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未経験で挑んだ新卒デザイナーの1年間。

もう3月が終わり、去年の4月にデザイナーキャリアをスタートさせてから、あーーっという間に1年が経ちます。ついに後輩もできてしまうわけですし、怒涛に怒涛すぎて振り返るということを全然できていなかったので、無理矢理noteに書いて晒していきたいと思います。
(カバー画像は先輩が書いてくださった部署メンバーのイラストです。)

僕の肩書き
株式会社Sun Asterisk 21卒の新卒一年目デザイナー
・明治大学建築学科卒のIT系デザイン未経験入社
・現在はMOOOSという新規事業部にてエンタメ系自社アプリのUIデザインを主に担当

結論、めちゃめちゃ色んな経験をさせていただき、ものすごく楽しめた1年でした。社会人とはデザインとは組織とはコミュニケーションとはアプリ開発とは新規事業とは、といったようなことを常にインプットしながらアウトプットしていくという怒涛の生活を過ごしていました。

とにかく色々あったので、めちゃ長いですが振り返っていきます!

1年どんな流れで過ごした?

ざーっくり1年の流れをテキストに起こすと、こんな感じです。

・ 社会人スタート
正直デザイナーのデもわからないような状態で入社。
 入社1~3ヶ月目
吸収する間もなく、入社2週間でクライアント向けにUXを提案する仕事が開始。大手企業様の新規事業立案にあたってのユーザーインタビューやアイディエーションWSなどを行う。
・ 入社4ヶ月目~現在
たまたま出会って1on1した他部署のマネージャーに惹かれ、自社の新規事業を扱う部署への異動を懇願。無事に異動が通り、エンタメ系の自社アプリ運用に携わらせてもらい、UI制作、バナー制作、イラストディレクション、グッズ制作、コンテンツ企画、、、など多岐にわたるクリエイティブに関わる。

前回振り返った時のnoteが入社2ヶ月のタイミングで、部署移動も経験し環境が少し変わったので、今回はそれ以降のことについて綴ります。

クライアントワークから自社事業へ

異動したことで、大きく変わった点はビジネスモデルです。

現在はMOOOSという新規事業を手がける部署に所属しています。MOOOSとは、My Only One Online Stageの略でプロアーティスト向けにOEMで提供するファンコミュニティシステムです。(実際どういったサービスを提供しているか、どんなチーム働いているかは、きっと長くなるので別の記事で話したいと思います。)

入社直後は、クライアントであるお客様の新規事業立案やDXに関する課題に対し、アイデア創出から本開発まで包括的なコンサルティングを提供するビジネスモデルを主とした部署にいました。しかし異動後の新規事業部は、自社開発したシステムをクライアントに提供するだけではなく、提供したシステムを使ったサービスの運営まで行うビジネスモデルでした。

今までのクライアントワークであった0→1の仕事が、自分達で0→1、さらに1→10にしていくことも仕事となったのです。これによりデザイナーとしても働き方が大きく変わりました。

次から変わったところも踏まえて、実際の業務を振り返ります。

いまの僕の仕事って?

①UIデザイン
基本的にメインはUIデザイン。既存UIのアップデートや、他のアーティストにまたがる機能の基盤デザインを担当しています。毎日figmaを触る生活です。

特に大きかったのは異動直後。現在運用しているアプリにて「EC機能を追加でリリースするから、そのデザイン全般お願いできる?」といきなり任せていただいたことです。まだサービスやチームのことを理解しきれていない状況で、且つリリース日が迫っている中、ユーザーに届けなきゃならない超でかいタスクでした。さらにECということもあり、配送関係や法務周り、中身の商品企画など、本当にデザイナーの仕事なのか?と思うほど幅広く目線を配らなきゃいけず、とにかく必死に食らいついていったのはいい思い出です笑

実際これのおかげで、サービスを一つ世の中に出すということ、そのために開発側へデザインを理解してもらうためには何を伝えればスムーズにいくのか、さらにはサービス運用するためにマストで抑えればならないことはなんなのか、など右も左もわからなかった僕にとってはかなり吸収することができた業務でした。

これ以外にもアプリのアップデートのデザインを担当していく中で、アーティストや使ってくださるユーザーの意見をダイレクトに受け、仕様を見直し、機能やデザインに落とし込んでいっています。

②グラフィックデザイン
UIデザインだけでは留まりません。
アプリ運用の中でイベントはつきものです。その際に用いるバナー制作などのグラフィックデザインも携わらせていただいています。

当初Photoshopにスキルに関しては皆無すぎたので、これもまた必死でした。先輩が作ったファイルのレイヤーを1つ1つ見ながら、YouTubeでツールのテクニックを学び、提出しては色んな所からFBが飛んできて、それに伴いコツを先輩に横で教えてもらい、、、というサイクルぐるぐる回して、やっと一つのバナーを作るという感じでした。最近になってだんだんFBの数が減っていき、先輩が一緒に喜んでくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったですね。

