見出し画像

わたしが選んだのは

他の旦那さんはあんなに家のことやってくれてるのに。
あのこのお父さんは、いつも子どもと遊んでくれてるのに。

わたしがはまり込みがちだったパートナーシップのドツボは、
いつもこんなところにあって、

他の家庭のよく見えるところばかりを
拾い上げては、旦那さんに押しつける。

ああなってよ。
こうなってよ。

なんで叶えてくれないのよ。

そんなふうに彼を隅に追いやって、
彼以外のなにかになれと迫る、

そんな乱暴なことを、
していた。

〇〇〇〇

だけど、
わたしはじゃあ、一体誰と結婚したのだろ。

紛れもなく、彼とともに過ごそうと、
彼を選んだのでは、なかったか。

なのにどうして、
彼のままではダメなんだと、

叫び続けることになったのだろ。

〇〇〇〇

それは結局、
わたしがわたしを、

許していないからだった。

わたしがわたしに、
そのままでいいよと、

言えないからだった。

だけどそれを、その矛先を、
自分に向けるのがこわくって、

旦那さんに向けたのだった。

〇〇〇〇

男性の愛は、深い。
深くて、大きい。

だから、
わたしがわたしを責めなくてすむように、

憎まれ役として、
登場してくれるようになった。

わたしがわたしの非を見ないで済むように、
落ち度を責めないで済むように、

ただただ、
わたしを守るために、

そうあって、

くれた。

〇〇〇〇

わたしが、
「わたしの非」だと思うことを、
「わたしの落ち度」だと思うことを、

それでいいよって、
非とか落ち度とかいう言葉をあてがわなくていいよって、

本気で腑におとす。

そうしたら、

自然と、旦那さんを、
ただただ彼の、本来のあり方を、

眺めることが出来るようになった。

彼が言葉もなく、私たち家族に注いでいてくれるもの。
彼がそこに、いつも、
そう、「いつも」ひっそりと置いておいてくれるもの。

それらにどれだけ甘えてきただろう。
どれだけ救われてきただろう。

〇〇〇〇

わたしはあいされている。
そして、それをわたしは、

受け取るだけでよかった。

今のままじゃ受け取る資格なんてない、
なんてひねくれてないで、
その拗ねを押し付けたりなんてしないで、

わたしのままをあいしてくれている
彼からの愛情を、

ただ受け取るだけでよかった。

わたしが選んだ彼を、

わたしの大切なひと、と、

ただ、ただ、

愛おしがるだけで、

せ か い は ま わ る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?