挫折!失われた時を求めて


文字通り挫折である。最初はぐんぐん進んで読めたのに、ちょっと時間を空けてしまったら読み進められない。

なんというか、それが続くと読むハードルが竹のように成長するのだ。

結局2冊目で挫折。

1冊目はまだ良かった。後半になるにつれて理解が追いつかなくなるというか、場面を想像することができなくなる。何日かして、展開を忘れてしまうのだ。

1冊で完結する本なら、読み終わった後に裏表紙を見るだけでなんとなく思い出せる内容が、失われた時を求めてには感じられない。

単純に自分の頭の悪さが出ているだけであるが、悔しいのである。
1冊の単価が普通の小説に比べて高い点も自分にとって痛手だ。
大抵の本は読んで自分の中に落とし込めることができれば値段以上の価値をもたらしてくれる素晴らしい存在である。しかし、私は挫折してその機会を失っている。プルーストの世界に入門することすら許されないのである。

読書の力をつけて、あらすじをまとめつつもう一度挑戦したい。

ただ、読む中で下心が一つだけある。それは、読んだ後に抽象的な喩えで感想文を書いて空想に耽りたい。

もうそれだけ!読書体験から空想するあの時間が何よりも心地よい。

読みたい本が増えていく中でいつリベンジの機会が巡ってくるのか。そんなことを本棚の整理をしながら考えている平日の夜でした。

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