③クリエイティブディレクション
気づけば、手を動かす以外のデザインも行っています。
アーティストアプリということで、ライブ配信演出やそれに必要なイラスト制作、さらにはアプリ内で販売するグッズデザイン制作が伴います。それらに関して、世界観を崩さず、ファンのエンゲージメントが高まってくれるよう、周りのイラストレーターやアニメーションデザイナーの方のディレクションもさせていただいています。最近では、アーティスト撮影のディレクションも担当させていただきました。

ここに関しては、周りのクリエイターの方々のスキルにほんと助けられました。。。制作するもののレベルが圧倒的すぎて、「こうした方がもっと面白くないですか?」や「念の為こんなデザインも比較でお願いできます...?」といった僕のたじたじな要望を迅速に対応してくれ、ほんと心強かったです。そういった中で、アーティスト本人やその事務所側の方と信頼関係を築いていき、互いに寄り添ったクリエイティブの実現に日々励んでいます。

この業務のおかげで、何事も進める上では目的意識の共有互いのコンテキストの把握がものすごーーく重要なんだと理解できました。(これさえできれば信頼が生まれて気持ちよくことが運ぶ。けどめっちゃむずい。。)


このように、自分達で0→1、さらに1→10にしていくことも仕事であるが故に、決められた仕事以外のことも自分たちでやっていかなければならず、デザイン中心に常に色んな目線を配るような働き方は互いを刺激し合うような感覚で、非常に毎日が新鮮です。
さらにはユーザーとの距離がものすごく近いこともあり、制作物のFBを直に声やデータで受けれる状況にあることは、自分のデザインを世の中に出していく上で、正直ヒヤヒヤすることもあれば脳汁がでるほど嬉しいことも経験できるので、いい環境の一つだなと思ってます。

未経験で入社した1年を振り返って

最後に、デザイナーとしてほぼ未経験(ちょと独学)というめちゃめちゃ稀な状態から社会人になったことについて感じたことを綴ります。

結論から言うと、未経験という形で入社してもデザインを楽しんでこれた理由は2つほどあるかなと思っています。

・好き嫌いをしない事
・目的に対して柔軟に一直線になれる事

順を追って説明していきます。

■ 好き嫌いをしない事 
うちの会社の21卒のデザイナー同期は僕含め6人で、美大やデザイン学科卒のようなしっかりバックグラウンドにデザインがある仲間ばかりです。僕1人未経験の状態で入っています。且つ先輩に関しても美大卒の方が多く、最初は自信が持てない中でスキルに関してはとても不安でした。

やはり同期のみんなと比べるとツールの速さ、アウトプットの質や量、デザインにおける考え方などは比較にならないくらい劣っていました。あーみんなすごいなー、やっぱ経験の差出ちゃうよねー。とちょっとは凹みました。

でも、それはちょっとです

"未経験"という形で入ったからこそ、むしろ"入れた"からこそ、「うん、そりゃそうだよな。当たり前じゃん。」と割り切れました。僕が出すアウトプットに対する先輩方のFBに関しては、毎回「またダメかー」思うのではなく、基本全てを受け止めて、「こういう時はそのやり方があったか。じゃあこうしてみよう。」と全てをポジティブに捉えることができています。(←このマインドめちゃ大事)正直、現場ではこんな単純に物事がすすむばかりではないですが、凝り固まった軸ではないからこそ、好き嫌いせずFBに対して即座に応用し活用していけているのかなと思っています。

■ 目的に対して柔軟に一直線になれる事 ■
これも一つ目と大差ないですが、入社時点からデザインを一つの手段としか捉えていないことです。就活当初から、僕はデザイナーになりたいわけではなく、ユーザーがワクワクするプロダクトを作りたいが目的にあり、そのための手段として向いてそうなのがデザイナーだなと感じたので、入社に至りました。

なので、一つ前の項目で書いたようなデザインで手を動かすこと以外の業務が任されたところで全く苦ではなく、むしろ相互作用を起こせる業務の一つとして楽しんで取り組むことができているのかなと個人的に感じます。また、デザイナーとして、制作物に対し偏ったこだわりで意思決定を戸惑うということがなくなり、ユーザーやプロダクトを第一に考えることが出来ているのは、チームで動く上で非常に大切なマインドであるとも思います。この目的に対して一直線になれる柔軟性は、僕の大きな武器であると自負することができました。

■ まとめ ■
この2点をまとめると、ありきたりなことかもしれませんが、デザイナーに限らず仕事を楽しむコツは、小手先のスキル以上に大事なのは価値を生み出すことに対するマインドだなと総じて感じました。目的対して、一直線で柔軟なマインドを持っていれば、スキルは自ずとついてくる。アウトプットに関するスキルを如何に補うかの柔軟な動き方やコミュニケーションの取り方、あとは何事も目の前の事に全力で楽しんで取り組む事、これらに関しては、大きく成長できた一年だと感じています。

来年はこのマインドを活かし、もっとゴリゴリ手を動かしてプロダクトのデザインを中心に、今まで以上に楽しんでデザイナー人生を謳歌していきたます!

はい、新卒終了!

最後の最後に、Sun*では23卒の新卒たくさん募集しているので、ぜひ就活生はのぞいてみてくださいー!


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