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田中将大から学ぶ 負けない 「気持ち」 の創り方

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はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日はベストセラー『イチロー思考』を上梓された児玉教授の『田中将大から学ぶ負けない「気持ち」の創り方』をご紹介いたします。

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「今に全力投球する」

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慢心することなく目の前の作業に没頭しよう

❝ 目の前の1球、1試合に集中していきます。好きなことをやっているので、モチベーションとかは関係ない。いい結果が出ても、そこで満足することはないです。❞(普段から大事にしていることについて語った言葉)

自分に限界を作らない。これが、田中を偉大なピッチャーに仕立て上げた大きな要素であると、私は考えている。私たちが一挙に才能を手に入れることなどまったく不可能。日々の積み重ね、もっと言えば、今この1球に人生のすべてを懸ける。とにかくなんでもいいから今やらなくてはいけない作業に照準を当てて全力投球しよう。そうすれば実行力もつくし、着実に前進していける。当然、今の一瞬に命を懸けるから成果があがる。

壮大なビジョンも大事だが、1日単位、あるいは1時間単位で自分の行動を評価しよう。そう考えれば、実行力は高まり、着実にビジョンを達成できる。例えば、あなたがダイエットにチャレンジしたいなら、1ヵ月に6キロ痩せるではなく、1日200グラム痩せる。英単語を月に600個覚えるではなく、毎日20個覚える、という目標に変えてみよう。

壮大なビジョンを立てるだけでなく、目の前の一瞬の行動にすべてを懸けよう。成果というものは目の前の一瞬の連続の積み重ねによって成り立っている。足元をしっかり固めて、慢心することなく、日々の作業に全力投球。これこそ、成功する人間が共通して行っていることなのである。

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「プラスに解釈する」

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何事も前向きに解釈しよう

❝ みんながみんな、上手くなる波が一緒なわけではないじゃないですか。人によって実力が伸びる時期が違う部分はもちろんあると思います。❞(中学生時代にAチームに入れなかったことを振り返って語った言葉)

この言葉に象徴されるように、田中はどんな状況でも、前向きの解釈ができる。たとえスランプに陥っても、あるいは努力がなかなか成果に結びつかなくても、常に前向きな思考パターンを持続させたから、彼はどんどん成長できたと言える。つまり、状況の解釈の是非がその人間の運命まで変えてしまう。たとえ良くないことが起こっても、それをうまく解釈して気持ちを前向きにもっていくスキル。これこそ、一流の人間の思考パターンである。

ここで、簡単にこの思考パターンをマスターするメンタルスキルを伝授しよう。良くないことが起こった時、それを運や、自分の能力不足のせいにしないこと。そこで以下のように考えてみよう。

「たまたま今は成果が出ない時期であり、成長していないわけではない。
このまま努力を持続すれば、必ず成果が表れる」

もちろん、良いことが起こった時、「自分はこの仕事に向いている」とか「努力したから成果がでたんだ」と自分の才能や努力を前面に押し出そう。この厳しい競争社会においては、田中のように、良くない出来事をうまく解釈できる究極の前向き人間だけが、どんどん成長していけるようになる。

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「仕事を楽しむ」

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仕事の裁量権を目一杯活用しよう

❝ 自分でできることをやります。❞(2013年日本シリーズの第6戦で敗れた後、第7戦にむけての決意について語った言葉)

田中は自分がコントロールできることと、コントロールできないことをよく知っている。心理学の法則に次のようなものがある。

「自分がコントロールできないことに過剰反応してはならない」

もしもあなたがビジネスパーソンなら、昇給や昇進はほとんどコントロールできない。なぜなら、自分以外の人間がこの決定をするからだ。だから、少なくとも企業のオーナー経営者以外の人間にとって、年収を増やすという典型的な外発的モチベーターに過剰反応しないほうがよい。

もちろん、昇進も自分ではどうしようもない、ままならない要素。このことにことさら躍起になってはいけない。昇給や昇進という要素は、”成果に対するご褒美”という捉え方に徹するべきである。

それよりも仕事の中に潜む、自分が100%コントロールできる魅力的なモチベーターを見つけて、そのことに照準を定めてベストを尽くす。その意味で自分の仕事の裁量権を確保するのは、仕事を面白くするためにとても大切なこと。裁量権を獲得して自分の仕事を100%プロデュースする。そうすれば、仕事であれ、趣味であれ、間違いなくモチベーションはアップする。

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おわりに
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今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。

❶ 「今に全力投球する」:慢心することなく目の前の作業に没頭しよう。
❷ 「プラスに解釈する」:何事も前向きに解釈しよう。
❸ 「仕事を楽しむ」:仕事の裁量権を目一杯活用しよう。

私が感銘を受けた文章を抜粋して筆を置きたいと思います。

❝「夢」という言葉はとても魅力的である。しかし、言い換えれば、とても危険な言葉である。たとえば、「夢想家」という言葉がある。辞書を調べると、この言葉の意味は、「実現できそうもないことを考える人」となる。大きな夢を追い求めることは大事だが、夢想するだけで行動しない人間が夢を叶えることなど到底できない。だから、田中のように、しっかりと地に足をつけて、目の前の作業で成果を上げることに専念する。そのことを肝に銘じよう。夢を思い巡らすことはいったん横に置いて、日々やるべき目の前の作業をきっちりと成し遂げる。それこそ一流のプロフェッショナルがやっていることなのである。❞

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。



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