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Take out your story~元気になれる飲食店~西荻窪編vol.9[秋田ほるもん酒場]後編

前編で、POPOさんの秋田へのこだわりを見せていただいた私。

後編ではお待ちかね、おいしいお料理をいただくことにします!


乾杯に選んだのは、りんごビール。

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ジャーが可愛い!

これは、鹿角のリンゴジュースをビールで割ったもの。りんごジュースそのものがおいしいから、とにかく飲みやすい!爽やかな甘みが喉通り心地よく、ビールが苦手な方でもスーッと飲める優しい味わいです。


お通しにいただいたのは、稲庭うどん。言わずと知れた、秋田名物ですね。

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トッピングには、鹿角市名産の松館しぼり大根が。

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松館しぼり大根は、日本一辛い大根として有名なんです。

最初に辛みがツーンときた後、さっぱりとした大根の旨味が追いかけてきます。これはおつまみに最高のやーつ。つるつるとした喉越しの稲庭うどんと、合う合う。お通しからテンション上がります。


お次にオーダーしたのは、「れれれれれもんサワー」。

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秋田ほるもんのレモンサワーは無糖スッキリタイプ。凍ったレモンスライスがたっぷり入っていて、最後にレモン汁を凍らせたものをトッピングしてくれます。

「おかわり前提のレモンサワーなんですよ」とPOPOさん。飲みきると、中身のサワーをお代わりできるといううれしいドリンク。

秋田ほるもんのサワーは全て、秋田の定番焼酎「そふと新光」で作られています。「これを飲んだら他の甲類の焼酎飲めなくなりますよ。だいたい秋田の人はこれ飲んでます。悪酔いしないし、スッキリしてておいしい。」とPOPOさん。

本当にスッキリ、後味爽やかでいくらでも飲めちゃうのね!(私は中を2杯おかわりしちゃいました。)


POPOさんが、鹿角から送られてきたという、枝豆をサービスしてくれました。

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鹿角は枝豆も名産品なんだそうです。東京では枝豆の旬が終わっている時期ですが、北の方なので、旬が遅れてやって来るんですね。

これ、香りがとにかくいい!茹でたての匂いを分けてあげたいくらい!変な甘みやクセが全くなくて、お野菜の甘味というのかな、香りと歯応えをすごく楽しめる枝豆でした。鹿角枝豆、やるなぁ。


おすすめをお願いします!と出していただいたのが、こちら。

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焼ききりたんぽの甘味噌だれ。

そういえば私、同じ東北人なのに、きりたんぽってちゃんと食べたことなかったんですよね。きりたんぽって言ったら、“鍋“のイメージだったんですが、これはシンプルにきりたんぽを焼いたお料理で。

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見て!照りってりの甘味噌に、フワッフワのきりたんぽ。

甘味噌だれのクルミの香りとあまじょっぱさがふわーっと口の中に広がって、思わず笑顔になっちゃう。懐かしい、東北の味。きりたんぽはもちもち、お米の味がしっかりする!あーずっと噛んでたい。


前編でも見せていただいた、とんぶり長芋。

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とんぶりも、ザ・秋田ですね。

「とんぶりは畑のキャビアと言われていて、ホウキ草の実なんですけど、芸能人格付けチェックでキャビアとして提供されたりしたんですよ。」

「10月~3月が旬のものなので、普段は夏にはとんぶりは在庫がなくなってしまうんですけど、休業要請とか時短営業の影響でまだ今年は在庫があるんです。」と、西巻さんが説明してくれました。

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繊細におろされたふわふわの長芋と、とんぶりのプチプチした食感は、まさに名コラボ!

だし醤油の味付けがまたいいんですよ。ボリューミーなのに、さっぱりしているから、ぺろっと食べられちゃう。お好みでわさびをつけて。


せっかくですから、日本酒もいただきました。

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秋田ほるもんでは、東京ではなかなか手に入らないレアな日本酒を多数取り揃えています。

今回いただいたのは、左多六(さたろく)、鹿角市にある千歳盛酒造さんのお酒。全国新酒鑑評会で金賞を受賞したこともある蔵です。左多六とは、鹿角の民話に登場するマタギの名に由来しているそう。

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スッキリした飲み口なのに甘みもしっかり感じられる、奥深い味わい。まろやかながらも、東北らしい、強めの個性を感じるお酒でした。うーん、もう一杯いきたい!


