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寺田和代「本と歩く アラ還ヨーロッパひとり旅」 第2回 ジョージア篇(3)
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ジョージア篇(3)
アクセス最優先のB&Bで 30時間の疲れを回復
リバティスクエアでバスを降りると、大きなロータリーの真ん中に建つ金ピカの像が真っ先に目に入った。
白馬にまたがってドラゴンを退治しているその姿、ジョージア正教の守護聖人、聖ギオルギだ。
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多くのジョージア小説や ピロスマニの評伝にもしばしばその名が登場する聖人で、ジョージア人の精神的支柱。
はるばるきたよ。よろしくね、聖ギオルギ。
アクセス最優先で選んだ初日の宿は、聖ギオルギに見守られるようにそこから南に歩いて約5分。
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花屋の角を曲がり、街路樹の通りを登って3分、グーグルビューでイメージトレーニングしてきた通りの距離に 今夜の宿の扉と温かな灯が見えた。
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きれいな部屋で安心して眠れたおかげで朝7時にスッキリ目覚めた。
乗り継ぎの多い格安航空券利用のため、自宅を出てからここまで移動に30時間近くかかったけど、幸い体のどこにも大きな痛みはなく、起きられないほどの疲れもなかった。
そのことにまず安堵する。
アラ還ひとり旅を十全に楽しむには、心身が“そこそこ元気”であることが何より大事だ。
ありがたいことに朝からおなかぺこぺこ。
7時半からの朝食開始時間を待って食堂へ。
一般的なコンチネンタルブレックファストだったけど、テーブル係をしてくれた女性が「私が毎日手作りしています」と教えてくれた2種類のヨーグルトが体と心に沁み渡るほどおいしかった。
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