書評 ハートドリブン「目に見え ない ものを大切にする力」 塩田 元規

アカツキという会社聞いて事なかったけど、どこかで聞いたようなきはしていた。プロダクトより会社の雰囲気づくりを大切にしている、1部上場企業である。これからの企業の在り方の象徴であろう。元DNAで営業成績もトップで当時最年少でマネージャーとなる。3年でDNAを辞めて、アカツキを創業。サイバーエージェントの藤田進社長と同じ匂いを感じる。

ハートやつながりといった目に見えないものが中心になると信じている。 合理・論理など目に見えるものが中心の時代から、 感情・ハートが中心の時代 だ。「遊びやワクワク だけじゃ生きていけないっていう言葉がこれからは 逆になる。 今 まで、無駄だと言われた子供のような好奇心が価値を持つ。一人ひとりが自分らしくハート に従って生きる時代。 そして、多様な生き方をお互いに認め合えて、みんなの人生がカラフルに輝く〝 ハートドリブン〟 な時代。最近 では 日本でも、「 well-being( ウェルビーイング)」「 幸福経営」 という言葉を聞くようになった。 体だけじゃなく、 心も健康な 状態で、社会全体で〝 幸せ〟 の 実現を目指すことに注目が集まっている。モノや便利さの価値はどんどん減少していく。 その中では、次のことが起きると思う。 ・〝 エンターテインメント〟〝 体験〟 の価値が増大する。 ・全ての商品・産業が感情価値を中心にエンタメ化する。  ・働く人も感情価値 を求め 集まる。「素晴らしい会社の定義で大切なことは、 たった一つだ。 それは『 雰囲気がいい会社』 だ」

社員が「僕、 ゆうべ 奥さん と ひどい喧嘩をしちゃった んですよ。 今 隣にいますけど( 笑)。 喧嘩して、 落ち込んでたんですよ。 でも、アカ ツキ に来てアカツキのメンバーに会うと、 それだけで元気になり ます。 会社に 来るのが楽しいです」  彼はそんなに考えずに言ったんだと思う。 でも僕 は、 その言葉に本当に救われた。 うれしかった。僕が好き 本『 ビジョナリーカンパニー』( ジェームズ・C・コリンズ、 ジェリー・ポ ラス 著) の 中に、「 Good は Great の 敵」 という 言葉 が ある。『ティール 組織』( フレデリック・ラルー 著) という 本をご存知だろ う か。 新しい組織 について分析 し た 本 だ。 この本では、 組織の進化の段階が、 色分けされている。   世の中の多くの組織 は、「 アンバー( 順応型)」 か「 オレンジ( 達成型)」とされていて、「 グリーン( 多元型)」 だとビジネスマンにとっては素晴らしく幸せな場所だと表現されている。 軍隊や機械的な組織を超えて、 グリーンは 家族的でお互い助け合える組織である。

読み終えて。これからは、このぐらいのサイズの会社が、家族経営の延長戦でどんどん出てくるだろう。だから、逆に大企業が居心地が悪く、どんどん縮小していく。AIしかりRPAしかり、これからは生産をする人は減りギグエコノミーとして転身するだろう。

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