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「年末年始に踊らされない」実験の結果、私にはこの過ごし方が合っていた。

今回の年末年始は、とある実験を試みていた。

それは「年末年始に踊らされない」ということ。


言いかえれば、できるだけ平常心で過ごし、「やらなきゃいけない」という思い込みを手放し、イベントの要素を可能な限り薄めて引き伸ばしていく……というお正月を過ごしてみたのだ。


具体的には、

●「仕事納め」をしない。

●「仕事初め」を決めない。

●大掃除をしない。

●おせちを用意しない。

●年越しそばを夜食べない。

●三が日に初詣に行かない。


これらのルールを課して、「お正月があっという間に過ぎてしまう感覚」や「年末年始に散財してしまう現象」を手放そう、というのが実験の内容。


結果、私にはこの過ごし方がとても合っているように思えた。


実験に至った理由としては、オーソドックスな年末年始は去年、一昨年にやって十分満足していたこと、1月頭に仕事の〆切を複数抱えていて、それを年末までにやり終えるのが難しそうだったことなどが挙げられる。


まあでも、考えれば考えるほど理に適っているのだ。

フリーランスで在宅勤務だから、そもそもお正月休みをあえて設定する理由はない。
しいて言えば、同居しているパートナーが珍しく連休で家にいるというくらい。

ただ、私のほうは三が日以降に友人や家族と約束があったので、パートナーに合わせていたら12月30日~1月7日まで、一週間以上のお正月休みになってしまう。


だったら、仕事納めも仕事初めもせず、ゆるーくずっと働いていた方が気が楽だなと思ったのだ。


もともと私は大型連休が苦手で、がっつり働いて連休をもらうより、平日に休んだり毎日ちょっとずつ働いたりと、休みと仕事のバランスを自由に調整する方が好きだというのもある。


パートナーも私も年末は疲れていたので大掃除はしなかった。
掃除はいつでもできるのだから、月一回、一ヵ所ずついつもより念入りにきれいにするくらいでいいと思う。


おせちは用意せず、お互い好きなものを買って食べた。
パートナーは黒豆とおもちが好きなのでそれだけ用意して、あとは毎日一緒にスーパーに行って、食べたいおつまみをそれぞれ購入して晩酌をしたり。

近所のスーパーやイオンが年中無休で営業してくれているので、特に買いだめをする必要もなかった。


年越しそばは、なぜか毎年大晦日に鍋をした後でわざわざ茹でて、お腹いっぱいの中無理やり食べるという意味の分からない状態になっていたので、大晦日の昼食に繰り上げ。
食べなくても別に良かったのだけど、なんとなく食べたかったので。


初詣は、この文章を書いている現在、まだ行っていない。

本当は三が日のどこかで行く予定ではあったのだけど、私の仕事があったことと、早起きして神社に行く体力がなかったので思いきって割愛。

一月の間に行けたら十分だよね、そのほうが混んでないと思うし……とパートナーと意見が一致して、朝寝坊ののちにカラオケ付きの漫画喫茶に行くという最高なスケジュールに変更した。

ゆったり漫画を読んでカラオケして、明日のことを一切考えず15時頃にランチを食べて(さすがに空いていないお店が多かったので、ちょっとさまよった後にイオンへ……)、夜はおつまみを買って家飲み。
漫画喫茶は、意外とお正月感が味わえるおでかけ先だったのでオススメです。そこまで混んでなかったし。


去年までは初詣やおせち(実際には、おせち代わりの煮物やお雑煮)作りでばたばたと過ぎていったお正月も、今年はなんだかゆったりと過ごせたように思う。

年越しそば用の割高な天ぷらや、普段はあまり飲まないお酒などは買ってしまったけど、年末年始の出費も例年よりかさまなかった。


「お正月」「年末年始」という言葉に囚われ過ぎないよう、「いつもよりちょっとゆっくりできる日が何日か続く」というイメージに置きかえて、毎日ちょこっとずつ仕事をしつつ(お酒を飲んだために結局仕事せず終わった日もありつつ……)好きなことをして過ごしたのが、精神衛生上とても良かった。

あくまで私の場合、なのでこの過ごし方が合わない人ももちろんいるとは思うけど、次の年末年始も同じように過ごしたいと思うくらい、穏やかで充実していた。


それに、お正月要素を「薄めて引き伸ばし」たので、私にとってのお正月はまだ終わっていない。

「初詣」や「家で映画を観る」など、お正月にできなかったやりたいことリストの消化は、1月いっぱいをかけてゆっくりと楽しんでいくつもりだ。

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