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001 プロジェクトマネジメントの世界

1.マネージャーとリーダーの違い。

プロジェクトマネジメントの世界ではマネージャーではなくリーダーが重要。それは困難も、忙しさも、悲しさも、、そんなものは無関係にスピード感をもって楽しむ姿勢。上から目線でマネジメントするのではなく同じ目標に向かって進む仲間と共に行動する。やばい時には率先して立ち向かう。それがリーダーでありキャプテン。正に機長・船長の役目。

未だにマネジメント=マネージが重要と考えている企業が多い。これまでと同じものや同じ事をやるならまだしも、新しいことを始めるなら「管理する」という発想自体がもう時代遅れだし、管理するだけの管理職も、もはや不要になりつつある。

2.リーダーは人の上に立つ立場ではない。

リーダーとは周りを巻き込める人。自己中心的に「指示」をする人ではない。メンバーから「支持」を受ける人だと思う。支持をうければ必然的にプロジェクトの中心に近づき、そこで初めて畏れ多いながら指示ができる立場になると考えた方が良い。そこには管理するという発想は捨てた方が良い。

新しいプロジェクトリーダーには「上に立った」ではなく「中心に入った」、そう理解するように伝えている。もちろんリーダーには強い権限が与えられる。が、メンバーの同意無くしてそれを正しく執行するには不可能だと自覚してほしい。そして「中心に居る」為には、その円に所属する多くの人から信頼されなければいけない。


3.一人では飛べない。安全運航は関係者全ての協力あってのもの。

例えばあなたがプロジェクトのリーダーになったとする、飛行機の機長になったとイメージしてほしい。プロジェクトは乗務員と乗客全てを安全、正確に定刻通り目的地まで到着させることと等しい。大空の中、全てを目視し飛行機を飛ばすことはほぼ不可能なのでレーダー、管制塔、無線での情報入手がとても大事になる。現在自分が見えているのはほんの1km先。しかし、管制塔やレーダーはもっともっと広い範囲で環境変化やポジショニングを見ていると言って良い。だからこそ、管制塔からの指示や情報はとても重要。

機長は英語で言うとキャプテンになる。キャプテンと言えばチームスポーツで必ず必要となる地位。キャプテンも一選手として自らのポジションがあり、選手と一緒に試合に出て、戦況を判断し一緒に戦っていく。ビジネスの世界では、一部にプレイングマネージャーと呼ぶ事もあるが、要はキャプテンである。マネージャーではない。

4.「リーダーはメンバーの中で必ず2番目の知識を備えよ」

プロジェクトリーダーを任されたら喜ぼう。しかし、同時に勉強も必要。プロジェクトという円の中心になるためには、円の外周を知らないと上手く回せない。プロジェクトマネジメントの世界で学んだ一番大きな事は「勉強」すること。もしあなたがエンジニアだとすると、経理、宣伝、品質、ロジスティクスの知識は疎いであろう、それは当然の事。しかし、これらの知識に無知であっては円の中心にはなれない。キーワードとして「リーダーはメンバーの中で必ず2番目の知識を備えよ」という名言があり、1番になる必要は無い。そのカテゴリーのFunctional  sub leaderが1番の知識者で良い。私が一番学んだ事でもある。

では何故、2番目の知識量が必要なのか?それは、正しい議論を行う為。プロジェクト遂行の過程では必ず無理難題が降りかかってくる。利益相反の事態は日常茶飯事。こういった時、課題の種類に応じてその道の1番手と協議することになるが、無知だと正しい議論が出来ず危ない結論を下すことになってしまう。リーダーは決断する権限を持っている事も忘れてはならない。正しいであろう決断をするためにも、常にプロジェクトに係るアイテムにおいて2番目の知識を持つことはとても重要になってくる。

5.成功するプロジェクト

自分が中心となって指揮をとりながら率先して最前線で動き、その背中を見せてみんなを引っ張っていかなければいけない。速度が速く、力強く回転してあらゆる事の処理速度を上げる。より大きく膨らんでさらに多くの人を巻き込む感じ。回転速度を上げるには中心のリーダーのトルクだけでは難しいし、円に所属するメンバー個々の加速度が絶対的に必要となる。

リーダーのキャラクターも人それぞれであって良いと思う。スポーツの世界でも各チームのキャプテンが全く同じタイプではないのも事実。自分達のチームをどういった色にするのか、既存メンバーの個性を融合したらどういったチームが効果的なのか?これが上手くできたプロジェクトチームは強いし、何よりも観客すなわち会社、役員、関係者が見ていて面白い。もちろん成功する確率も高い。正確に言うと「失敗する確率が減る」。何故ならば孤立せず、サポーターによる応援を受ける事が出来るからだ。第3の力、これも重要なポイントの一つである。

どうですか?あなたの抱えたプロジェクト、是非とも成功させて下さい。



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