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ムーンクリエイター キャラクター紹介

クリスマスとか大晦日とか元旦とか、そういうものはアタシには関係ない話でございます。
(Facebookにキャラクター&漫画ネームを発表したのは1月1日だった)

以前から準備していた新作漫画の紹介です。まずはキャラクターから。


主人公・千里カノン。
カノンちゃんは最初期の頃、「千手カノン」という名前だった。もちろん「千手観音」のこと。でもちょっと待て。それだと問題が2つ。1つ目には1人の女の子の名前に付けるには偉大すぎる。2つ目は「千手カノン」という名前を見ると、普通の人は仏教をテーマにしたお話だと思ってしまう。そこで仏教色を薄めて、「千里カノン」とした。
「シンボルフラワー」というのは、ごく初期の頃からカチューシャのイメージがあったので、じゃあ花も付けよう、その花をキャラのイメージに合った花にしよう……。どうせならメインキャラクター全員がシンボルになる花があることにしよう……。という具合に「シンボルフラワー」の設定が生まれた。
千里カノンのシンボルフラワーは赤いエゾギク。花言葉は「変化」。変化していくキャラクターなので、これが選ばれた。
「ソーシャルランク」というのは横文字で格好よく書いているけれど、要するに「所得ランク」のこと。「ミドルクラス」はつまり「中流階級」。本作には《社会信用度》というランク付けがあって、ソーシャルランクはこれに深く紐付いている。
千里カノンの右手には目玉をモチーフにした手甲のようなものが。高校生の頃にはこれで「うっ……私の腕が……」とか言って遊んでたんでしょうな。これは「千手観音は千本の手それぞれに目玉が付いていた」という伝承から。千手観音がモチーフだった頃の残り。

本作ヒロイン。可愛い女の子だと思った? 残念! 男だ!
ヒロインは男の娘。
なんでヒロインを男の娘にしたのか、というとこの時代にあってマイノリティ的な存在にしたかったから。
あまり深い考えもなく、マイノリティ的存在として男の娘、ロークラス(低所得者)としたのだけど、お話しを作り始めると動かしやすいキャラクターであることに気付く。
あと女の子がメインの作品で、ヒロインが男の娘……っていうのは収まりが良い、ということにも気付く(竿役として)。
シンボルフラワーはカモミール。花言葉は「逆境」。その時代における逆風にいかに立ち向かっていくのか……というキャラクターになっている。

3人目は樫月ナズナ。千里カノンちゃんのお友達。シンボルフラワーはヘリオトロープ。花言葉は「あなたに尽くします」。でもどこに身につけさせるか、いいアイデアが浮かばなかったので、キャラクターデザインには反映されてない。
本編中では「広島弁」で話す彼女だけど、出身は兵庫県。千里カノンと同郷の幼馴染み。中学、高校で広島に移住し、その頃に広島弁に馴染んだらしい。千里カノンとは漫画学校で再会を果たす。

漫画学校の先生。
「こずえ」の名前に漢字を当てると「標」。「道標」ということになる。生徒達の「道標」になる存在だから、この名前になった。
もともとは男の先生ということでお話が進んでいたが、「道こずえ」という名前を思いついて、急遽女性に変更。本編中、言葉が男っぽいのは、もともと男性キャラ設定でお話しを作っていた名残。
どうしてターバンなんか巻いているのか? というと、この先生、2050年代においては「変な人」だから。変な人だ、とすぐにわかる目印的なものを付けよう、それでいて格好いいもの……と考えているうちに部屋に飾っているフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』と目が合った。というわけでこずえ先生が付けているターバンは『真珠の耳飾りの少女』が付けているターバンと同じもの。
道こずえ先生に「シンボルフラワー」の設定がないのは、先生はすでに成熟した人だから。シンボルフラワーのようなものを必要としない……ということにした。(思いつかなかったわけではない)

男キャラは下手ねぇ……。男には愛着がまったくないし、引き出しもないからぜんぜんうまく描けない。このあたりは本職の人にお任せだね。

雄馬タケルは名前が「オス馬が猛る」というくらいだから、まあその通りなキャラクターなんでしょうね。知らんけど。ただしシンボルフラワーは「ホオズキ」。ホオズキの花言葉は「偽る」。さて、彼は何を偽っているのか?

最後のキャラクターは雨戸ウズメちゃん。
今度は日本神話が出てきちゃった。日本神話とは特に関連のないお話しだから、こっちも色を薄めようかと思ったけど……。いい名前が思いつかず、そのまま。まあ、日本神話モチーフのキャラ名なんて世の中に一杯あるので、「日本神話と関係が……」と考える人は逆に少ないでしょう。
設定に「?」が多い彼女。果たしてこの子は何者なのか? シンボルフラワーのサワギキョウは花言葉が「高貴」。これがこの女の子の正体を解き明かすヒントになるのか?

それでは本編をご覧ください。

第1話・前編

第1話・後編


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