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なつかし劇場セピア/裸族の一番長い日

昭和の大晦日。

げおとこの、過酷で長い1日が始まる。

都内が田舎の小学生の小生。


かあちゃんは4姉妹。


ばあちゃんの家には、おばちゃん3姉妹という、お年玉がもらえるドル箱が君臨しております。


正月を迎えるにあたり、一人目のおばちゃんに仏具を磨くミッションを依頼される小生。


もちろん、お年玉を報酬にチラつかせてまいります。


めっちゃ匂いのキツイ、金属磨きのピカールでなんとか磨き上げると、、


2人目のおばちゃんから、お餅を切り分けろとの司令。

座布団みたいな餅を、なまくら包丁に体重をかけ切り分ける重労働。


これまた作業が終わった途端。



「裸族、これでさつまいも、こしといて。お年玉、はずんじゃうよ」



3人目のおばちゃんに渡されたのはシャモジみたいなヘラと、メッシュの張られた容器。


さつまいもをこして、栗きんとんのアンを作るのです。


額に汗して、必死にさつまいもをつぶしまくる小生。


おばちゃん3姉妹から莫大なお年玉を頂戴したものの。


栗きんとんを見ると、低賃金労働者が汗だくでさつまいもをつぶすシーンが脳裏をかすめる、小生でございます。







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