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読書会記録【13歳からのアート思考】 ーーアート思考と対話は似ている。

読んでこなくても楽しめる読書会。
2020年12月に開催した、みんなで読んだ「13歳からのアート思考」についてと対話の備忘録です。

みんなで読んだ本

『13歳からのアート思考』
美術教師/東京学芸大学個人研究員/アーティストでもある末永 幸歩さんの初著書で、発売3カ月で5万部という異例のヒット、現時点で12万部を超えるベストセラー。
中高生向けの「美術」の授業を元に、「自分だけの視点」で「自分なりの答えを作り出す考え方「アート思考」をわかりやすく解説した本です。
出版社 : ダイヤモンド社
発売日 : 2020/2/20
単行本(ソフトカバー) : 344ページ

本についてざっくりと

6つのclass、6つの20世紀のアート作品を通じてアート思考を解説。
扱う6つの作品はこちら
 アンリ・マティス【緑の筋のあるマティス夫人の肖像】
 パブロ・ピカソ【アビニヨンの娘たち】
 ワシリー・カンディンスキー【コンポジションⅦ】
 マルセル・デュシャン【泉】
 ジャクソン・ポロック【ナンバーⅠA】
 アンディー・ウォーホル【ブリロ・ボックス】

アートの本というよりは、思考法ですね。
アート思考とは「自分の内側にある興味をもとに、自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続けること」。
それを6つの作品を通してアート思考を体験できます。
アート作品の見方も変わってくるかもしれません。
美術が苦手だった人にはおすすめの一冊。

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対話の備忘録

本についてはこんな感想。

・花職人もすごいと思う
・この本は時代の流れを変えていった人が載っている
・「これがアートだってものは存在しない。ただアーティストがいるだけだ」にグッときた。
・自宅で「ウィークリーミュージアム」面白そう。
・好きなアーティストが取り上げられなかった、、

引き続き、対話の備忘録

今、学校でどんな授業をしているのか心配になる。
実際、「うまく書けない」とこまっている子がとても多い。
子どもには「なにが描きたいの?」とたずねたり、対話で解決するようにしている。
いろいろな物に触れることは大切。
美術(図工)の理想は、観る・感じる訓練、手を動かして表現する機会と思う。

美術が思考力を磨くものとすると、芸術・文学・評論どんなちがいがあるんだろう。
意味するもの(シニフィアン)と意味されるもの(シニフィエ)では。
芸術は曖昧で、評論とか論文は論理が厳密。
アート思考でいう思考は、大きく広く曖昧なところも含むといえるかもしれない。

アート思考と対話は、自分の内側からくるもので、否定されるものではないところが似ていると思った。
カメラが生まれてからも本物そっくりに描く人はいる。
自由でいい!好き嫌いも自由!
対話型アート鑑賞というのがあるので、機会があったら体験してほしい。

まとめ

デザイン思考とアート思考ってどう違うんだろう?と言う疑問があって手に取った本ですが、結果的には全く別物でした。
それがわかってスッキリ。
しかし、世の中の課題、かなりの確率で教育に行き着く気がしています。
子どもへの教育もそうだけど、先生のケア、親世代のマインドセット、貧困問題、、、、、、、課題は山積み。

できることからコツコツと。
2021年は良い年になりますように。


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