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あつまれどうぶつの森 島滞在日記5月~おまけコラム どうぶつの森とキッザニア的遊び~

5月1日 お花の採取とたぬきマイル

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 お花をスコップで採取できることに気付く。
 あれ? これ3DS版からこうだっけ?

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 採取の方法がわかったら一か所に集合だ! さあ交配だ! 珍しい色の花を咲かせよう!
 交配のやり方もすっかり忘れてたけどね。こうやって斜めに配置すると違う色の花が咲くんだったね。もう色々忘れている。
 それにしても島中に散っていたコスモスを集めてみたけれども、結構数があったんだな。

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 ついでだから色んな花も同じ場所に植えちゃいましょう。この辺り、すっかりお花畑になったね。
 島クリエイターになったら一回潰すから、それまでの間に繁殖と交配を済ませておこう。

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 島住民がなぜか「体がかゆい」と訴える。なんでもない会話だとスルーしてたけど……。
 よーくみると、お前、何か取り憑いてんぞ? 網で叩くと……ノミが取れちゃった。
 網でキャラ叩けるけど、それに意味づけを与えたんだな。こんなのよく考える。

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 たぬきマイル。
 先月取り上げるつもりがすっかり忘れていたので、今月に。
 これは要するに「実績」。ゲームでよくある実績を、ゲーム中ポイントにして集められるという仕組み。これはいいアイデアだ。
 最近のゲームには大抵、実績/トロフィーという仕組みあるのだけど、これ、私一度もコンプリートしたことがない。という以前に、面白くない。いやいや、世間的に需要のある仕組みだということは認識はしているよ。でも、別にこんなもの集めてもな……ってなる。集めた実績がゲームの中で何かしらの意味があるのなら……より強力な武器が手に入るとか、新しいステージへ行けるとか、そういう連動するものが何もないところで「実績」なんか示されても別にねぇ? ってなる。
 しかも要求されるのが超人的プレイや、忍耐力をひたすら試すプレイや(同じステージを1000回プレイせよ、とか)、またあるいは珍プレイの数々だったりするから、始める前に呆れてしまうのよね。トロフィーを手に入れるためにそのゲームを無理して続けるようになり、楽しむはずでゲームを始めたはずが何かがおかしくなってしまう。
 それで、『あつまれ どうぶつの森』のたぬきマイルという「実績」はゲーム中の通貨として、様々なアイテムに変換できてしまう。これは嬉しい仕組み。こういう「意味」があれば、「よし、やってみようか」という気持ちにもなる。他のゲームでも、こういう取り組みは大事だと思う。

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 それに日替わり実績があるのも嬉しい。それが今日一日の課題になり、それを目指してゲームを始めよう、というモチベーションになってくれる。
 実績システムは後半へ行くほどつらいものを要求してくるから、軽いもの、ちょっとしたものから始められるのが良い。どんな実績も、獲得までのスパンが長くなりすぎると、プレイがダレてくるので良くない。

 そうそう、『あつまれ どうぶつの森』の実績システムは、ゲームのイメージを阻害していない。これが大事なところ。
 よくあるゲームは、そこにある世界観とはまったく違うところで画面左上に「トロフィーを獲得しました」と出てきてしまう。時にはムービー中の盛り上がっているところで「○○を達成しました」と出ることがある。これが邪魔。目の前で盛り上がっている物語に対するノイズになる。
 『どうぶつの森』の場合は、ちゃんとそこにある世界観の中で実績があったことを報告してくれる。スマートフォンで報告される、というのは何でもないひと工夫だけど、うまい「翻訳」だ。「実績」システムが『どうぶつの森』世界観の中にちゃんと取り込まれて、ノイズになっていない。
 ゲーム作りは「物語を作ること」も大事だから、こういうところで世界観を大事にして作ってほしい。

5月2日 メーデーの日

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 10000ベルを埋めたら10000ベルの金のなる木ができた……!
 わー! すごい!

 でも、何度か試したけど、できる場合とできない場合とがあるみたい。さすがに怖いので、今後は1000ベルに留めておこう。
 もしも50000ベルとか埋めたらどうなるのかしら……とか考えちゃうけど、やめておこう、やめておこう。

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 メーデーの日!
 ってなんだかよくわからないけど、たぬきちから航空券チケットをもらった。じゃあ行ってみるか。
(この航空機とパイロットもたぬきちお抱えなんだよな……。島ビジネスはよほど儲かるようだ)

 降り立つと、そこは小さな迷路になっていた。
 一見単純なようで、ちょっと回りくどい構造になっている。こういう作りは任天堂うまい。

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 あ! ネコちゃん! 見覚えのある後ろ姿!

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 やっぱりあのネコちゃんだ! いまだに本当の名前がよくわからない、あのネコちゃんだ。
 毎回、ゲームの導入部で必ず登場、1作目から皆勤賞で登場していたけど、今作でリストラされたかと思っていた。
 いやいや、また会えて嬉しいよ。名前わからない子だけど。

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 人によく懐く猫なんでしょうね。かわいい

 ただ、今回、役割が変わっちゃったのが残念。物語の導入部でこの子を見ると「ああ始まった」という感じがいつもしてたから。『どうぶつの森』という不思議な国に誘うための何か不思議な風合いをキャラで演出してくれている……そういう存在だった(不思議キャラだから名前はわからないままでいい)。そういうキャラクターが今作においてついに不要になってしまったのが残念。

5月3日 カブ買うぞ!

-日曜日ー

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 さあカブを買うぞ!
 投資資金は現在手持ちのおよそ20万ベル。

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 『どうぶつの森』でカブを買った経験は、初代で1度きり。
 買ってみたものの、たいして儲からなかったな……という思い出。それに、初代は家のローンさえ全て払ってしまえば、もうそれ以上のお金は必要なかったから。お魚を売って稼いだお金で充分だった。
 でも今作は公共事業をはじめ、えぐいほどお金が必要なるので、初代以来のカブ購入!

 参考文献はこちら↓
AUTOMATON:『あつまれ どうぶつの森』の「カブ投資」を1か月間記録してみた。検証してみてわかったこと
 AUTOMATONのこちらの記事で、カブ変動パターンが載っているので、かなり参考になります。
 私の場合は、昼仕事があるので、午前中のカブ価はチェックできない。午後のみのパターンを見て、売買をすることにする。

ー火曜日ー

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 カブ43ベル。

あつまれどうぶつの森 カブ価20200426-122606-003

 ということは木曜日午後にピークが来るパターンだ。

-木曜日ー

 さあ今日のカブ価は!!

