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高橋優「がんばれ細野さん」 たった一人で戦っている

この歌、私が説明するよりもまず、聴いてもらいたい。聴けば分かる。

第三者視点の「僕」が「細野さんという近所のスーパーで働く小太り150センチ強 40歳ほどの男性(明確に男女は書いていないけど、たぶん男性)」についてつづっている。歌詞の世界観はこんな感じ。

軽い気持ちで聞いていたら、グッとくる歌だった。悲しいというより元気になって感動してしまう。不意打ちがすごい。

細野さんは接客がめちゃくちゃ丁寧で、「僕」はその丁寧さから元気をもらうほど。「僕」は細野さんを心から尊敬している。

でも、細野さん以外の店員の態度は横柄で、年下のスタッフから小言を言われている細野さんを見かけて、「僕」は心から応援している。

ある日、スーパーに行くと、細野さんがいない。いろいろしがらみがあってやめちゃったのだろうか。

すると、今日は新人の教育係として働いている細野さんを発見。
「あなたがいるならまたここに買いに来るよ」と僕は言う。

昔、後輩を車に乗せていて、この曲がかかった。

「心のきれいな人ほど行きづらい世の中だとは言うけど
それじゃやるせなくて心苦しくレジに並ぶのをやめたのさ
と、そこに新人の名札をつけた人たちに何か教えている人がいる
ちょっと小太り背は150センチ強 歳は40ほどの細野さん」

という歌詞が流れた瞬間、

後輩は「わあ、よかったあ!」という感嘆の声を上げた。

高橋優さんの分かりやすい歌詞と、浮かぶ情景に一瞬で細野さんのいるスーパーにトリップしていたんだね。

結局、仕事も、noteも「あなたが言うならやろうか」「あなたの原稿なら読んでみようか」となることを目指さないといけないね。

細野さんに会ってみたい。

トラジロウ 2022年7月1日

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