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私が「FINAL FANTSY X」をプレイして意識を変えた話

<FFXをお勧めしたい対象者>
高校生以上(男女問わない)

<FFXの一番の魅力!>
言わずと知れたFFシリーズ!アジアンテイストな世界観で進む珍しいFFです。練り込まれたストーリーと世界観、名台詞も多数あり、シリーズで初めて続編が出た作品でもあります。魅力的な仲間達とともに、シンという怪物を倒せ!ラストは感動のエンディングですよ・・・。

<あらすじ>
 主人公のティーダはブリッツボールという球技のプロ選手。しかし試合中に突然空が台風のように荒れ始め、その中心に吸い込まれてしまう。気がつくとそこは、なんと1000年後の世界だという。ティーダは徐々にこの世界のことを知っていく。シンと呼ばれる巨大な化物が、無差別に突然町や村を襲い、全てを破壊して去っていくこと。シンは人間が機械に頼りすぎた罪の象徴であり、機械を使わずに生活すればいつかシンは消えるという教えを解くエボン教の存在。そしてエボン教に属さず機械を使い続けるがために差別を受けるアルベド族。こんな世界において、ティーダはシン討伐の旅に加わることになる。幼い頃に行方不明となった父も、この世界にいるという話を聞いて・・・。
 本作はさすがFF、細かいところまで丁寧に作り込まれており、世界のいろいろな問題点を縮図としてゲームに取り込むことに成功していると思われます。民族主義による差別、宗教の盲信と異教徒の排斥、戦争の愚かさと悲惨さ。そしてシンという怪物は、大きな自然災害を体現していると思います。日本にはなじみ深い、大きな地震。アメリカで多い巨大ハリケーン。日本や東南アジアの国々を襲う大きな津波。神出鬼没、予兆なしに襲ってくる厄災。シンに破壊された村で「異界送り」という葬式的な儀式が行われる場面があります。死者を慈しむシーンになりますが、この場面を私は美しいと感じました。人間は死者を弔い、その死を乗り越えて生きていかねばなりません。強く生き始める人たちの姿が、美しく感じられたのかもしれませんね。

<どこで遊べる?>
 原点はPS2で発売されています。PS3とPS4、さらにはニンテンドースイッチとXbox oneでも発売されています。続編も収録されているソフトもあるみたいです。

<FF10の問題>
 操作が難しい方ではないと思います。モンスターとのバトルも、これまでのリアルタイムバトルではなく、コマンド選択式に変わっています。初心者は入りやすいゲームだと思います。ただ、RPGなので当たり前ですが、クリアまでが長いです。また、たまになんですがアクション要素を求められる場面もあります。苦手な人は、そこだけ誰かにお願いしてクリアしてもらいましょう。

<私が得たもの>
 長いのはデメリットかもしれませんが、それだけキャラクターに感情移入することができます。クリアした時の美しいエンディングテーマとラストのメッセージは、プレイ時間が長ければ長いほど感動の度合いが大きいことでしょう。
 個人的に好きなシーンとしては、仲間内でちょっと揉めるシーン。主人公のティーダは「シンも倒すし犠牲者も出さない!」と主張します。しかし犠牲者を出さないとシンを倒せないというのがこの世界の常識。「欲張りすぎると全部失敗するわ」と仲間の一人がいいます。これは、プレイ当時19歳だった私も同意見でした。大人になるということは、実現可能と見込めるものに全力で取り組むべきで、実現不可能と思われるものは捨てるという選択をすることだと思っていました。しかしティーダはいいます。

「嫌だ。欲張る」

「青臭いこと言うなよ!」

「青くたっていい!大人ぶってかっこつけてさ!言いたいことも言えないなんて絶対に嫌だ!ああ、どうすればいいのかなんてわかんないよ!でも、10年前のアーロンが言っていたこと、俺も信じるっす」

この「アーロンが言っていたこと」というのが、「無限の可能性が、あんたを待っているんだ!」というセリフでした。常識として信じられていること、二兎追うものは一兎も得ずと言われていること。どう実現したらいいのかわからないこと。そこに挑戦する心を失っては、何も進展しないということに気づかされました。
 「どうすればいいのかわからない」と言っているところも素敵ですね。得たい結果のための具体的な対策や道筋がなければ、発言してはいけない。目標として掲げてはいけない。そんな風潮では新しいものは生まれませんね。どうすればいいのかは、みんなで知恵を絞って考えればいいんです。誰か一人が責任を持たされ、考えなければならないものではありません。
 これは、現代社会においても変えるべき一つの指標にならないでしょうか。ある会社が何かプロジェクトを行う際、誰か一人に責任を押し付けてませんか?
全員で考える体制ができてますか?
発言は自由にできる社風ですか?
目指したい最高の目標がありますか?
欲張りすぎて失敗したくないからと、切り捨てている可能性はありませんか?
もちろん、毎回最高の目標を達成することは困難でしょう。でも失敗したって、このゲームのように誰かが死ぬわけじゃないですよね。全部のタスクを成功させるのは困難でしょうが、半分でもタスクがクリアできたらどうですか?それは成長につながるのではないでしょうか。
 これは、個人でも法人でも一緒だと思います。まずは、個人的な欲張りを達成する努力をしてみましょう。ちなみに私の欲張りは「仕事しないでもお金の心配なく暮らして、世界中を妻と旅行したい」です。実現不可能だと思いますか?そうですよね、寝てるだけでお金入ってくるわけないですよ。
 でも例えば投資で資産をうまく運用できれば?資格を取るなり、手に職をつけて好きな時にだけ働ける環境が整えられたら?どんな目標でもいいんです。不可能そうな欲張り、してみませんか。贅沢は敵だ、と言われていた時代は既に歴史の教科書に載るほど昔のことなんです。最高の目標にどれだけ近づけるか、その方法を考えることが今はできます。そう、あなたが今この話をネットで見れている。これは昔できませんでした。今は違います。情報を探せる。自分の生き方についても参考になる人を見つけることができる。皆さんも欲張りましょう。この青さは、なくさなくていいんです。

<まとめ>
 ちょっと脱線しましたが、色々なことを知ることができ、また気づかせてくれた本作品。長いんですが、毎日ちょっとづつとか週1回とかでもいいです。時間かければ誰でもラストまで行けます。オススメですよ!
それではまた次回!

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