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 155ベル!
 来た! 売りだ! 急げ! 店が閉まる前に全部売るのだ!
 さあいくらだ!!

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 32万5500ベル!!

 およそ12万ベルほどプラスだ。
 いやぁ儲かった儲かった。滅茶苦茶儲かったというほどでもないけど、まあまあいい勝負。
 今後もやっていこう。

 ……株やってみようかな。ある程度お金ができたら、真面目に考えよう。

5月4日 エイブルシスターズのお店

 エイブルシスターズのお店が完成!

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 記念セレモニーは手前に建物があるので、こんなふうにやや俯瞰からの構図となった。
 ちょっと新鮮。

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 しかし現実の仕事が忙しいので、『どうぶつの森』を立ち上げる頃には、店が閉まっている。なかなか入る機会がない。

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 結局、エイブルシスターズのお店に初めて入ったのは5月6日。

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 更衣室。これやってみたかったんだよ。
 更衣室に入ってみて気づいたが、一着ずつしか買えない。色違いパターンまるっと欲しい……と思った場合、何度も更衣室に入ることになる。おまけに家のクローゼットにあるかどうかがわからないから、よく間違えて同じものを買ってしまう。
 これは……改善してほしいな。

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 塩対応のお姉さん。
 関係値も初期状態からか。まあ当然か。時間をかけて育んでいきましょう。

 そうそう。3DS版で作った衣装、こっち側に持ってこようと思ったのだけど、残念ながら3DSの電源が見つからなかった(本体は見つけている)。私のことだから、ケースに入れてきっちり保管しているのだと思うが、きっちりやりすぎてどこに保管したのかわからなくなってしまった。
 実は随分前に3DSの村をブログ上に公開したのだけど、あれが気になっていて……。公開した後で知ったのだけど、公開できる期限って2週間くらいだったっけ? それくらいの短い期間しか公開できなかった。
 でもその後も村公開のブログ記事はそこそこアクセスされていて……。みんなあの衣装ほしくて見に来たのかも知れないのに、パスワード入れても行けなかったのは納得いかなかっただろうな……。
 私としても2週間おきに3DSを起動してパスワードを更新するほど暇じゃないし。
 それで、3DSの衣装をswitch版に持って来ようと思ったのだが、電源が見つからない。
 うーん、見つかり次第公開……だね。そのうち探すよ。

5月5日 流星群とメトロポリタン美術館

 今夜は流星群!!

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 さあ星に祈れ! それでいつ、どうやって星を手に入れられるのか、いまいち仕組みがわかってないけど、とにかく祈れ!
 せっかくの流星なのに、なんかバタバタしちゃったな……。
 仕事が終わって、短い期間で、化石も掘って本日分のたぬきマイルも達成しなくちゃいけないから、いろいろ立て込んでしまう。

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 流星を撮ろうと走り回っている間に、つねきちのお店が来ていることに気付いた。
 これ、密輸船にしか見えないんだがなぁ……。

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 今回は絵画にここまで接近できる。これもゲーム機のスペックが上がったことの恩恵。本当に高精細に再現されている。
 そして見たところ、絵におかしなところは見当たらない。真画と判定! 買った!

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 結果は……贋作でした。
 えー……じーっくり見て間違いないと思ったのになぁ……。

 なーんかずーっとこのゲーム中、たぬきときつねに化かされてる気がするんだよなぁ……。
 たぬきは表から、きつねは裏から。『どうぶつの森』の世界観はたぬきときつねが支配しているんじゃないか……とすら。

 ちなみに真贋を見分けるポイントはここだったとか。こりゃ気付かんわ。

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 屋外に置かれた大量に化石。
 3DS版の時は、化石を持って行ったらフィギュアにしてくれるサービスがあったけど、今作ではどうなんだろう。あるのだと思って、こうやって売らずに保管しているんだが。
(3DS版の時は、化石フィギュアを作って、部屋に展示室を作っていた)
 でもこうやって置いてみると今回、化石のディテールが凄い。このままの形でどこか飾っておきたい。ブラキオサウルスとか、Tレックスもいいな。プテラノドンもわりと好きだし……。そのうち候補を上げておこう。

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 でもふと気づいた。別に「飾っておく」必要はなく、こうやって「置く」で良かったんだよな。
 場所取るからどうしようかな……と思ってたんだ。
 せっかくだから、分類訳して並べて置いておく。どこかに展示したくなったら、そのときに移そう。

ファミ通COM:『あつ森』メトロポリタン美術館の作品を島に再現。ゴッホや北斎など40万点のアートを飾ろう!【あつまれ どうぶつの森】

 ……ふむふむ。

メトロポリタン美術館×どうぶつの森

 あっ! 本当にTwitterやFacebookアイコンに並んでどうぶつの森アイコンがある! これすげぇ!
 こういう大きな公的機関が動くということは凄い。たった1本のゲームソフトがこれだけ社会を動かしたということは、とても画期的なこと。それもポジティブな方向に。ゲームの社会的立場、あるいは社会のゲーム観がこれだけ変わった、ということを証明してしまった。『どうぶつの森』は今後、「語られるゲーム」になるかも知れない。

 ただ、QRコードで取り込んだ絵画はあまりクオリティ自体は高くないみたい。ここが惜しい。つねきちから買ったほうがクオリティは高いようだ。

 メトロポリタン美術館へのアクセスはこちら↓
メトロポリタン美術館

 翌日の話。
 波際に金平糖が流れ着いていた。流れ星っていうから隕石かと思ったら、もはやまったくの別物だね。原理がどういうものか想像しづらい。
 というわけで、流れ星を集めて変身ステッキを作ってみた。

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マジカルコーデ!!

……これがやりたかったんだ。

5月8日 楽しい夜釣りで100回連続釣り成功

 本日の楽しい夜釣りの時間……

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 あわわわ……リュウグウノツカイが釣れちゃった。

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 しかも「釣り連続50回成功」達成しちゃった。
 さらにあと50回連続で釣り成功せよ、と……。無茶をお言いになる。そんなのできっこないよ。

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 と思ったらその夜のうちに「釣り連続100回成功」達成しちゃったよ! わーこれで私も一人前の釣り師だ。

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 さて、今夜はずいぶん釣っちゃった。たぬき商店前が魚市場になってしまった。リュウグウノツカイは結局、この夜だけで合計で3回も釣っちゃったし。連続100回行けるかなと思って頑張っちゃった。もう寝よう。

 翌日!!

