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夢と希望と現実と

空がどんよりと曇っている。
まだ昼過ぎなのに部屋の電気を消していると薄暗い。
どうしようもない人間なので、こんな天気の日はこの世の終わりかと思うくらい気分が落ちてしまう。

これは良くない。
何か楽しいことを考えてみよう。

  • 町田リス園に行きたい

  • 銀山温泉に行きたい

  • 雪を見ながら温泉に入りたい

  • そもそもシンプルに雪がみたい

  • スキーがしたい

  • 津軽のストーブ列車に乗りたい

  • イルミネーションが見たい

  • 竹富島で星が見たい

  • 越後湯沢駅のぽんしゅ館でお酒をちみちみ飲みたい

  • 寒空の下で花火が見たい

  • 可愛いカフェでかためのプリンが食べたい

  • 新大久保でチーズたっぷりな韓国料理が食べたい    etc......

やりたいことはまだ思いつく。
やりたいことすら思いつかなくなったらいよいよ終わりが近い、と思っているので。一安心。

こうして、行きたいところ、やりたいこと、食べたいもの、己の欲望に忠実に夢想している時がもしかしたら一番幸せなのかもしれない。

ひとたびスイッチを消すと、そこにあるのは、こんな時間までベッドでうずくまり、来る5日間の労働に震える産業廃棄物のような自分だけ。
(今週は祝日があるから4日間だ!)

そんな大層な夢でもないのに、それすら叶えてあげられない己の不甲斐なさったらこの上ない。

あれ、楽しいことを考えていたはずなのに結局また落ち込んでいる。
どれもこれもこの天気が悪い。そういうことにしておこう。

明日は晴れるといいな。

おわり

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