脳梗塞になった話⑥(入院5日目)

【ひたすらリハビリ】
24時間点滴は続いてるものの、昨日からある程度は自由に動いても構わないという事になったから、朝食を済ませて行動開始。
病室から談話(給湯)スペースまでを、点滴をカラカラと杖代わりにして何度も歩く。
明らかに右足の動きが遅いし力も弱いけど、何度も何度も歩いて自分で感覚を修正する。

何往復目かのタイミングで、看護師さんから「無理しないように」と、やんわりと「ベッドに戻れ」と言われてしまい、素直に従う…

【エコー検査】
午後からはエコー検査があった。
首や胸から腹部、脚の付け根から下に向けてと、冷んやり冷たいジェルまみれ。
担当してくれたのは女性の方だったけど、モニターを確認しながら「ここにプラークは無いけど…あ、ここにも無いか…うん、まあこれくらいなら…ん?あ、まあいいか、うん、大丈夫…でしょ、あー、うーん、うん…」と、独り言をダダ漏れさせるスタイルの方だった。

【再度リハビリ】
病室に戻ってからは、再びリハビリ。
今回も血圧は何とか大丈夫で、昨日と同じように足首と手足にウェイトを巻いて上げ下げ。
やっぱりめちゃくちゃキツい。右半身は特にキツい。

ウェイトを借りられないか相談したところ、すんなりOKをもらったので、予定のリハビリ終了後もベッドの上でセルフリハビリ。
左の指先と胸には24時間モニター監視で色々繋がってて、おまけに点滴もあるからとにかく邪魔。
夕食後、看護師さんにそれを伝えてみた。
結果、指先の酸素濃度などをチェックしてる機器は外して貰えることになった。
正直、あまり変わらないけど…

【不安をねじ伏せる】
ベッドに横になってると、右半身…特に右腕があまり動いてくれないけど、体を起こして立ち上がると軽く物を掴めるくらいには動く。
「このままだったらどうしよう…」という不安で目に涙が溜まるけど、「全く動かないわけじゃ無いから徹底的に鍛えれば何とかなる…はず」と、涙が落ちる前にねじ伏せて、ひたすら腕の上げ下げ。

脳梗塞の程度としては軽症の部類との事で(ラクナ梗塞という状態で、小さな梗塞が2ヶ所にあるとの説明)「リハビリ病院への転院も恐らく必要ないから自宅でのリハビリにしましょう」と言われ、退院までひたすらリハビリ。

【車の運転】
ふと思った。
「車って乗れるのかな?」
これは、退院前日に色々と適性検査のような事をしたけど、頭が爆発しそうだった。

その話はまた今度。

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