 さあ、昨夜のお魚は全部でおくらになるかな……?

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 8万3522ベル→16万4502ベル。
 売値8万980ベル!!

 カブ並みに儲かちゃったよ。もう「漁師」の肩書つけていいかもね。

AUTOMATON:『あつまれ どうぶつの森』の「こだわりのファン映像」が訴えかける“UI改善への要望”に賛同集まる。毎日たくさん遊ぶからこそ

 動画はもう非公開になっているようだね。残念。

 あーそれそれ。わかる。これは凄く思ってたこと。
 毎日大量に「サカナのまきエサ」なんか作っていると、なんでまとめて作れないんだろうとか、定型文とかスキップできないのかな、とか思う。定型文については今作だけではなく、毎シリーズ思ってた。
 定型文の早送りだけど、このゲームに限らず、Bボタンで早送りのゲームはわりと多い。すると、その直後に来た選択肢をBボタンでキャンセルしてしまう。ええ、よくあります。だったら、AボタンやBボタンとは違うボタンをスキップに割り当てれば快適になるのに……とよく思っている。

 この動画にもう一つ提案することがあるとしたら、コンフィグは「設定画面」ではなく、「スマートフォン」の中で行うようにしてほしい。コンフィグってゲーム物語の外部に行き、設定を変えること。そこにある物語世界の外側へ一瞬出て、無機質な「調整ルーム」に入り込んでしまうということだ。これは『どうぶつの森』の世界観に相応しくない。だからあくまでもキャラクターが「スマートフォンの設定を変えている」……という体にしてほしい。

 という以前に、動画は非常にクオリティが高いので、普通に見て楽しいものになっている。こんなのよく作ったな、というレベルのきちんとしたもの。面白いのでお勧めです(今はもう視聴できないようだけど)。

 ただ……もしかしたらこういうアップデートは今後予定されていたものかも知れず、そのネタ潰しをした可能性がちょっとだけある。むしろ逆に、任天堂側にアップデートしづらい空気を作った可能性もある。ユーザーからしてみれば、「ユーザーのアイデアをパクった」と見なされるわけだから(そういう厄介な人わりといるんだよ。「アイデア料よこせ」とか言ってくるやつもいるんで。……当事者とはまったく関係ない連中がね)。

5月9日

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 さてあれから。
 「釣り連続100回成功」を達成させて、その後も記録が伸びたのかというと、さっぱり。成功したり失敗したり。
 あの夜は「今日は!なんか!いける気がする!」という気分になって、頑張ってみたら本当にそのまま100回連続釣り成功しちゃって。でも翌日になると元通りの調子に戻ってしまった。
 そしてリュウグウノツカイ。最初の1匹目をつり上げるのが大変だったが、その後は数日の間に5匹も釣れた。
 なんだこれ? そういう何かアルゴリズムでもあるのか? ……と思ったらこの数日間だけラッキーが続いていただけだった。その後はぱったり姿を見なくなった。

5月10日 カブ2回目

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 やってきましたカブ投資2回目。今回の投資額は40万ベル。さあ行ってみましょう。

ー月曜日ー

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 カブ価78ベル。ふむ……。

ー水曜日・午後ー

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 カブ価184ベル。
 あーこれは午前中にピークに達していたパターンだ。

あつまれどうぶつの森 カブ価20200426-122606-004

 まあ私はバイトがあるので、午前中にこのゲームを遊ぶことができない。水曜午前にピークが来てもカブを売ることができない。ピーク価格はいったいいくらだったのだろう?
 とはいえピークは逃したものの、184ベル。買値が90ベルあたりだったからほぼ2倍。

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 およそ40万ベルが73万ベルへ。儲かりました!
 これで家のローンと、公共事業の残り金額を支払いました。一括で! 気持ちいー!

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 そしてまた次なるローンを組まされるのである……。

5月10日 住民の噂話

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 時々、こんなふうに住人の噂話になっていたりする。ちゃんとプレイヤーの行動が反映されているのが面白い。カブで大儲けした後もリアクションしてくれる。こうすると島に社会が存在しているような気分にさせてくれるので良い。
 やりすぎると不気味になるけどね。監視社会っぽくなる。

5月11日 ジャスティン登場

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 釣り師のジャスティン登場!
 こんなの、前回までに登場してたかな……。記憶がアイマイ。いたような、いなかったような……。これまでは釣り大会で、釣ってきたブラックバスを食っちゃうやつだったよな? それはジャスティンではなかったはず。じゃあこの人はいったい誰だ?

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 要求されていた釣り連続5回成功したので報告に。おい、俺ァ釣り連続100回成功させた釣り仙人やぞ!
 で、こういうリアクション。うぜー。やっぱり今までいなかったよな、この人。

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「キミのサカナだったら、ぜ~んぶリスペクト価格で買い取るから、じゃんじゃん売ってちょうだい!」
 これでちょっと高値で買ってくれるわけだが(1.5倍だって)、思いのほかいいお金になる。稼げるチャンスだ!!
 ……でも現実の私はバイトがあったし、一日のノルマ(化石集めとか)を消化していたら釣りに費やせる時間がほとんどなかった。惜しい。せっかく稼げるチャンスだったのになぁ……。

 ところで、ふと気づいたのだが、ジャスティン、一度も釣りをしていない。さてはこの人、自分では釣れないんだろうな。だから高額で買い取る、と。

 あとジャスティンのところに同じサカナを3匹持って行くと、そのサカナを象ったフィギュアを制作してくれる……とのこと。
 えーだったらリュウグウノツカイフィギュアが欲しいよ!
 ……と思ったのだが、このときにはリュウグウノツカイはさっぱり釣れなくなっていた。つい昨日までバンバン釣れてたのにな……。全部売っちゃったよ。もったいないことをした。
 次にジャスティンが来たときに備えて、リュウグウノツカイを釣っておくことにしよう。

5月14日 K来る!

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「とら島・・・いい場所だって最近よく耳にするんだ。機会があれば行ってみたいよ K」

 だってさ。

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 とうとうとたけけご本人が来る! さあいよいよだ!

