見出し画像

(6)The Future of ‘Birds-first’ Breeding「掃除はどれくらいの頻度で行っているのですか?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

羽が抜ける症状が現れ、病院に連れて行ったらPBFDと診断された。
健康診断で遺伝子検査をしたら陽性だった。
など、おウチにお迎えした鳥さんが、PBFDであったことが多いようです。

これは愛鳥家さん宅にいる鳥さんから感染したのでしょうか?
鳥さんがいないおウチでは、愛鳥家さんが媒介して感染させたのでしょうか?

どう考えても無理があると思いませんか?

お迎えした鳥さんが愛鳥家さん宅でPBFDに罹ることは絶対無い、とは言い切れませんが、ほぼ無いと思います。

ではどこで感染したのでしょうか?
それは愛鳥家さん宅から、鳥さんがどんなルートで移動したかを考えればすぐわかります。

愛鳥家さんがお迎えしたところがペットショップであれば、そこかもしれません。
ペットショップが仕入れたところがブリーダーであれば、ここかもしれません。
あるいはペットショップが仕入れたところが卸業者や輸入業者であれば、そこかもしれません。
いずれにしても、感染ルートはたどっていけば明らかになります。ただ、どこで感染したかを証明することは難しいですが、ペットショップやブリーダー、卸業者、輸入業者がクラスターになっている可能性が高いと思われます。

先日もご案内しましたが、PBFD原因ウイルスであるサーコウイルスは、何もしなければ半年(いや先生によっては1年)以上生存すると言われています。PBFDは毎年平均14%の感染率がエビデンスとして残っています。

クラスターになっているこれらの場所が改善してくれなければ、今年も、いや10年先も、いやもっと先の未来も14%前後の感染率が続くのです。そしてその鳥たちの多くが、愛鳥家さん宅で非業の死を遂げるのです。一方で愛鳥家に出会えなくて、ショップやブリーダーの施設で、ひっそりなくなる子もたくさんいるはずです。

どうしたら生まれてきた尊い命を一羽でも多く助けることができるのでしょうか?
PBFDに限って言えば、どうしたら14%という感染率を下げることができるのでしょうか?

私はある繁殖場を見学に行ったとき、次の質問をブリーダーにぶつけました。
「掃除はどれくらいの頻度で行っているのですか?」と。

すると衝撃的な答えが返ってきました。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?