2月10日 人並みの健康で働きたい

 『こち亀』を描いた秋本治先生は凄い人だな……。
 『こち亀』を描いた人、ということで主人公の両津勘吉イメージがあるらしく、両津勘吉みたいな遊び人だと思っている人はいるかも知れないが(私の知人もそうだった。もしかしたら「漫画家=自由人」あるいは「締め切り直前までなかなか仕事しない人」みたいなイメージの方かも知れない)、秋本治先生は超ストイック。『こち亀』30周年記念の時に『超こち亀』という本が出て、ここに一日のスケジュール、インタビューで週のスケジュールを語っておられたのだが、一日の行動を完璧にコントロールしていた。もはや「アスリートですか?」といレベルの徹底ぶりだった。週刊連載をあの密度で40年も続けようと思ったら、アスリートというくらいまで日々の生活をコントロールしなければならないんだなぁ……。

 私はまあわりと規則的な生活を送っているけれども、独力でコントロールできない要素が2つ。それが「腸」と「睡眠」。
 まず「腸」。機能が壊れてるのよね。まともに栄養を摂ってくれない。あと毎日のように腹痛。腹痛状態がデフォルト。
 次に「睡眠」。最近は年とって疲れやすくなったから眠れるようになったが、20代の頃はかなりひどかった。1週間の合計睡眠時間が3時間とかそれくらい。とにかく眠れなかった。「あかん……もう死ぬわ」というくらいになるまで眠れなかった。
 よく「運動をすれば眠れるようになる」とか「疲れさせると良い」とか言うが、私は肉体労働もやっていたし、滅茶苦茶に疲れて体も壊していたこともあったが、それでも眠れなかった。「運動をすれば眠れる」程度では不眠症とは言わない――どうあがいても全く眠れないというのが本当の不眠症。
 若い頃は睡眠0時間で働いてもなんとかなっていたが、最近は本当にダメ。しんどい。最近はそこそこ眠れるようになったけども、眠り自体は浅いので、寝ても疲れはさっぱり取れず。朝がいつもしんどい。腸が壊れているので、昼もしんどい。

 腸と睡眠が人並みに機能できれば、私もそこそこのパフォーマンスで働けるのになぁ……とか思うのだが(腸が壊れていて食事ができない、睡眠0時間だったから、結構なハンディキャップのはず)。私にとってはそれが高望み。規則正しい生活を送っても、最大HPの半分から朝がスタートですもの。
 腸の問題は去年辺りから本格的に壊れ始めたので、いま病院に通って治療中でござる。治るものなのだろうか……?

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