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 電話で連絡を取るたぬきち……おい、お前、なんでとたけけの電話番号知ってるんだよ。まあたぬきちは初代からの付き合いだから知ってるんだろう。
 「とたけけをお迎えしたいから」――というこれは口実だったんだろうね。とたけけの電話番号、あらかじめ知ってたみたいだし。こういう目標があれば、島民は頑張って島環境を整えてくれるでしょう、と。まんまとたぬきちに働かされたわけだ。

5月15日 とたけけライブ!

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 なんと人気ミュージシャンのとたけけがついにとら島へやって来る!

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「やあ、とら島のみなさん。今日はぼくを呼んでくれてありがとう」

 うっひゃぁぁぁぁ本物のとたけけだー。すげー。犬だ。眉太い。
 私はとたけけライブを見るのは、イカライブ以来だよ。テンタクルズの前座として登場したのを見て以来だ。

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 すげー音楽が始まると場の空気が変わった。一流のミュージシャンになると楽器一つでここまでムードを作れるんだ。すげー……。
 そんで巫女服衣装の私。なんでこんな服着てきたんだ?

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 とたけけライブも一段落して、たぬきの親分が私のところにやってきた。え? なんすか? また借金ですか?
 そうではなく、新しい提案だそうだ。
「たぬき開発が住民のみなさんに大胆な島の開発アプリを許可しちゃう特別なアプリだなも!」
 と、いうことは……ついに島クリエイターだ!!
 やったぜ。ここまでずいぶん時間かかったなぁ。購入からほぼ一ヶ月か。いろいろあったな……釣りやったり釣りやったり釣りやったり……。釣りしかやってねー!! 釣りやっているうちに、なんだかんだで島クリエイターになれてしまった。なんとかなるものだね。

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 へっへっへっ、マイルならたーっぷりあるぜ。もしもの時に一杯貯めてたんだ。
 ライセンスも色んな工事も一気に引き換えちゃうぜ。マイルがありすぎて余裕余裕!

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 島クリエイターになっちゃったよ。巫女さんで島クリエイター。良いじゃありませんか、この組み合わせ。

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 でも具体的に島をどうするのか? 実はまだプランが固まっていない。漠然とイメージはあるのだけど……。
 とりあえずマップを見ながら、絵に起こしてみよう。
 うーん、こういうときペイントツールがあったらこのマップに直接絵を描けたのだけど。手書きは面倒くさいなぁ。
 ペイントツール買うの来月の予定だから、島改造はそれからでいいですか。それまでまた釣りを続けよう。

5月16日

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 役場前にとたけけ来てる! わーお客さん誰もいないのにすでに歌ってるよ! すげープロ意識。
 いいぞー! もっとやれー!

 初日はみんなで大歓迎だったのに、この島の人たちはもう飽きちゃったのだろうか……。 

5月17日 カブ購入

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 今週もカブ買いましょう。今回のカブ投資資金は49万ベル。
 この49万ベルを投資の上限としましょう。理由としては、日曜日はお仕事なので、午前中で『どうぶつの森』をプレイできる時間というのは、出勤前のトイレでうんち……失礼、トイレで藻をDIYをしている時間のみに限られる。その時間でカブを買わなければならないが、49万ベルぶんのカブ購入が時間的にも限界だと判明した。なので投資金額は49万ベルを上限とする。

ー水曜日ー

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 え?
 えええ?
 ええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
 なんだってえええええええぇぇぇぇええぇぇぇ!!
 明日木曜日がカブ価のピーク日とアタリを付けていたのに、拡張工事のためにお休みだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

ー木曜日ー

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 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
 ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

日常 みおo0800045011429812689

 ぐはぁぁぁぁぁあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
 でゅるわぁあああああぶるわっひゃあひゃひゃひゃひゃどぅるわっはあああああああああぎゃあああああうわああああああああ

日常 20110622002119582

 たぬきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
 たぬきいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
 たぁぁぁぁぁぬきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


ー金曜日ー

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 ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!
 やっぱりピーク日が木曜日だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああぁぁぁぁぁぁあぁああああ!!!
 大損だああああああああああああ大損だあああああああああああ破産だああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぐはあぁぁぁぁぁぎゃあああびゅひゃわひゃひゃひゃひゃわああああぎゃああああああああああ!!!!

ー土曜日ー

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 もしかしたらカブ価が持ち直すかも……と思って土曜日午後まで待ってみたけれども……。
 90ベルくらいでカブを買ったから、半値以下。今週のカブは大損でした。
 いやぁ、カブは怖い。ゲームで良かったよ。

5月18日 タケノコが届く&サソリにやられる&おねえちゃんと呼ばれる

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 ウリからタケノコが届いた。プレゼント箱にタケノコが入っていたが……この郵便受けの中にタケノコだと?

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 タケノコは植えることができるんだよな? 竹になるんだよな? ちょっとお試しで埋めてみた。ああ、正解だ。このまま様子を見よう。

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 タケノコがじわーっと育ちはじめた。よしよし、いいぞ。

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 だいたい4日目。おー立派に竹が育った。
 周りに埋まっている奴は何だろう、と掘ってみるとタケノコだった。じゃあ今回も竹の周り、どんどんタケノコが育っていっちゃう感じなのね。
 よし、このエリア一回竹だらけにしちゃおう。竹素材入手だ。

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 あっ、サソリだ! 会ったのは3度目。よーし今度こそ。身構えて、慎重に慎重に……

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ばたんきゅ~!

 網を振った瞬間に懐に飛び込まれてしまった。こいつそんな動きをするのか。
 じゃあどうしよう。こちらからダッシュで接近して、網で捕まえた方がいいのかな? まだ捕獲方法がわからない。

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 島民から「おねえちゃん」と呼ばれる。
 おねえちゃん……だと? おねえちゃん……だと? 私が、おねーちゃんだと? おねーちゃん……??

 いや、いや、いや。確かに私は「おねショタ」と「おねロリ」は大好物だよ。でも私の主眼はショタかロリのほうで、どちらかといえばお姉ちゃんにされるほうに憧れ続けているほうだよ。ええ、私は抱くより抱かれたいんです。
 その私を、おねえちゃんと呼びたい、と。
 いいだろう。呼ぶがいいさ。呼んでみるがいいさ。さあ呼んでみたまえ。私がおねえちゃんだ。私がおねえちゃんだぞ!
 私が……おねえちゃんだぞ……。私が……。
 私は……いったい誰なんだ?