締めには、これ行かなくちゃ!といただきましたよ、鹿角ホルモン!

秋田ほるもんでは、鹿角の有名店「幸楽」さんからホルモンを仕入れています。

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ガスコンロで、目の前で焼くスタイル。漬けだれをたっぷりまとったホルモンの上に、もやしとキャベツがたっぷり乗せられてのご登場。

西巻さんが丁寧に焼いてくれます。

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なんと、鹿角ホルモンは、ジンギスカン鍋で焼くんですね!

元々、鹿角は鉱山で栄えた街。地方から出稼ぎに出てきた人たちが、精力をつけるためにホルモンを食べていたことから、地元のソウルフードとして定着しました。

ホルモンから出たおいしい汁を、お野菜に繰り返しかけながら焼いていく、「煮焼き」も鹿角ホルモンの特徴です。

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丁寧に丁寧に焼いていき…、

お野菜とホルモンにしっかり火が通ったら完成!!

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わーい!あつあつを、いただきます。

漬けだれは少し甘口で少しだけピリ辛。ニンニクの香りが食欲をそそります。

ホルモンて臭い、食べづらいってイメージがあるかもしれませんが、鹿角ホルモンはホルモン自体にしっかり味がついているので全く臭みがなくて、食べやすい。脂身も少なくて、プリプリの食感が楽しい!

そして、煮汁をよく吸ったキャベツともやしのおいしいこと!少し濃い目の味付けが、お酒すすむわー!


「締めのうどんもいきます?」とPOPOさん。

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そう、鹿角ホルモンを食べるなら、この締めのうどんは欠かせません。

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POPOさんが手際良く焼いてくれて…完成!

思わずうなってしまう、このビジュアルよ。

タレをしっかり吸い込んだうどんは、熱々の、もっちもち。チーズを絡めて焼いているので、甘じょっぱくてまろやかな、独特のおいしさです。こんなおいしい焼きうどん、食べたことない!!

「鍋にチーズのおこげができるので、お箸でゴリゴリ削りながら食べるとうまいよ!」と常連さんが教えてくれました。私もやってみたら、おこげだけでずっと酒飲めそうなうまさでして。

これは…、鹿角ホルモン、参りました!


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食後に、POPOさんがスタンプカードと、メン子ちゃんゼリーをくれました。

メン子ちゃんゼリーって知ってますか?東北では子どもが絶対大好きなゼリーで、こうやって凍らせて食べるんです。久しぶりに食べた!

こういうサービス、めっちゃうれしいですよね。


「飽きっぽい性格で、同じ事やってるとつまらなくなっちゃうんですよね。」とご自身のことを話すPOPOさん。

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「飽きますよ!飽きますけど、それでもお店を5年続けられているのは、毎日が楽しいからかなぁ。」と話します。

手が空いた時には、進んでホールに出て、お客さんと話したり、鹿角のことをたくさん教えてくれるPOPOさん。

飲食の仕事と、鹿角のことを大好きなのが伝わってきます。


楽しい時間はあっという間で、もうすぐ閉店の時間。

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なんだか、東北に帰ったみたいにほっこりしてしまって、自分が西荻にいることを束の間忘れていた私。

おいしい郷土料理を食べて、おいしいお酒をいただいて、POPOさんや西巻さんと話してると、なんだか心があったかくなっていて。こういう居心地の良さ、久しぶりに味わった気がする。


いろんなことがあるこのご時世。ちょっと疲れたら、ほっと一息、おいしい秋田料理を食べにきませんか。

優しくて明るいPOPOさんとスタッフさん、

素朴でどこか懐かしい、おいしいお料理が、あなたを待っています。

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ーーーーーーーーーーーーー店舗情報ーーーーーーーーーーーー

秋田ほるもん酒場

東京都杉並区西荻南3丁目12−11日伸西荻プラザA8

Tel : 03-4283-3369

営業時間: 17:30–22:00  日曜17:00–22:00

定休日: 不定休 (SNSをチェック!)

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