勉強は手と鉛筆でするもの
「勉強は頭でするものではない、手と鉛筆を使ってするものだ。」
私が中学生の時だったか、高校生になってからだったか、授業中、先生に聞いた言葉です。
自分が子どもたちを教えるようになって、本当に先生のおっしゃったとおりだと感じ入ることが何度もありました。
成績のいい人ほどいつも手を動かしています。
講師の喋った事で大事と思った事はすぐにノートをとる。
ワークの余白に要点をメモする。
算数、数学の問題を解くとき、自分ですぐに図を書いてみる。
いきなり答えを書くのではなく途中の式を丁寧に書く。
文章題で何が聞かれているのか、目でわかるように問題のポイントの部分に下線を引く。
いわゆる頭がいい、と思われている人はいつもこのように鉛筆を動かしています。
それに対して、
手を動かさないで問題をじいっとながめている人、
途中の式をめんどくさがってほとんど書こうとしない人、
つまり手を使わない人は、いつまでたってもなかなか進歩しません。
勉強の神様は、手に宿っているのかもしれません。
俊英塾代表。「塾学(じゅくがく)」「学道(がくどう)」の追究がライフワーク。隔月刊誌『塾ジャーナル』に「永遠に未完の塾学」を執筆中。関西私塾教育連盟理事長。