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静寂

悲しくなる。

何分かに一回

何時間かに一回

何日かに一回

何か月かに一回  僕は悲しくなる。

親や、弟の寝顔を見ているときよく思う。
もし、明日この顔が見れなくなったらって。
そんなことを考えているから余計悲しくなる。

いつも僕は親に反発してるけれども、こういう時は別。

昨日親と話した。
親も虐待されてたらしい。
親は、愛情の受け取り方を知らないよう。
僕は、愛の形を知らない。

親は、そう思っていないみたい。
おじいちゃんが酒乱で、冷蔵庫を壊しても
おばさんに、ちょっとしたことで髪を引っ張られても
そう思っていない。

親は言ってた。
我慢するしかないって。
親は専門学校に行きたかったけど、それをおじちゃんに言うとうちにはそんな金ないって言われたから、就職をしてそれからバイトをしながら、専門学校に行ってたらしい。朝から晩まで頑張ってたみたい。
いろんなコンテストに応募をしたりもしたらしい。

親も、どこかで自律神経をおかしくしたらしい。
でも、親は自分を忙しくさせることで解決したって教えてくれた。

僕は言った。忙しくしたら疲れるじゃんって。
食い気味に親は言った。
「自分が夢中になることがあれば疲れない。多分、トラはまだそれを見つけれていない。見つけなさいよ。」

久しぶりの温かい言葉だった。
また、僕は泣いてしまった。

夜になると、やっぱり悲しくなる。





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