結局ここに行き着いた、引っ越し後のカーテン事情。
引っ越し前の家は大きい窓が3ヶ所あり、すべてにレースカーテンと厚手カーテンを付けていた。
入居当時は気にいるデザインのカーテンを何日も探し回り、販売サイズがない窓の分はカスタムオーダーをして取り寄せたのを覚えている。
結構高かったのだけど、結局カーテンを閉めることはほとんどなく、だいたいレースカーテンだけを引いた状態で過ごしていた。
引っ越し後はどうしようか、と悩んでいた。
新居は前の家より窓の高さがなく、カーテンの裾が20cm近く余ってしまう。
おまけに窓の数もひとつ少ない。
オーダーサイズのカーテンは諦めて手放すとして、残りの2ヶ所をどう攻略しようかと考えていたのだ。
前の家でレースカーテンだけで事足りていたのだから、ふつうのカーテンはもう要らないかもしれない。
だったら、すりガラスシートを窓に貼るか、ロールスクリーンに替えてもいいなと思った。
シートならカーテンの洗濯を気にする必要もなくなり、次に引っ越す時も処分に困らない。
ロールスクリーンは、長さが調節できそうだからカーテンよりも手軽だし、ちょっとおしゃれでいいなとも思う。
あれこれ悩みながら、とりあえずレースカーテンの裾を引きずったまま取り付けていた。
でも、ある時ふとパートナーが「このレースカーテン気に入ってるけどね」と口にした。
確かに。
天然素材のようなナチュラルな質感(実際はポリエステル)、やわらかに光を通すところ、なにより理想のカーテンを探してあちこち二人でお店を巡った思い出もあり、結構お気に入りのカーテンではあるのだ。
その発言で、はたと気づいた。
裾上げすればいいのでは?
家から出る予定のない休日に、試しに針と糸を出してきてカーテンを縫ってみた。
ネットで調べたら裾上げの方法があれこれ出てきたけれど、細かいことは気にしない。
吊るした状態で引きずる長さをざっくり測って、その分を折り返して白い糸で手縫い。
1回目はちょっと失敗して折り返した部分がたゆんでしまったけれど、2回目以降でコツを掴んだ。
全部縫おうと思わず、5〜6ヶ所だけをポイントで縫えばいいのだ。
縫い方も適当。
洗濯して糸が取れてしまったとしても、簡単に縫えるからまた留め直せばいいのだ。
2回目からは縫う時間も短縮されて、あっさりと裾上げは完了した。
折り返し部分も、そういうデザインだと思えば気にならない。
窓を開けると揺れるカーテンを見ながら、こうやってふわふわ風にそよぐところも好きだったなと改めて感じた。
シートもロールスクリーンも新しいカーテンも買わず、今あるものを自分でカスタマイズできた喜び。
丁寧さとかおしゃれなリメイクには程遠いけれど、レースカーテンへの愛着はいっそう増したのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?