5月19日 レックス来る

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 ……また変なのが来た。
 あー、ジャスティンが言ってた、普段ムシ作ってるやつって、お前のことか。
 んで、同じ虫を3匹持って行ったらフィギュアを作ってくれる、と。
 ノーサンキューです。ムシのフィギュアはいらない。

 あ、でもムシを高額で買ってくれるな(1.5倍!)。よしよし、今の機会だ。じゃんじゃん売ろう。

 ……ジャスティンとレックスはこれ以降、島には来なかった。
 ということは、彼らが来るのは月に一度なのだろうか? えらく登場回数が少ないんだな。
 またジャスティンやレックスが来たときのために、虫やサカナをストックしておこうかと思ったけど、こう「ごく稀」にしか来ず、しかも来るタイミングがわからないと溜めておくわけにはいかないな。
 続けていけば何かしらのパターンが見えてくるかもしれないから、やり続けよう。

5月24日 3度目のカブ

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 日曜日です。私はトイレです。本日もカブを買います。
 投資資金は29万ベル。前回で大損したので、充分なベルを用意できなかった。

ー水曜日ー

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 カブ価145ベル。
 うーん、微妙だ。これピークか。ピーク価格か。水曜日ピークなんてあるのか。
 前回の大損がまだダメージとして残っているので、逃すと怖い。売ってしまおう。

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 結果、得たお金が44万ベル。ということは、振り出しに戻ったわけだ。
 まあ1週間で振り出しに戻れたのなら、まだ良かったほうか。
 次の週、さらに頑張ろう……(また突然の休業とか来なきゃいいけど……)

コラム どうぶつの森とキッザニア的遊び

 今回はこんなちょっとしたお話をしよう。

 『どうぶつの森』はなぜ楽しいのか? 『どうぶつの森』の楽しさは、まあ色々。お部屋を好みの家具で整えたり、かわいい動物キャラクターと触れ合ったり、釣りであったり……人それぞれだと思う。そのどれもが楽しい。毎日新しい家具を手に入れるために、あるいはカタログのバリエーションを増やすためにたぬきちのお店に行き、動物たちと会話したり、最終的にお部屋をリッチに、おしゃれに仕上げていく。これも楽しい。私なんかは初代『どうぶつの森』の頃から釣りは欠かせない。毎日飽きずに釣りを続けている。釣った魚を売ってお金に換えられるし、時々レアな魚が出てくると嬉しい。


 でもふと思うのは、『どうぶつの森』的な楽しさはちょっと特殊な感じがする。というのも、ゲーム的な難易度の概念が『どうぶつの森』にはほとんどない。釣りでレアな魚は食いつきにくく、食いついた瞬間逃げられる……といった難しさに直面することはあるが、それもごく小さな局面でしかないし、しかも「難易度的障害」というほどの難しさはない。
 よくあるゲームは難易度的な障害があり、その前で迷い、悩み、テクニックを磨き、ある日乗り越えられるようになった瞬間、感動する。解放される。この繰り返しがゲーム的な快楽の一つだ。ゲーマーの世界ではそういう障害が噛みごたえがあればあるほど良いゲーム……ということになっている。私はさほど嬉しくないけど(難易度はゆるめでいいんです)。


 しかしこの『どうぶつの森』に関しては誰もそういう難易度的障害、噛みごたえを求めていない。『どうぶつの森』はガチガチのゲーマーも遊んでいる作品だが、そういうユーザーですら、『どうぶつの森』にはそういう難易度を求めていない。そういうゲーム、ガチガチのゲーマーの価値観にしてみれば“クソゲー”に当たるのだが、『どうぶつの森』に関しては誰もそういうことを言わない。『どうぶつの森』にはよくあるゲームの価値観とはまったく違うところで評価されているといえる。
 私の場合、『どうぶつの森』シリーズに釣りは欠かせないのだが、実は私、釣りははっきり好きではない。最近は多くのゲームに「釣り要素」というのが入っているのだけど、そのほとんどがまず遊ばない。遊んでみても大抵楽しくない。何かしらのイベントアイテムの獲得のために必要……となったときは釣りをやってみるのだけど、どうにも面白くない。こういう場合は釣りをやらされているような気持にもなってくる。義務感とか強制で釣りをやらされている、という感覚にもなる。
 ところが『どうぶつの森』の釣りは楽しい。魚影の近くにルアーを放り投げて、サカナが食いついたらぱっと釣り上げる。それだけのゲームだ。単純極まりない。釣りゲーとして見た場合、構成要素が少なすぎて、普通のゲーマー感覚でいうと“つまらない”部類に入るはずだ。でもこの単純さが気に入って、私は毎回毎回、『どうぶつの森』で釣りを楽しんでいる。
(……でも実は一度もコンプリートしたことがないんだよね……初代から一度も)


 他のゲームでの釣りが楽しくない理由は……理由を考えるのは難しいが、まずルールが複雑すぎる。釣りを始める前に揃えなくてはならないアイテムがあったり、高価な釣り竿がないと釣れない魚がいたり、エサも入手するのにいろいろ苦労しなくてはならなかったり。釣りそのものでも、釣り上げるためのプロセスが複雑、操作が複雑だと一気に萎える。楽しいかどうかという以前に、「面倒くさい」という意識が前に来てしまう。その操作がゲーム的難易度の有り様として正しいものと言われても、納得がいくかといえば納得できない。「とある魚を釣れ」というミッションがあったとして、それが数時間かかるもの……と言われたらやらない。面倒くさい。何かしらのストーリー進行に必要……と言われたらしぶしぶやるけども。
 『どうぶつの森』の釣りは、ちょんと投げて、ちょんと釣り上げればいい。非常にシンプル。それでなんとなく上手にやれているような気がする。簡単なのに、うまくやれているような気がする……『どうぶつの森』の良さを考えると、おそらくこの辺りに来るような気がする。

