「何万人もの人間」なので、キャラクターとしては別物と考えた方がいいでしょう。
Vtuberの中にもキャラクターを演じてる方もいらっしゃいますが、配信者の個性やパーソナリティは変わらず反映されているため、「1人の人間」として活動している点に変わりません。Vtuberという名前はついていますが、扱いはYouTuberとそう変わりないと思います。
にじさんじとは?
にじさんじはANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループです。
注:にじさんじの活動範囲はYouTubeのみに留まらないため、本項ではVtuberを「ライバー」と表記します。
2022年4月15日現在のライバーの所属総数は144名。 10〜30代前半の若者を中心に人気を博しており、 4月時点でのグループチャンネル登録者数合計は4600万人以上です。
活動は生放送が中心。配信内容はライバー次第で多岐に渡ります。グループとしての強みを生かしたコラボ配信やグループ全体でのイベントも盛んで、定期的に行われる大規模な企画がにじさんじの魅力の一つ。例をいくつあげると「バラエティ番組」、「ゲーム大会」、「ローションカーリング」、「無人島生活」などがあります。ここで生み出されるライバー同士の掛け合いがにじさんじ特有の面白さを醸し出しています。
にじJ1クラブコラボとは?
ではこれまでの情報を踏まえてですが、にじJ1クラブコラボとは一体どのようなものなのでしょうか。
にじJ1クラブコラボとは、その名の通りにじさんじのライバー18名とJ1の18クラブのコラボレーション。各ライバーからの発信や応援や楽天コレクションを通したグッズの販売、ホームゲームでの応援ライバーとのコラボマッチの開催等が行われています。
にじJ1クラブコラボの可能性
しかし、このコラボはそれだけに留まりません。アニメ等のコラボではグッズを売って終わりですが、今回のコラボはいわば1人の人間。それもJ1クラブを超える影響力と若年層のファンを持ったインフルエンサーです。そのパワーにより、想定を大きく超えた盛り上がりを見せるライバーとJクラブも存在します。
その中でも大きな盛り上がりを見せているのが、アクシア・クローネ×横浜F・マリノス、伏見ガク×清水エスパルス、白雪巴×湘南ベルマーレ。ライバーが積極的に観戦の様子やクラブの魅力を発信することで、ファンにJ1クラブに対する興味を持たせることに成功しています。
そしてその盛り上がりを支えるのが、ファンとサポーターの積極的な交流です。それぞれのファンとサポーターが専用のハッシュタグを作り、互いの魅力や情報を積極的に発信。コミュニケーションを取りながら互いのコンテンツを理解しようとする姿勢を見せています。
また、これらのライバーとクラブ以外にも成瀬鳴とFC東京は三田選手、渡邊選手、コハロンさんを交えて実況配信を行うなど、各ライバーとクラブで様々な動きが見え始めています。このコラボは今年一年通して行われるらしいので、これからの盛り上がりに注目です。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
簡潔な内容になってしまいましたが、皆さんの理解のお役に立てたら嬉しいです。
vtuberやにじさんじは世間一般から懐疑的な目で見られることは少なくありません。しかし、先入観を捨て去ることが出来れば、その先にはいくつもの面白いコンテンツが広がっています。特に"ニコニコ文化"が好きだった方々には刺さるコンテンツが多いと思います。
そして、このにじJ1クラブコラボの1番の魅力は前述したファンとサポーターの交流だと思います。互いに情報を提供し合い、コミュニケーションをとって相互理解を図る。そして互いの界隈に人が行き来するようになる。サポーターの高齢化が進むJリーグにとって、若年層をメインというにじさんじ界隈を引き込むことで得られるメリットについては、もはや語るまでもないでしょう。
また、その逆もまた然りで、30〜50代のリスナーが少ないにじさんじライバーがサポーターを取り込むことが出来れば、新たなファン層を開拓することができます。
サポーターもファンも応援するコンテンツが違うだけでどちらもオタクであることに変わりありません。両者がコミュニケーションを取り続ければ、両界隈がさらに盛り上がるようになるかもしれません。
これを機に、サポーターのVtuberとにじさんじへの理解が進み、このコラボがさらに盛り上がるように期待したいです。
それでは、今回はここでお暇したいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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