トレーニングとは備えること

「安きに居りて危うきを思う 思えば則ち備えあり 備えあれば患いなし」
中国の古典である「春秋佐氏伝」の一節です。
最後の部分が有名ですが、その前にも言葉があったのですね。

さて、順調にいけば連休明けにも新型コロナの扱いが変わるようです。
「危うき」がいったん収まって、「安き」時期に入るのでしょう。

「危うき」時期には特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は大変なストレスを
お受けになったことと思います。
ただ、考えてみればコロナに限らず他の多くの病気は高齢者や基礎疾患をお持ちの方に不利です。
「安き」時期こそ将来あるかもしれない「危うき」に備えるべきでしょう。

健康のためにトレーニングを実施されている方も多いと思いますが、
まさにトレーニングは健康のための備えになります。
普段から体を動かし、心拍数を上げることで心肺機能が向上します。
骨格筋を動かすことでポンプの役割をし、心臓の負担を軽減することが
できます。
むやみに血圧を上げる必要がなくなるということです。

もちろん適切な強度でというのは当然ですが、軽めの負荷でも継続することが大切。
短期間でどうにかしようとすると、思わぬ副反応がでてしまうのは薬と
似ていますね。
種目やセット数にこだわる前に、確実に継続できる内容を考えることを
おすすめします。

どうしても運動が苦手な方は、背伸びや深呼吸でもよいのです。
しっかり胸を広げたり、息を吐き切るようにすると、背中やお腹の筋肉が
働きます。
つま先立ちを繰り返すとふくらはぎの筋肉が働きます。

アスリートがパフォーマンスを上げるためや、ボディメイクをする方だけが
トレーニングの必要がある訳ではありません。
誰でもが筋肉を使って日々の生活を送っているのですから、筋肉が弱くても
問題ない人はいないのです。

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