 『どうぶつの森』は釣りに限らず、お部屋のコーディネートもちょっとした工夫で劇的によくなる。美しくなるし、楽しくなる。何一つ難しくない。レアアイテムを手に入れるために、七転八倒の苦労をする……ということもしなくてもいい。運が良ければ、どんなアイテムもさらっと手に入るし、運が悪いと手に入らない。超高難易度ダンジョンをクリアする必要がない。幸運を待てばいいだけだ。その幸運も、現実で宝くじのアタリを待つほどの苦労もしなくてもいい。何もかもがするっと手に入って、何もかもがちょっとした努力と工夫でより良くなっていく。
 『どうぶつの森』は難易度にぶち当たるゲームではなく、プレイヤー自身のちょっとした工夫で楽しみを見つけ出していく……そういうゲームだ。
 そういう楽しみを表現するための、あるいは定義付けするための言葉がちょっと見当たらない。例えばカイヨワの『遊びと人間』には「アゴン(競技)」「アレア(賭け事)」「ミミクリ(芝居)」「イリンクス(眩暈)」といった遊びの4カテゴリーが示されているが、『どうぶつの森』はそのどれもが当てはまらない。これまで私たちが接してきた“遊び”“ゲーム”と別種のもので、もしかしたらさらに新しい“遊び”を見つけ出す機会になるんじゃないか……という気もする。初代『どうぶつの森』から何年も経った今更する話でもないような気がするけど。

 話はガッと飛躍するが、『キッザニア』の話を始めよう。しばらく何の話をしているかわからないと思うが、ついてきてもらおう。

 キッザニアとは「職業体験」をエンターテインメントにしたテーマパークである。
 最初に「職業体験をエンターテインメントにする」……と話を聞いたとき、正直なところ訳が分からなかった。私のように毎日地獄に行くような顔をして工場に行くような人間にとって、職業体験をエンターテインメントにするなんて、そんな馬鹿な……と思ってしまう。
 そのキッザニアの中身だが仕事前にきちんとした研修があって、その後に実際のお仕事があり――その仕事内容だが、実際にキッザニアに訪れた人たちに食べ物を運ぶなどのサービスするものも結構あり、わりと“本当の”仕事と同じことをすることになる。仕事が終わると最後にミーティングがあり、そこで反省会などが行われる。
 エンターテインメント……ただのごっこ遊び、おままごとの延長と侮ってはならない。わりときちんと子供に仕事をさせている。しかもその仕事がエンターテインメント、つまり“遊び”として成立している。

 私はキッザニアには行ったことがないし、話で聞いただけだが、聞いているだけでも「なるほど」と驚くことや発見がたくさんあることに気付かされる。
 まず、私たちの日々の仕事は楽しくない。仕事が“楽しみ”のものとして存在していない。その理由がなんなのかを考える切っ掛けにもなる。私たちの仕事……特に私が今やっている工場仕事なんてものは何もかもが楽しくない。ひたすら肉体を酷使し、ひたすら同じ行動を繰り返し、やっているうちに気分が鬱に落ちていくことが頻繁にある(毎日同じものを見て、同じ動きをして、次第に精神がおかしくなっていく……そんな心地を感じている)。それを毎日8時間……8時間だが通勤だとか休憩時間だとかも労働時間として入れると毎日10時間以上、最近は残業残業で12時間、13時間……とかなりハードに働いている。帰宅後、残りの時間でできることといえば、寝ることだけだ。楽しいわけがない。仕事にちょっとした失敗をして、怒鳴られることもよくある。しかしそんな仕事もやらなくては生活ができないし、私の場合、いま様々なパソコンソフトを揃えている最中なので、ひたすら我慢で続けている。
 どうして私たちの仕事はこうも楽しくないのに、キッザニアはエンターテインメントとして成立しうるのだろう?
 まず8時間の労働時間。現代では標準的な労働時間だが、私はやっぱりやや長いんじゃないか、という気がしている。狩猟採取をやっていた古代人の頃は毎日の労働時間は3~5時間くらいと知った時、「あれ? 現代人の方が苦労している?」とおかしな気分になった覚えがある。それにひたすら肉体を酷使することを当然とする労働環境。私は現在の仕事で、膝から下がガタガタになり、ずっと痛みを抱えて生活をしている。特に足裏の痛みはひどく、仕事が終わった後も痛みは引かず、最近は歩くのも億劫になるくらいの痛みを来ている。休日はできるだけ歩かないようにして、治療に徹している。
 そうした諸々を、現代の労働では我慢するのが当然。つらいのは当たり前。そういう色んなものに我慢することが働くことであり、人生であるのだ――そういう価値観で共有されている。

 でもぶっちゃけ、そんな人生、クソだという気がしないかい? どうして誰もクソだと言わないんだろう。それでも生きているってことは、生きていること自体が「仕方なく」「やむを得ず」のものになってしまう。そういうのが「尊いのだ」という価値観は、そういう価値観を規定しないと現代の暮らしのすべてが実はクソだということに直面してしまうからじゃないか……という気がしてしまう。
(だから私なんかはしょっちゅう死にたくなっている。クソだと気付いているから)

 それなのになぜ働かなくちゃいけないんだろう……と考えた時、それはお金のため生活のため生きていくため。私たちは仕方なくで生きている。
 でもキッザニア的なお仕事エンターテインメントの話を聞いていると、気付くこともある。お仕事がキッザニア的に軽めの「お試し」であったらどうだろう。色んなお仕事をお試しとして、楽しみとして体験する……長時間労働もなし、過酷な肉体労働もなしで、その日だけのお楽しみとして、ある意味での「普段とは違う世界を体験する」というミミクリ的な“遊び”だと解釈するとすれば。
 それでいいのなら、正直なところ、私もやってみたいお仕事はちょっとある。
 その一つが遊園地の着ぐるみの中の人。あれ、実はずっとやってみたいと思っていたんだ。着ぐるみを着てみたいし、着た状態で遊園地にやってきた人たちとやりとりしてみたい。どうしてやらなかったのかというと、求人は見つけていたけど勤務地がめちゃくちゃに遠かったから。
 もう一つは神社のお仕事。年末になると求人があるの、いつも気になってはいた。神社のお仕事の中身がどんなものか、あの施設の中身がどういう構造になっているのか、興味がずっとあった。
(べ、別に可愛い巫女さんとお近づきになりたいからじゃないぞ。本当だぞ。……ちょっとあるけど)
 どうして私たちは「仕事」と聞くと視線を下向きにして、大袈裟なほど厳粛な心地で、我慢して仕方なくでやらなくてはならないものなのだ、と規定しているのだろう。別にその日だけの楽しみとして、エンターテインメントとして仕事を体験してはいけないことになっているのだろうか。どうして仕事と聞いて、視線を上にあげてはならない決まりになっているのか。それは現代の暮らしがそうしないと成立しないほど、不安定で簡単に崩壊するものだから……だ。だからおかしなことをする奴が出てこないように、厳粛な“気分”を作ることを仕事の最初の地点に置いている。

