Take out your story~元気になれる飲食店~西荻窪テイクアウト編vol.7前編
今回ご紹介するお店は、またまたシリーズ初!BARのご紹介です。
BARでテイクアウト?って思われる方もいるかもしれませんが、BARでテイクアウトなんです。しかも超絶こだわりアリの一品をお持ちなこちらのお店。
そのBARは、西荻窪北口から歩くこと約6分のところにあります。
通称、“SOJ(エスオージェイ)”の名で親しまれているこのお店。
実は、このテイクアウトシリーズ初回の記事でご紹介した、stand kitchen lepontさんと一緒にお弁当を販売していたお店でもあります。
SOJは、お弁当の販売終了後少しだけお休みを取って、自店での店舗営業を再開しました。
現在もテイクアウトを継続されているほか、週末限定でランチタイムも営業されています。
お久しぶりです!
マスターの、MaSaさん。
お弁当販売の時から、いつかMaSaさんカレーの仕込みを見せていただきたい!と思っていた私。
この度、満を辞して、週末のランチ営業の前日、仕込みの時間からお邪魔させていただくことにしました。
MaSaさんのカレー作り、まずはスパイスの調合から始まります。
オリジナルのレシピノートを見ながら、使用するスパイスを量っていきます。
MaSaさんのレシピノートには、作った日付とその時使ったスパイスの量が細かくメモされています。同じカレーでも何回も作って、改良しながら今の味を作ってきたそうです。
今回見せていただくのは、ポークキーマカレー。
ガチで葉っぱと枝にしか見えない、衝撃のスタート写真!
ここからカレーができていくって、ちょっとイメージできない…。
次は、玉ねぎをひたすら刻んでいくMaSaさん。
最初は、日持ちできて冷凍できるごはんものをメニューに入れたいと考えて始めたというカレー作り。
「もともと実験するのが好きだから、本を読んだり、ネットで調べたり、あちこち食べ歩いて。あとは自分の舌で、実際に作ってみながら。作るの大変なんだけど、作ってみたらおいしいって言ってくれる人がいて、それが自信になって。」と話すMaSaさん。
「やっぱり、作るの楽しいからなー!」と笑います。
スパイスと油を火にかけたら、玉ねぎを投入!
ひたすら炒める。焦げないように、ひたすら炒める。
ボールいっぱいの玉ねぎを使って、8人前分のカレーが作れるそうです。
MaSaさんがSOJをオープンしたのは、2016年。
出身は岩手県ですが、日本を車で一周旅行したり、沖縄に8年ほど住んでいたこともあるという、変わった経歴の持ち主でもあります。
MaSaさんの人生を変えるきっかけになったのが、高橋歩さんの本。
地元の岩手県で就職し、スポーツクラブのインストラクターとして働いていたというMaSaさん。高橋歩さんの本を読んで、自分もやりたいことをやろう、楽しい人生を送ろうと考え、“沖縄に行こう!”と思ったことが転機となりました。
本の中にあった、今帰仁(なきじん)村のビーチロックビレッジの飲食部門に勤め、お酒や料理について学びました。それが、初めての飲食の経験だったそう。
「やったことないけど、どうにか勉強して完成させていくっていうのは、沖縄で学んだかなー。カレーも、ペースト買ってくるより、”ペーストってどうやって作るんだろう?“って考えちゃう。めちゃくちゃめんどくさいことしますねって、よく言われるかも。」
そんな話しをしながら、ひたすら炒めること50分。
あんなにたくさんあった玉ねぎが、こんなに少なくなりました。スパイスのいい匂いがしてきて、なんかカレーっぽくなってきた!
ひき肉と、トマト缶を入れたら「ここまでで山場は終わり。あとは煮込むだけです。」と、MaSaさん。
「振り返ると奇跡の連続ですね。ようカレーできたな、よう今まで店続いたなって。全然根拠なく、店開けたらうまくいく自信があって。いける気がしてお店やってみて、でも思うようにいかないこともあったから、いっぱい修正した。」と話すMaSaさん。
「仕事するのが好きだから、バーが休業要請の対象になって、お金のことより、仕事できないって焦って。」
「他の店の人が、“うちも余裕あるわけじゃないけど、大変だったら貸すよ”って言ってくれたり、“テイクアウトを一緒にやろう“って言ってくれたり、本当に気持ちの面で助かって。他の飲食店の人と強く繋がったことと、お客さんと強く繋がれたことが、今回すごく大きかったかな。」と話します。
今帰仁村で一緒に働いていた友達が全国にいるので、周年の時には、全国から友達がお祝いにくるというMaSaさん。
「自分は本当に人に恵まれてると思う。」と話します。お店の名前や内装、デザインも、MaSaさんの友達が協力して考えてくれたものだそうです。
「飲食って終わりがないから、ゴールがないんだけど、でもそこを目指していきたい。」と話すMaSaさん。
お店のロゴにある、“since 1980”は、MaSaさんの生まれた年。MaSaさんの旅は、そこから始まり、今もこれからも、ずっと続いていきます。
さて明日は、じっくり煮込んだカレーをいよいよ実食します。
おいしいおつまみに、おすすめのお酒も登場!後編に続きます。
ーーーーーーーーーーー店舗情報ーーーーーーーーーー
東京都杉並区西荻北4丁目5−30 西荻メゾン101
Tel:03-6913-6686
営業時間: 18:00-22:00 /週末ランチタイム12:00–15:00(詳しくはSNSをcheck!)
定休日:不定休
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?