【小説】墓場まで持っていく 2
⚠️続編です
高校2年、勉強しかしてなかった私には好きな人ができた。好きな人は私の苦手なことが当たり前のようにできて、笑い方がかわいい先生だった。
先生への恋は絶対に叶わない、若いからこそ、先生に惹かれてしまうんだ。そんなのは承知の上でこの恋は止まらなかった。
「先生、数2のこの部分全くわからないんで、教えてください。」
「あーこれ難しいよね。俺高校の時一番苦手だったんよね」
数学が特に苦手な私と同じ目線に経って教えてくれる気遣いが好きだった。
「かなえ、もう告白しちゃえば。だって3年になったら教科担任変わるかもよ。」
「確かに、そうだよね。えー先生じゃないと嫌だ。」
私は振られる覚悟で先生に告白をした。今ではすごく馬鹿だと思ってる。ずっとカメラで切り取ったようにその光景を覚えている。
長袖に緊張で震えた手を隠して、カイロには友達に書いてもらったお守りのメッセージを持って勇気を出した。
「ごめんね、答えられない。でも嬉しいよ、ありがとう。」
きまづいだろうに、先生は微笑んで泣いてる私の頭を撫でてくれた。
その日はずっと友達のまきにカラオケに付き合ってもらって忘れようとはしゃいだ。
「かなえ、大丈夫だった先生よりこの先いい人がいっぱいいるよ。」
そんなまきの言葉に支えられた。
次の日、私は泉先生に呼び出された。昨日の告ったことで怒られるのかと怖くなって心臓が速いペースで脈打つ。
「佐々木さん、先生として今は付き合えない。でも、俺も好きだ。だから卒業したら必ず迎えに行く。俺の仮の恋人になってください。」
続編を投稿してみました!!
好評だったら次もあげようと思います
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