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スピッツ「愛のことば」 限りある未来を搾り取る日々から

アルバム「ハチミツ」の5曲目にある「愛のことば」。スピッツの全楽曲の中で、自分の中で順位を付けるなら、かなりの上位にくる。とても好きな曲。

MVを見ても、何か異国情緒の中に「戦火」をイメージさせるような表現が垣間見える。かといって、この曲がそのまま戦争に向かう男性と、それを見送る女性だと受け取っていいのかどうかはよく分からない。

何か、自由が制限されている中なのだろうか。命さえ軽んじられる状況の下で、生きようとする人をメタファーとして描いているのだとすれば、現在の日本そのものこそ、生きにくく、自由がありそうでない、窮屈な世界なのでは?でも、ウクライナの現実の前に、そんなことを言うのは、無神経かもしれません。

「限りある未来を搾り取る日々から 抜け出そうと誘った君の目に映る海」

この毎日、毎日、全然楽しくもない仕事に追い立てられ、一度しかない人生の大切な時間をドブに捨てているような膨大な時間。今の自分こそ「限りある未来を搾り取る日々」のようにも感じてしまう。

でも、勇気が無くて、結局、現況に甘んじている。で、この場で愚痴る・・・。

なんだかなあ。自分が嫌いになりそう。

草野さんはこの歌で、決して明るい未来をつづってはいない。

「もうこれ以上進めなくても 探し続ける愛のことば」

草野さんの歌う「愛のことば」って、どんな言葉なんだろう?

見つかったのかしら?

2022年6月11日 トラジロウ

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