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サイト制作のときに「余白を大切に」というキーワードを使うと大抵の方は納得し同意される。

余白が大事、というのは、最近の共通認識かもしくはテーマなのかもしれない。

数年前に制作されたサイトの多くが、余白がほぼなく、装飾したバナーを詰め込み、それほど中身がないのに文章も長ったらしいものが多いように見受けられる。

その反動なのかもしれないが、今は余白を意識してリニューアルされる方が増えている。
そして古い情報を読み込んで整理して、分類して、しかるべきところに配置しなおす作業が、想像以上に疲れることに気がついた。

思いつきで脈略もなく、あちこちにぶれて話す人との会話が疲れることに似ている。
人混みの中で、目的の場所にたどりつくためにキョロキョロしているときとも似ているかもしれない。

「で、結局なにが主題なの」「なにが言いたいの?」と最終地点にたどりつけないとき、徒労感でいっぱいになる。

一方、余白を大事にすると、掲載する情報やデザインの絞り込みを行わなければいけない。
ぎゅっと凝縮されて、そのサインから背景や想起されるものがたくさんある分だけ、余白を作ることができる。

自分でつくることができるデザインツールや制作アプリはたくさんできていて、とても簡単に使えるようになった。
けれど、肝心の中身をどう表現していくかは、人によって技量に差が出てしまう。

長く繰り返し説明するからわかってもらえるわけではない。
注意を加えておこうと、不要な情報を追加したら余計に混乱する。
かっこよいキメ台詞は、宙に浮く。

ここ数ヶ月続いた何件ものリニューアルで、古いサイトをみていて実感したことだ。
自分で作っていく人は、ご参考まで





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