 話はまたまた飛躍する。
 今から100年後の未来の話。人々の仕事の有り様は現代とはすっかり変わってしまっているだろう……と予想される。要するに人間の仕事がロボットやAIに持って行かれる。人間は社会に出て働く必要がなくなる。
 現代は何かと悲劇的に語られるこの話だが、私は「それはハッピーじゃないか」と考えている。なぜならロボットやAIが仕事をしてそれで社会がきちんと運営される社会が来るということは、「仕事が奪われる」ではなく「働く必要がなくなる」ということだ。そうなったら当然、ベーシックインカムが導入されるはずで、私たちは働かなくとも最低限の暮らしができて、それ以上に望む場合にのみ働くというだけだ。
 その時代のお仕事は、おそらく現代のキッザニア的なものになっていくんじゃないだろうか、という気がしている。長時間労働も苛酷肉体労働もなく、その日のエンターテインメントとしてお仕事がある。もはや「仕事している」という感覚はなく、「楽しみ」として仕事がある。失敗してもロボットがサポートしてくれる。誰もが大変な苦労せずとも、ちょっとした努力と挑戦と工夫で上手に仕事がこなせるようになる。それで苦労なく多くのコレクションが手に入って、お洒落なファッションや、お部屋を飾り立てて楽しむことができる。

 そんな時代に入ってなぜ人間が働く必要があるのか? その一つが人間の能力問題についてだ。
 私はブログに、こんなふうに書いた。ちと長いが引用しよう。

 というのも、これから人間はどんどん退化していく。どういうことかというと道具が便利になりすぎて、人間が頑張らなくてもいい。鍛えなくてもいいし、勉強しなくてもいい。仕事も(まだそういう社会は来てないけど)大半がロボットがやってくれるので、人間は簡単な管理作業だけをしていればいい。人間は何も考えなくても何も頑張らなくても、楽に生きていくことができる時代がやってくる。
 でも人間は自分の能力がどんどん劣っていること、バカになっていくことに気付かない。最新のスマートフォンなんか片手に持ち、それでなんでも調べられるし、なんでも知ることができるから、さも自分がとても賢いのだと勘違いし、勘違いし続けるだろう。
 文明が発達しすぎて人間の能力が落ちていき、つられて文明が衰退していく……なーんてSF的なお話がもしかしたら100年後……いや50年後くらいには現実に起きる可能性がある。
 話は遡って1万2000年前農業革命が始まり、これを境にはっきりと人間の脳容量は小さくなった。200年前、工業化が始まり、あまり言われてないけどきっと脳容量は小さくなっているんだと思う。
 これから間もなくロボット革命が起きる。人間が何もしなくてもいい社会だ。
 そんな時代が来たとき、人間は何を根拠に体を鍛えたり、知識を蓄えたり、勘の良さを維持したり、芸術の感性を育むのか。はっきりいえば、生きていくためにはそのどれも必要のない時代が来る。
 その答えが「遊び」だ。「遊ぶ」ために人は体を鍛えたり、勘の良さを維持したり、知識を蓄えたり、芸術の感性を育む。遊ぶこと以外にこういった能力を維持しておく意味がなくなる。

引用元→読書感想文 遊びと人間

 ついに自分のブログからも引用するようになってしまったが、まあそこには目をつむって。
 ここでは人間の劣化を防ぐために「遊び」が一つのキーワードになるかも知れないと書いた。この考え方は今でも変わっていない。遊ぶことで能力を極めて、知識を極めて、人間の能力と価値をより高次なものに高めておくことができる。現代はなぜ学校で勉強する必要があるのかというと、社会に出たときに意味があるから、という説明がなされるが、100年後にもなるとそれすら根拠として不充分になる。働くことはロボットが代替えしてくれるわけだから、勉強する意味が本格的になくなる。そこで、遊ぶことが「人間の動物化」(あるいは社会の猿山化)を防ぐ究極の手段になる。一般的に「遊び」といえば取るに足らないもの、低次なものという認識になっているが、どんなものでも「遊び」は極めればアートになる。砂場遊びでも極めれば「サンドアート」と呼ばれる見るべきものになる。どんな「遊び」も突き詰めれば「芸」になり、「職業」になる。現代人は「遊び」というものを侮りすぎている。
 これにもう一つ付け足すとしたら、その「遊び」が「仕事」になるかも知れない。「遊ぶ」ために「仕事」をする。この先の未来、ロボットが多くの面で人間をサポートしてくれるだろう。人間はというと、私が今やっている仕事のようにベルトコンベアから流れてくる積み荷をひたすら積み上げる……みたいな単純労働的なことはもうしなくてもよくなり、その仕事に対してより創造的な付加価値を生み出すことのみに精力を費やすことになる。
 働くことは「仕方なく」ではなく、創造性を発揮するための「楽しみ」に変わっていく。そんな時代がおそらく来るだろう、と見ている。
(もしそうならなかったら、政治がそれだけ無能だった、ということだ)

 もう一つ、なぜそこまでして働かなくちゃいけないのか、というもう一つの理由。それは「社会性」についてだ。人間、何かしらの社会と接していないと様々なバランスを保っていられない。自分がどの社会に由来する存在なのか、それが自分自身にとって明確ではないと自身の存在意義が揺らいでしまう。
 大きなくくりとして国家があり、古里はどこそこで、どこの学校を卒業して、どこの会社に勤めていて、だから自分はこんな人間でこんな考えを持っていて、こんな能力を持っている……(その人間がどんな人間であるかは、その人間が通過してきた社会に深く関係する。だから「履歴」や「来歴」が重要なのだ)。そういう諸々がその人間を規定する根拠になっている。「グローバルな時代」はそういう諸々が無意味になるなんて大嘘で、むしろグローバルな時代が来れば来るほどに、その人間が何者なのか、来歴が重要になる。
(そういう根拠を持ちえない人間が、極端な右翼や左翼に陥りやすい。こういう人たちは「国家」以外にアイデンティティの根拠を持っていないからだ)
 現代にとっては普通に暮らしていれば当たり前に獲得できるものだが、未来の社会、それが無用のものになると、この自身を規定するものを自ら勝ち取りにいかなくてはならなくなる。いや、実は現代においてもいわゆる“引きこもり”の問題であるとか、すでに“問題”として顕在化している。引きこもりがなぜ“問題”になるかというと、社会がない、つまりアイデンティティを喪失していくから問題になるのだ。いや、引きこもりになってしまった彼らは、すでに「学校」という社会から排除されて、その時点で自身を規定する根拠を失っている。彼らは肉体を持ちつつも、すでに「透明人間」になっているのだ。
 そういった人間の何が危ういかというと、精神のバランスを崩しやすくなる。現実感覚も怪しくなるし、その社会における常識観(その社会特有の道徳観など)も確実にわからなくなっていく。だから引きこもりを抱えている家庭は孤立し、最終的にカタストロフを迎える危機を抱えている。
(私がしょっちゅう死にたくなっているのも、この辺りが理由なんですけどね。私も背景となる「社会」がない)
 100年後の未来、ベーシックインカムが導入されて社会と接点を持たなくてもいい、という時代が来ても、人は社会と関わりを持ちたがる。いや、そういう時代が来るとむしろ余計、何かしらの社会と関わっていたい、人と接していたい、誰かの役に立っていたい、という気持ちが強くなっていくだろう。そのために様々な努力、苦労を支払うだろう。「自分が何もしていないただウンコを捻り出すだけの存在」……に耐えられる人間はいない。

