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8月27日 田舎者にありがちが映画事情

 時事通信の世論調査によれば、「映画を見るためにレンタル店を全く利用しない」が60.0%だそうだ。一方、ストリーミングサービスを利用しているのは15.7%。(時事通信の調査ってあまりアテにもならんけど)
 へーそうなんだ。
映画ネット配信、15.7%契約=レンタル店全く使わない6割-時事世論調査

 私はあまり映画館で映画を見ない。見た映画の99%くらいがビデオ。
 なぜなら映画館へ行こうと思ったら、電車賃往復1800円。片道で1時間強かかる。歩きの時間を含めると、さらに時間が必要になる。
 要するに、映画館へ映画を観に行こうと思ったら、映画2本分の時間とお金を確保しなければならない。
 そういうわけで、私が映画館へ行く時、いつも朝イチで行き、すぐに帰る。ぶらぶらしていたら、帰る頃には夜遅くになる。他に何かしようと思っても、もう時間がない……という感じになる。休日の予定を消化できないから、すぐに帰宅する。急な思いつきで映画館へ行こう……というのもない。
 映画視聴がビデオメインになるのは、しごく当然の話だった。

 私が学生時代よく通っていたTUTAYAだが、いつの間にか閉店。
 漫画制作で忙しくしている間のことだったから、いつ閉店になったのかわからなかった。これで、市内からビデオレンタル屋が消えた。

 以来、映画からは遠ざかっていたのだが、最近Netflixを視聴するようになってやっと映画を見る機会が戻ってきた。といっても、映画が見られなかった数年間を取り戻そうとは思わない……すでに結構な量だから。
 今の映画の視聴環境はあまりいいとはいえない。パソコン用の低質なモニターで見ているし、椅子もよくない。この椅子に座っていると、とにかく肩が凝る、リラックスできない。リラックスして映画視聴のつもりが、どんどん肩がこり続ける。それで時間があっても、しんどい時は映画を見ない……映画を見る気力すらない時が結構ある。モニターは色の階調が細かいところはノイズっぽくなっちゃうし。
 いつか、もうちょっとリッチな視聴環境を手に入れたいものだ。

 アニメ映画はだいたい県外。そこそこ有名な作品であっても、アニメ映画を見ようと思ったら県外遠征になる。映画館を調べてみると、片道だけで3~4時間……ムリムリ。お金もDVD買ったほうが安いくらいになる(最近はネットで調べられるけど、ネット以前の時代はどこに映画館があるのかさえわからなかった。地図購入は必須だった)。
 アニメ映画といえば、東映アニメかジブリだけだった。これ以外のアニメ映画って、映画館では見たことがないくらいだった。
 それが変わったのは……私の肌感覚では『けいおん!』の劇場版。『けいおん!』劇場版の何が凄かったかって県内で見ることができたってこと。田舎者にとって、これほど画期的だった現象はない。
 アニメが社会現象ヒットになると、わーわーとうるさく言う人が多いが、私は大歓迎。なにしろ映画が県内で見られる機会が増えるから。

 IMAXシアターに行ったのは一度切り。あれは結構な冒険だったな……。移動に何時間かかったのやら。ずーっと電車に乗りながら、こっちで合っているのだろうか……と不安だった。
 4DXなんてものは見たことがない。県内には当然無いし、県外はどこまで行けばいいのかよくわからない。もしかしたら新幹線に乗らないといけない距離かも知れない。
 応援上映……? あれは都市伝説だね。私の意識の中では、存在しないことになっている(行く機会は一生ないだろうし)。

 今はまた映画から遠ざかってしまった。忙しいししんどいし、なによりもお金がない。だからこそNetflixがありがたい。
 Netflixのようなストリーミングサービスの何がありがたいって、私のような地方、田舎者でもちゃんと見る機会が得られること。
 この国は東京以外の地域が存在しないわけではない(わりと忘れられがちだけど)。田舎者でもお客さんとしてきちんとリーチできるサービスは大事。

 映画館へは……もう行かないかも知れない。というか、行けないかも知れない。

 ところで、映画館へ行くと、どういうわけかおしっこに行きたくなる……という謎現象がある。よく「本屋へ行くとおしっこに行きたくなる」という話は聞くが、私は本屋ではそういう現象は起きない。ただ、映画館へ行くと、猛烈におしっこに行きたくなる現象が起きる。
 トイレが気になるので、映画館へ行くといつも通路側。私はやっぱり映画館よりも家でリラックスして映画を見るほうが性に合っているようだ。

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