2018年10月10日色葉あや_Twitter公開版

10月制作イラストの紹介 1

 それでは10月前半に制作したイラストの紹介をします。

10月前半制作イラスト

 10月5日公開。
 頭部、胸、股間、脚までの立体的な起伏を描こう……というのがテーマだった作品。
 詳しくはFANBOXで解説したので、そちらをどうぞ。
FANBOX:黒タイツのミコ3(有料会員のみ)
 FANBOXで書いた通り、あまりにも手応えがなく、「これは失敗したんじゃないかな……今回もミコイラスト、評価低くなっちゃうのかな」とだいぶ重い気分で発表した作品。
 結果は……あとで書きます。

 10月8日公開。
 ほぼ頭部と下半身しか描かれていない作品。これまた不完全燃焼……描いていて「こんなんでいいんだろうか……?」と自分で描いているものが正しいのか、描いているうちに「何を描いているんだろうか?」という気分になった作品。
 詳しくはFANBOXで。
FANBOX:黒タイツのサキ2(有料会員のみ)
 結果については後で書きます。

 10月13日公開。
 セーラー服+黒タイツシリーズ最後の作品。最後は一番ひねりのない尻見せ構図。
 イラストの解説はFANBOXを読んでください。
FANBOX:黒タイツのあや 2

pixivランキング

 10月6日
 イラストルーキーランキング 136位
 ルーキーランキング 151位
 男子に人気 365位
 10月8日
 オリジナルランキング 188位

 10月9日
 イラストルーキーランキング 148位
 ルーキーランキング 168位
 10月12日
 オリジナル作品ランキング 204位

 10月14日
 イラストルーキーラインキング 115位
 ルーキーランキング 125位

 予想外の結果。いまいちかな……と思ったイラスト3枚ともpixivランキングに載った。
 嬉しい半面「なぜ?」という気持ちが。後半3枚はあまり手応えを感じなかったというか、「うまく描けなかったな」と描く側は反省していた絵だし、じゃあ今までの特に評価の伸びなかった作品はなぜだったんだろう、という疑問が(『黒タイツのいぶき 2』はどうして中途半端なところで評価が止まったのだろう?)。
 今までルーキーランキングに入っても200位台の後ろの後ろのほう……だったから嬉しさと驚きがあるのだけど、素直に喜べないものもちょっとある。

pixivでの評価

 pixivでの評価です。pixivの評価しか載せないのは、他サイトに公開したやつはどれもだいたい0点……一切評価されてないのでpixivの結果だけを載せます。

 掲載しているのは最近制作の作品のみです。

 「黒タイツ」シリーズは非常に好調だった。この黒タイツシリーズの中だけで3本もいいね100点突破作品が出た。これまで、オリジナルキャラクターによる作品で100点突破は1本しかなかったから、いきなり3本……これにつられるように『読書中のいぶき』も100点突破し合計5本になった。『黒タイツのあや 2』も間もなく100点突破するだろう。これまでのオリジナル作品はだいたい低評価、平均点39点に留まっていたから、評価が劇的に上がった……といえるだろう。表面的には。
 突っ込んだ話は次の章でしよう。

 さて、「タイツ」をテーマに描いてきたシリーズだったが……タイツを描くのは非常に難しかった。
 タイツ特有の質感……繊維が極限まで伸びて、肌が透けて見える景色。この透け感の表現に最後まで苦労した。
 ヒップ回りはもっとも大きく伸びるから、この辺りが一番透けやすくなる。太股も透けるが、膝から下はあまり伸びないし、どうやらこのあたりから裂けないように厚めに作られているらしく、ほとんど透けなくなる。デニール50のタイツで検証したところ、膝から下はほぼ透けなかった。ただし、“かかと”のところだけなぜか透ける。特に伸びるポイントのようには思えなかったが、とりあえず検証したものを反映させた。
 タイツが伸びたところには、繊維の目が浮かぶのだが……タイツイラストを描く過程で色んな作品を見たが、この繊維を表現している絵師もいた。あれはタイツを描くためだけに、オリジナルのブラシを考案したんじゃないだろうか? いったいどうやったらあんなオリジナルブラシを作れるのか皆目見当も付かなかったので同じものを作るのは諦めた。非常に魅力的ではあったが……。
 タイツの透け方には法則性があるのはわかったが、しかしだからといって簡単に描けるものではなかった。ポーズや角度によって、微妙に見え方が変わる。透け具合はどれくらいが適切なのか……。上に被せるグレーの濃度は毎回違っている。タイツ越しに見える肌色も、毎回模索だった(最終的に、乗算で肌の影1を載せる……この辺りに落ち着いた)。
 最後まで安定した手法を確定させることができなかった。『黒タイツのあや 2』を最後にしてタイツ作画から離れるつもりだが、しばらく時間が経つとこの時と同じものを再現できなくなるだろう。こうも複雑な要件の絡む表現を、長く記憶しておくことはできない。タイツを描くのはそれくらいに難しかった。

まとめ・タイツシリーズを振り返る

 私の描いたイラストとしては非常に高評価だったタイツシリーズだったが……まず間違いなく言えることは、この次の作品は評価がガクッと落ちるだろう。いや、落ちるはずだ。なぜなら次の作品は特に“性的に”そそられる要素が何もない……普通で何の変哲のないセーラー服少女のイラストだからだ。
 勘違いしてはいけない。私の作品が評価されたのではなく、性的に消費できる部分があったから点数が付いたのだ。観る側のフェチズムと合致する要素が描かれていたから。“評価”されたのではなく“消費”されたんだ……ここをしっかり心得なければならない。
 タイツシリーズであまり評価されなかった作品……『黒タイツのミコ1・2』がなぜ評価されなかったかというと、タイツ越しに透けるパンツが見えなかったから。評価されたもの、されなかったものの差を要素で考えると、おそらくそれだろう。タイツ越しに見えて欲しいものが見えていなかった、だから評価されなかった。
 自分のオリジナル作品がランキングに載った。自分のオリジナル作品が100点突破した。喜んではいけない。ちゃんと描ける絵師ならば、発表して1時間程度で100点突破、一日で1000点とか、10000点とか……。性的な要素なんてどこにも加えることなく、それだけ評価される。そういうものと較べると、私の描いたものなんて底辺の底辺。ただのゴミデータでしかないんだ。私が描いたものなんて、所詮その程度のものだ。

 私の実力や評価が特段上がったわけではない。おそらくは私の絵の評価は39点あたりからほとんど変わってない。タイツで+70点ほど増えただけ……タイツだけでそれだけのプラス効果があったというだけの話。そこを勘違いしてはならない。
 私の絵が本当に評価されるに値するものだったら、他サイトに上げた絵も点数が付いているはずだ。しかしほとんどが0点……これが全てを物語っている。私の絵は、“その程度”なのだ。
 結局は“抜く”のにちょうどいい絵が求められている。性的な要素、フェチズムの埋め合わせができる要素が絵に入っていなければ、私のような3流絵描きが評価されることはない(そういえば商業向けに描かれる美少女イラストってだいたい過剰に性的要素が込められる……ああいうふうに描かないと、誰も見向きもしないからだろう)。
 実力で勝負できないのなら、これからも積極的にフェチズムを取り入れていくべきだろう。私にはいまいちみんなが抱いている性的幻想に共感できていないし読み取れてもいないけど。

 今回のお話はここまで。作品公開が順調ならば、10月終わり頃にまたブログを書きます。

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