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4月7日 『初音ミク ロジックペイント』全ステージクリア!

『初音ミク ロジックペイント』全ステージクリア!

『初音ミク ロジックペイント』とは?
2021年3月18日発売のゲーム。発売はクリプトン・フューチャー・メディア。初音ミクと一緒にイラストロジックを解いていくゲーム。全350問。ステージをクリアすると、初音ミクやそれに関係した美麗イラストを閲覧できるようになる。

 要するに、初音ミク楽曲を聴きながら、問題を解くと初音ミクさんの可愛いお姿が見られるという幸せなゲーム。

 問題自体は非常に簡単なので、隙間時間や空き時間なんかにちょっと遊ぶのに最適。私は3~4ヶ月くらいこのゲームで遊んでいたかな。毎日やっていたわけじゃないし、しばらくやらない時期もあったし、何時間もやっていたわけでもなく、時々、少しずつ解いているうちに、とうとう全350問を解いてしまった……という感じ。そういう付き合いからのできるゲーム。

 ゲーム的にちょっと引っ掛かるところはある。
 まず「お手つきNG」。一個でも間違えたらNG。お手つきのペナルティは、せいぜいクリア時にトロフィーがもらえない……というだけだけど、やっぱり気になる。お手つきをすると最初から……ってなる。これが面倒くさい。
 数字を読み違えたら、手が滑っちゃたら、ボタンを押し間違えたら……。そうしたニアミスでもペナルティを喰らってしまう。こういったところがこのゲームにおける「ゲーム的なところ」ではあるのだけど、もう少し別の要素はなかったのだろうか。というのも、この要素によってゲーム的に面白くなるわけではない。単に「面倒くさく」なるだけ。
 ゲームっていうのは「面倒くさい」と思われたら終わり。ほとんどの人はそこでゲームを辞めちゃう。リトライする時に「面倒くさい」と思われないよ設計しなければならない。
 かといって、イラストロジックのデジタルゲームだから、「お手つき」を認めるといくらでもお手つきやり放題ということにもなってしまう。
 イラストロジックをデジタルゲームでやる場合の一つの問題点がある。イラストロジックのアナログゲームであった場合、例えば数字が「1・1・1・1・1」と並んでいた場合、その列の一つが塗れたとしても、それがどの「1」か判別できない。それを推論で解いていく、というのがアナログゲームにおけるイラストロジックの醍醐味となる。
 しかしデジタルゲームになったイラストロジックは、「1」を塗りつぶした瞬間に判定をしてくれる。正解か不正解か示してくれるし、「1・1・1・1・1」と並んでいるうちのどの「1」が塗りつぶせたのかもわかる。
 このすぐに正解か不正解か示してくれるから、「お手つきNG」のルールが出てきてしまう。すると、手が滑った、ボタンを押し間違えた、という些細なことでペナルティを喰らってしまうことになる。この仕組みにすると「ゲームが面白くなる」のではなく「ゲームが面倒くさくなる」のほうに傾く。でも塗った瞬間に正解か不正解か示してくれるシステムになっているから、「お手つきNG」という要素がないと、「無制限に間違い放題」ということになり、難易度が一気に下がってしまう。


 うーん、それじゃ、ゲーム内に「コイン」の設定を作って、そのコインが減る、ということにすればどうだろう。連続してお手つきをすればコインが多く減っていく。コインがゼロになるとゲームオーバー。コインはゲームをクリアするごとに増えていく。
 こっちの仕組みなら、些細なミスでペナルティを喰らう「面倒くさいゲーム」からは解放される。

 次に気になるのは楽曲。
 ゲーム中の楽曲は、同じ曲をえんえんリピートすることになる。せっかくたくさんの曲が収録されているのに、それらを聞くことができない。問題のたびに設定画面へ行き、選曲を変えれば違う曲が聴けるのだけど、それは面倒くさい。
 音楽によってはパズルに不向きな楽曲もあって、結局はパズルを解くのに当たり障りのない曲を選び、それをずーっとリピートということになる。
 実はいま、『初音ミクといっしょにジグソーパズル』を進めているのだけど、こちらではステージを始める最初に楽曲の選択ができる。しかも「ランダム再生」「ボーカルオフ」にもできる。『ロジックペイント』の頃にこの仕組みに気付いてほしかった。

 問題は最大で20×20マス。しかしスーパーファミコンの『マリオのスーパーピクロス』では最大で25×25だった。Switchの解像度だったら、30×30も問題なくできたのではないだろうか?

 問題を解くと可愛いイラストを見ることができるのだけど、しかしイラストを拡大できない。縮小されたサイズでしか見ることができない。イラストレーターがせっかく詳細に描き込んでくれたのに、細部まで確認できないのが残念。

問題の内容も初音ミク関連のものが中心。こちらの問題は、なんと「スカート」が答え。
なかにはゲームが始まった瞬間にはすでに終わっている問題もある。この問題は30秒で終了。
同じく一瞬で終わってしまった問題。クリアタイムは20秒。でもこれ、何かわかる?
クリアすると色がつくけれども……まだわからない。
足(太もも)の一部でした!


難易度のバランスがおかしいところがあって、簡単な問題が続いたと思ったら、急に難しくなることも。『マリオのスーパーピクロス』では少しずつ問題が難しくなっていく動線が作られていたけれども、『初音ミク ロジックペイント』にはその動線がない。『マリオのスーパーピクロス』は後半、「しんどかった」という記憶があるから、これくらいのお手軽さのほうがいいのかも知れない。「難易度がゲームの面白さに必ずしも結びつくわけではない」……と考えた場合の話だが。

問題が解けても答えがなんなのかわからないことも……。アナログのロジックペイントでは、ある程度わかるように作られているのだけど、『初音ミク ロジックペイント』はクリア後に「色がつく」ことを前提にしているから、それ自体でなんなのかわかりづらい、というのが難点。逆に言えば、そういうのはあまり重視していないってことでもあるが。こちらの答えは……なんだったかな? 絵を見てもピンと来ない。

 すでに書いたように、イラストロジックのデジタルゲームなので、非常に簡単になっている。「1・1・1・1・1」と数字が並んでいたとしても、塗った瞬間、どの「1」が塗れたのかわかるようになっている。仕組みが便利すぎて難易度がガッと下がる切っ掛けになっているのだが、しかしそこまで複雑なもので遊びたくない、隙間時間を潰すだけのゲーム、と思えばちょうどいい。
 隙間時間に、初音ミクの声を聞きながら、初音ミクと一緒に遊べるゲーム……と思えば幸せな気分になれるのは間違いない。Switch本体に入れていて損はしない一本だ。


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