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1月16日 煉獄は「高利貸し」のための場所?

 『煉獄』という言葉が初めて登場したのは1170年だった。煉獄という言葉が生まれて、「天国」と「地獄」の間に「煉獄」という段階が作られた。

 ではどういう人が煉獄の行くのかというと、「高利貸し」であった。中世において、たくさんお金を持っている人というのは悪の象徴であり、高利貸しは高利貸しという職業になった瞬間、地獄行きが決まっていた。

 そこで13世紀、高利貸し達は教会に圧力をかけた。
「高利貸しになったというだけで地獄行きなんてあんまりだ!」
 教会は高利貸しを寛大に扱うために、「煉獄」とやや曖昧な存在を公的に認めることにした。
 ここから資本主義を肯定する思想が生まれていったのである。

 ……と、フランスの思想家、ジャック・ルゴフという人が語っているのだけど、これ、本当なのかしら? Wikipediaにも書いてないのだけど……。ジャック・ルゴフ独自の考えかも知れない。


 イギリスでは、この煉獄という場所があまりにも苦しいところなので、そこから逃れてくるのが幽霊とされた。なのでイギリスの幽霊は基本的に悪人である。
 あー、それで西洋の映画に出てくる幽霊って、いつも何かしら悪さをするんだ。

 「ジャック・ル・ゴフ」についてネットで検索すると、フランスを代表するアナール学派の中世史家という人が出てくる。1924~2014年。ついこの間まで在命だった人だ。「煉獄」に関する説明は、この人の話なのかな?
 煉獄という場所を教会が認めたからこそ、後の資本主義を肯定する思想が生まれた……かも知れない。歴史はいろんなものが伏線になって繋がっているものだ。


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