 そうした社会とのつながりを作るための接点、あるいは手段もまた「遊び」が関係してくるだろう。「遊び」のために特化した能力や知識がその人間の所属するコミュニティを決定し、将来的には「どんな人間であるのか」を規定していく根拠になっていく。「遊び」がその人間の人格と、人間関係を作っていく根拠になる
 と、いう話はすでに現代においてわりと進んでいる状況なので、これは「未来の社会ではこうなる」でもなくなっている。もういま現在の話だ。だから将来の社会において、この傾向がより強力に進んでいくということは、別におかしなことでも大予言でも何でもない。

 話はようやく『どうぶつの森』に戻ってくるが、『どうぶつの森』的な楽しみはここまでに挙げた色んなものの中に含まれている。
 『どうぶつの森』でやっている基本的なことというのは、たぬきのヤローから一方的にローンを組まされ、その返済にひたすら村の中を東奔西走……でもそれが無性に楽しい。よくよく考えるまでもなく、誰もが言っていることだが、強要されていることがえげつない。村に来たら問答無用で借金を押し付けられ、さらに「公共事業」の名目で大きなお金を要求されたり……他の動物達も働いてくれるということになっているが、実体は私(プレイヤー)一人がしゃかりき働いてお金をかき集めて、橋や階段を作るということになっている。実は……という言い方をしなくてもみんな知っていると思うが、かなりひどいことを要求してくるゲームだ。
 でもこのゲームでは働いているはずなのに、楽しくて仕方ない。その働く中身というものが、釣りだったり昆虫採取だったり、カブだったり……「仕事」なのか「遊び」なのか境界がだいぶ危うい。
 しかもその「遊び」の中で次第に次第に創造性を発揮するようになる。『どうぶつの森』の良さはプレイヤーによって十人十色。様々な遊び方があり、どんな遊び方をしてもいい。おかしな風景を作って楽しんだり、かわいい世界なのにホラーちっくな雰囲気をあえて演出したり、誰も思いつかなかったような珍しい風景を作ったり……。すでにTwitterなどで色んな遊び方が報告されている。それらをざっと見ているだけでも楽しい。『どうぶつの森』という遊びだけで社会との接点が作れている。
 その楽しさというのはキッザニア的な「楽しみとしての仕事」であるし、さらに未来的な「創造性を発揮するための仕事」である。『どうぶつの森』的な遊び、楽しみは、未来の私たちの社会を先取りしてゲームの中で表現されたもの……といえるかもしれない。『どうぶつの森』が私たちがまだ定義しきれていない新しい遊びの表現がそこに描かれているのかも知れない。その真価は、現代の私たちではなく、もっと先の未来になったところで深く語られるものになるのかも知れない。

こぼれ写真

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 おわかりいただけたであろうか。
 この島には、今もこうやって供養されず彷徨い出る霊がたくさんいるようだ。

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 あ! 見て見て! ハチの後ろ脚に花粉が付いてる。細かいところまでよく作り込んでるな……。

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 ヘンなおもちゃが売ってたから衝動買いしちゃった。
 ……よくできてるな。Aボタンで触れると、頭がユラユラ揺れるの。しかし何のキャラだ?

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 エイブルシスターズ、あさみさん背後の写真。一番上がお父さんお母さんの写真で、右下があさみさんが生まれた直後の写真。
 左側はなんだろう? あさみさん、きぬよさんの写真だろうか。……もう一人いるような?
(書いた後で知ったけど、「ことの」さんだった。三姉妹だったのね。で、そのことのさん、よく島に来ているんだけど、あさみさんもきぬよさんもものの見事にスルーしている。何かあったのだろうか、この姉妹)

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 秋をかなり先取りしたコーディネート。ありものの衣装を合わせると、こうなった。髪色がピンクで派手なので、これくらい落ち着いた感じのもののほうがバランスがいいでしょう。

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 あははははは。簡単に死ぬのね。面白かったわ。

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 時々、たぬきちはこうやって何かこっそり本を読んでいる。
 棚の前だから何かしらの資料かな……?
 と拡大してみると……楽器専門雑誌でした。お前、ずいぶん気楽な仕事してるな。

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 Tレックスのパーツが揃ったので、とりあえず組み立ててみた(もちろん博物館の方にも納品済み)。
 あーいいね、これ。なかなかいいね。これはやっぱり、島のどこかに飾っておきたいな。島のどこかに恐竜化石を設置するためのスペースを作っておこう。

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 巫女さんになっていました。巫女さん、かわいいよね。巫女さんと仲良くなりたいです。
 でも現実に巫女さんと仲良くなれるなんてことはないから、自分が巫女さんになってしまうんです。
 ちなみに足下はブーツです。和装にブーツの組み合わせはわりと好き。

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 ロウニンアジが釣れた! ここに来て、初めてのサカナが来たよ。もういま釣れるサカナの全パターンは釣り尽くしたと思っていたのに。

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 表彰状もらったけれども……誰の何の表彰状なのだろう?
 拡大してみると……読めそうで読めない。最後の行、「どうぶつの森」と書かれているのは判読できる。
 あーこれは気になる。誰の何の表彰状なのだろう。そして誰のものかわからない表彰状を家に飾ってよいものか。


 今月はこのあたりまで。来月のどうぶつの森日記はお休みです。


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