知らぬ間に秀才になるための4つの心構え
★学習は正しい姿勢で
成績のよい人で勉強をするときに姿勢の悪い人を、私は今まで見たことがありません。
逆に、机に向かう姿勢の悪い人で成績を上げ続けた人も、かつて1人もいませんでした。
机学習意欲は姿勢に表れます。
逆もまた真(しん)なりで、姿勢を正せば、意欲が生まれます。
★「なぜ」を常に考えて
算数・数学、理科で、じっくり考える前にあわてて計算、筆算をしようとする人がいますが、それでは絶対に学力は伸びません。
急がば回れ。
なぜそうなるのかをゆっくり考えて、先に式をきちんと書いて、方針を立ててから解き始めるべきです。
他の科目でも同様です。
ただの暗記は力にはなりません。
なぜなのかを常に考えた上で覚えていくことで、少しずつ、確実に、学力がついてくるのです。
★字は濃く、丁寧に、またいつも漢字で
一度に長時間の勉強をしたからといって、大きく成績が伸びることはまれです。
日々のわずかな努力の差が積み重なって、大きな学力の差になって表れます。
例えば、国語以外の科目で、漢字で書けと指定されていなくてもきちんと漢字で書くように徹底する、それだけでおそらく3年もたてば偏差値は5ポイント違ってきます。
また、数学だと、マイナスを濃くはっきりと書く癖をつけるだけで計算ミスは格段に減ります。
継続は力なり。
小さなことの着実な積み重ねが最大の成果を生み出します。
★ケアレスミスをしないための具体的な方法を工夫しよう
ミスをしないようにしようと意気込むだけではミスは減りません。
文章題中の数字は四角で囲む、式は字をそろえて見直しがしやすいように書く、一問解き終えたら問題と答えの単位があっているかどうかだけでも確認する、…などの具体的な工夫をして初めてミスを減らすことができるのです。
俊英塾代表。「塾学(じゅくがく)」「学道(がくどう)」の追究がライフワーク。隔月刊誌『塾ジャーナル』に「永遠に未完の塾学」を執筆中。関西私塾教育連盟理事長。