自伝的小説 冒頭#1
その日は卒業式。義務教育最後の学び舎をあとに、それぞれの方向に行く友達。いつもの様に彼らとは会えないのかな。それから数日が経って、晴れて高校生(なにか内に秘めた目標を少し持ちながら入学式に足を運ぶ)。
始業式やらなんやらが終わり
友達とのLINE交換
前の子が「交換しよ
俺Kって言うんだ。これからよろしくな」と、気さくに声をかけてくれた。
何とか高校でも上手くやっていけそうという印象だった。あの時が来るまでは。
そこからKとは、毎日チャットで話した。
僕が「今日は話し掛けてくれてありがとう」と、送ると
Kから
「うん こちらこそだよ」的などこかお世辞感のある話をした。
ある日のこと、Kが好きな人が出来たと言い出した。彼女は、僕の知り合いで同じ学校出身。そこまで詳しくは知らないけど、綺麗と言うよりは可愛い寄りで当時中学の頃のHには彼氏はいたって言う噂を聞いたことがある。
話を聞くに、KはHのことが好きなのだとか。
僕にはそんなに可愛いとか言う感情はなかったんだけどさ、なんか胸がちょっと変な気持ち。
「おいおいなんだよこれ
最近友達として仲良くなったばっかなのに
何変なこと考えるのか」少しだけ可愛く見えてきた。
そんな僕にも彼女が出来た。
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