見出し画像

explore the world

数年前まで、

他人の機嫌とか、状態とか、
自分で負いきれない、
本来負う必要のない荷物を、

あれもこれもと拾いにいって、

誰かに助けてほしいと思いながら、
泣くこともできずに、
疲れ果てていた。

“わたし”の基準がわからずに、
誰かの顔色で、物事の正否を判断していた。

それがどうだ。

今じゃこんなに楽しそうにしていて、
面倒くさいことは、めんどくさいと言い、
知らないことは知らないと言い、
知りたいことには突進して、
不足感からではなく、好奇心から、の学びに、夢中になったりしている。

〇〇〇〇

今日、何度も言ってもらったの。

あなたは、輪郭がしっかりしているって。

それをわたしは、

本来のわたしの性質のままで過ごしている状態なのだな、と受け取った。

〇〇〇〇

ゴワゴワするような着ぐるみみたいな鎧をきたり、
存在を薄くしていつでも他人に合わせられるようにしていた頃。

ひとの機嫌が悪いことを全て自分のせいにして、
なんとかしなきゃ、
気持ち良くなってもらわなくちゃ、と頑張ったり、

誰かと誰かの仲を取り持ったり、

誰かの「ベキネバ」に沿うべく、
あれもこれも、
「ベキ!」
「ネバ!」と奔走して、
それにそぐわないものを批判して回っていた私は、

いつ、その不機嫌の火の粉が自分に降ってくるだろうか、とか、
いつ、その不仲の影響が自分に及ぶだろうか、とか、

いつ、その批判を自分が受けるのだろうか、

とか、

とにかくとにかく、

怯えてかたくなって、縮こまっていた。

〇〇〇〇

だけど、

その頃だって、消えそうになりながら消えないでいてくれた、わたしという存在は、

今、

そのままの姿で外に出ても大丈夫だと思える程、

この世界に、安心している。

「どうしてそうなったの?」

と、シンプルに聞かれて思い起こしたのは、

私がわたしの感覚を、五感を、
取り戻してきた日々。

〇〇〇〇

わたしが今とらえている、

夜風が肌に触れる感覚や、
雨の匂いや、
木々の葉ずれの音、
ひんやりとした空気、
雲に隠れた満月と、
その光が揺らめいていること、

それらを、
そういうものを、ひとつ、ひとつ、

とらえ続けた日々。

わたしは何を心地よいと感じるのか。
わたしは何を心地よくないと感じるのか。

その答えを、
誰でもない、
いちばんそばにいる自分に、

尋ね続けた日々。

この世界で、わたしが感じたいものを感じることができること、

怯えて臨戦態勢を取ったりしていなくても、
わたしのいのちが脅かされることがないことを、

ひたすらに、
落とし込んでいった日々。

〇〇〇〇

ひとは安心すると、本来の姿のまま、過ごすことができる。

その安心は、そのひとがそのひとの性質や能力を、発揮したいときに発揮することの土台となって、

それがきっと、世界を回すんだ。

わたしは、わたしの感覚が戻ってくる過程で、
絵を描くことや、
ファンタジーを書くこと、
歌を歌うことを、

めんどくさがり屋で、
ちょっとイタズラが好きで、
遠慮しないわたし、を

外に出せるようになったよ。

〇〇〇〇

あなたが安心したら、一体どんなものを見せてくれる?

あなたが安心した時に、
どんな風に世界が動くのか、
どんな色で、
どんな音で、
どんな匂いで、
どんな景色で、
その世界が存在するのか、

見てみたい。

だからわたし、
あなたにも、安心して欲しいんだよ。

〇〇〇〇

explore the WORLD
世界を探索せよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?