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仕事はスピード感が大事

仕事のできる人の特徴として、スピード感というものがある。

これは業務処理スピードという訳ではなく、シンプルにとりかかるスピードが早いということだ。

私は今、仕事ではいわゆる中間管理職という立場に立っており、このスピード感の重要性を痛感している。

なぜ、重要なのか、3つのポイントにまとめて説明したい。

1.仕事はバラエティーの風船

最初にして、最大のポイントであるのが、これだ。
私は仕事というのはバラエティーの風船だと思っている。
バラエティー番組でよく、クイズを答えるまで風船が膨らみ続け、破裂したら負けというゲームコーナーがあるが、まさしくその風船である。

仕事は最初は小さいが、時間が経つにつれ大きくなる。
そしていつしか自分自身で処理しきれなくなり破裂する。

例えば、自分が小売店の営業マンだとして、上司から担当しているA店の売上を報告してほしいと言われたとする。
仕事を依頼されたときはA店の売上を報告するというだけの仕事だが、これを先に延ばしにすると、A店の売上を報告する以外に、他の仕事が舞い込んでくる。さらに先延ばしにすると、上司からまだなのか?と催促が来るようになり、それに対して事情を説明するという仕事が増える。更に更に先延ばしにすると、また違う仕事が舞い込んできて、それどころじゃなくなる。最終的には上司からなぜすぐやらないんだ。などの説教が始まり、余計に時間がかかる。

といった具合に、仕事は放置すればするほど徐々に膨れ上がり、そして破裂する。
他の仕事とも複雑に絡み合ってしまった場合には、更に処理しにくくなってしまうという最悪の状態になってしまうのだ。

だからこそ、言われたその時にとりかかり、小さい状態で処理をしてしまう。もし分からない場合は素直に分からないと伝え、対応する人を変えてもらう。
バラエティー番組で言えば、小さい状態でクイズに答えてしまう、もしくはクイズをパスしてしまうということだ。

こういった業務の仕方は時間を作るという点で、非常に役立つので絶対に意識しておいた方がいい。

仕事は膨らみ続ける風船だ。肝に銘じておこう。

2.スピードは気遣い

すぐにとりかかるということは、相手への気遣いとしても効果を発揮する。

先ほども述べたが、仕事は時間が経つにつれ大きくなる。この考え方は誰に対しても言える。
つまり仕事を依頼してきた上司・同僚・他部署の人・クライアント全てに該当するということだ。

なので、依頼された仕事を自分が放置すればする分だけ、依頼した人もその仕事を解決できず風船を大きくしてしまう、ということだ。

そう考えると、依頼された仕事を早く処理すればするほど、相手は早くその仕事を処理することができるので、依頼者は余計なストレスを抱えずに済むことになる。

これを気遣いと言わずに、なんというか。
もし、自分が怒られる分には構わないので、自分のペースで仕事がしたいという考えがあるのであれば、是非この考え方を意識してほしい。

相手を思う気持ちがあるのであれば、相手を気遣う気持ちがあるのであれば、仕事を早く終わらせる。これに尽きる。

是非覚えておいてほしい。

3.信頼を得やすい

仕事を円滑に進める上で一番大事なのは、信頼を得ることだ。
仕事で関わる人全員から信頼を得られることが理想だろう。

信頼を得る上で一番大事なものは、自分の為に対応してくれるか否かだと思う。

これは部下を持つようになって初めて実感したことではあるが、部下に取引先の〇〇さんへ1本連絡をしてほしいと依頼した時に、後でやります!と言われるのと、すぐにします!と言われるのとでは、同じ業務を遂行したとしても印象が大きく異なる。
次に仕事を依頼しようと思うのは圧倒的に後者であり、前者は私の事よりも自分の事を優先するんだな。という心象になってしまう。
それは部下の業務量の違いなども影響するだろうが、だとしても後者の方が依頼する側からすれば魅力的だ。

クオリティはともかく、自分の為に動いてくれる。その行動で示してくれる姿勢が何よりも信頼につながるのだ。

瞬発力ともいえる、この仕事にとりかかるスピードは信頼を勝ち得るためには持っておいた方がよいと私は思う。

特に新卒など、若手時代は専門的なスキルがないことが多いので、フレッシュさ以外にこのスピード感が同期との評価の分かれ目になると思う。

言ったことをすぐにとりかかる素直さは十分な武器なのだから。

4.実践すれば楽になる

以上、簡単ではあるが、3つの理由を挙げさせてもらった。

是非、仕事が多くて困っているや仕事が終わらないという悩みを抱えている人がいれば、上記で当てはまるダメな行動と当てはまっていないか照らし合わせてみてほしい。
気づき、実践することで仕事は楽になっていくことを実感できると思う。

私自身は仕事にとりかかることが人一倍遅いタイプで、いつも仕事が終わらず、上司に怒られ続けてきたタイプだったが、すぐにとりかかるという仕事のやり方の要領を掴んでからは随分仕事が楽になった。

考える時間は増やせるようになったし、急な対応も時間的に処理できず後回しする必要がなくなった。おかげで残業も減らすことができている。

結果、信頼を得ることができ、新しい仕事を任されるようになり、新しい立場で仕事に挑戦することができるようになってきた。

昔の私と同じ悩みを持っている人がいれば是非、実践してほしい。
できていなくても、今日から始めれば身に付けることはできる。

地道な取り組みだが、こうした取り組みがいつか大きなチャンスを掴むためことに繋がるかもしれないのだから。








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