【全経簿記のすゝめ】簿記2級が取得できたら
まずは簿記2級取得おめでとう
タイトルだけ見て見に来てくださった方はかなり物好きですね。全経簿記ってなんやねんって話で。想定読者としては簿記2級を取得した方向けになってます。ので、お祝いいたします。おめでとうございます。ただ簿記2級勉強中で取得後の人生選択を悩んでいる方向けにもなると思います。
簿記2級取得はそこそこ頑張らないと合格できないため、取得できれば履歴書にも書けますし少し自信にもなります。故に諸々の選択肢が開かれることになり、その選択肢を示したうえで敢えて全経簿記をおススメしたいと思います。
簿記2級取得後の選択肢
①会計を極める
簿記2級まで取得できれば、ある程度会計に対するセンス、適正はあると思います。ここで「簿記楽しい!」という感想を持った方は是非その道を極めることをおススメします。
会計は全ての会社で使いますし、例え経理ではなく営業であってもマネジメント層になったときに「数字がわかりまへん」ではお話にならないです。ビジネスマンであれば必須の知識です。
ほとんどの方が簿記3級→簿記2級という道を辿っているかと思いますが、正確にこの簿記検定は『日商簿記検定』と言い、日本商工会議所が仕切っています。一方全経簿記は、正確に『全経簿記能力検定』と言い、全国経理教育協会が仕切っています。(その他、全商簿記というのもありますが、ここでは省略)
全経簿記にも2級や1級がありますが、日商簿記と併せて難易度を評価すると
となります。なので日商簿記2級を取得後、全経簿記に進むのであればほぼ同レベルの『全経簿記1級』に進むか、日商簿記1級と同等レベルの『全経簿記上級』に進むかになると思います。着実に進めたいのであれば全経簿記1級をおススメしますし、さらなる”飛躍”を目指すのであれば『全経簿記上級』をおススメします。
全経簿記1級を取得するメリットは理論が勉強できることです。日商簿記では計算が100%のところ、全経簿記1級では理論が出題されます。範囲はほぼ『企業会計原則』ですが会計の基本ルールがわかるので面白いです。計算自体は日商簿記2級の方が難しいです。また履歴書に資格の『1級』が並ぶことにより、ちょっとかっこいいです。
一方全経簿記上級は、日商簿記1級と並び簿記系資格の最高峰とされます。取得の最大のメリットは『税理士試験 税法科目の受験資格が得られる』ことです。税理士試験の会計科目(簿記論と財務諸表論)は、受験資格制限が撤廃されたので誰でも受験可能になりましたが、税法科目は相変わらず受験資格が必要です。その要件は色々ありますが(下記参照)、主に大学で特定科目の単位取得をしているか、あるいは特定資格を保有しているかです。この後者の要件をクリアする資格が日商簿記1級と全経簿記上級になります。日商簿記1級より全経簿記上級の方が取得しやすいとされているため、税理士を目指す方は全経簿記上級取得を目指すのはありだと思います。
やはり知名度という点では、日商簿記>全経簿記となるので全経簿記の教材の少なさは以上です。ほぼ協会が出版しているものしかないので過去問を中心に勉強するしかないです。
【1級用】
【上級用】
②ジェネラリストになる
まあ会計はこの程度でいいかな、という方は別の道もあり得ます。例えば仕事の幅を広げるために、法律系であればビジネス実務法務検定や宅地建物取引士、給与計算系では給与計算実務能力検定、IT系だとITパスポートやMOSなどが挙げられるかなと思います。プライベートとしてお金の知識を深めたいならFP技能検定があります。資格は山ほどあるので自身の理想をイメージして勉強に励むとよいと思います。
③資格勉強をやめて実務に没頭する
資格は日商簿記2級で十分!と考える方は、その会社での昇進を目指して実務にフルベットするのもありだと思います。実務から得られることもありますからね。前提として今いる会社で上に上がることを優先していて、転職の時にそのスキルが使えるものなのかは、客観的によく考えた方がいいかなと思います。
最後に
スーパーマニアックな記事をご覧いただきありがとうございました。少しでも面白い、役に立ったのであれば光栄です。各々理想の未来があるでしょうから、それに向かって努力する人を応援します。どうかご武運。
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