コントな日々。地方移住のあれこれ。

四国の自然にうきうきしながら、面白い人たちと笑いながら生きていく。

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最近の記事

琴平町のメガネ店で未来を見る

夜、運転をしていてナビの詳細が読めなかった。 眩しいからかな、と思いきや、眼科で聞いてみたら老眼の始まりなんだそう。 遠近両用のコンタクトレンズを購入しに行ったら、これがなかなか見えにくい代物らしい。慣れないまま1箱使いきった。 さてどうしよう、と考えていたとき、たまたま琴平町の新町商店街の入り口にある「ダイオー光学」さんのオーナーさんと話す機会があった。そういえば、眼鏡屋さんだったことに気が付く。 同行していた人もメガネに目が留まった様子だ。2人して色々かけてみていたら

    • 四国に移り住んで1年が過ぎたリアル

      香川県に移住しよう!と思い立ち、勢いとノリで来たものの、予想と違ったことの連続で、最初の3か月は激凹み、6か月目で東京に戻るか大阪に移ろうかと考えた。 そして1年過ぎた今は、最低でも3年はいよう、もしかしたらずっといるかもね、という気持ちにまでなってきている。 その理由は、やっぱり人と繋がりにあると思う。 よく都会から地方に移り住んだ人の困りごととして、田舎の閉鎖性や過干渉について語られている。私自身も最初は、人に見張られているような気になって、神経衰弱になりそうになった。

      • 鞆の浦を目指したら福山の素敵なコンセプトと出会った

        旅情豊かな鞆の浦を目指し、福山駅で途中下車をしたら、バラがお迎えしてくれた。 実際には100万本も咲いてはいなかったけれど、至るところでバラを見ることができる。花の中でもバラは、特別な存在感を放って人の心を華やかに彩ってくれるように思う。 福山市には初めて訪れたが、バラによってそれまでに抱いていたイメージががらっと変わった。ただの美しい花のイメージが付随しているのではなく、 町の歩んできた歴史とともにあるもの。人を勇気づけて希望をもたらしたもの。 福山のイメージとともに薔

        • 琴平町のウィスキーバーDon't tell Mama(ドンテルママ)で見えたもの

          「ドンテルママ」の評判は、すごく良い。「行った方がいいよ」と口々に勧められるけれど、わたしは過去にウィスキーを美味しいと思ったことがない。 それでも「一度行くといいよ」と言われるので、とうとう行ってきた。 薄暗いカウンターに腰掛けると、村上春樹の本が置いてあった。昔は好きでよく読んでいたけれど、このタイトルについては記憶がない。 それほど、わたしにとってウィスキーは、遠い世界の飲み物で一生わからないものだと思っていたのだ。 そんな中「ドンテルママ」での最初のオーダーは、

          秘境の地を満喫|大歩危小歩危・祖谷渓

          ラフティングの世界的な聖地といえば、徳島の吉野川にある大歩危小歩危。 世界大会も開かれているそう。 香川から高知までを特急列車で走り抜けるとき、途中にエメラルドグリーンの吉野川が見えてくる。夏でも冬でもなぜこの色なのか?というと、それは周辺の木々の翠が水に反映しているから。 山の峠とも言える、この徳島県の渓谷で自然を楽しみながらラフティングを体験した。 基本的にラフティングは安全だ。ヘルメットを被り、救命器具を身につけてガイドの指示の通りに遊ぶ。 安全だからちょとした

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          高知のモーニングにはビールが出るの?

          酒豪が多いと聞く高知県人のお酒エピソードは何度も聞いてきた。中でも、高知でモーニングを頼むとコーヒーか紅茶、ビールの中から選べると聞いて驚いた。 その真相を確かめるべく、いざ高知へ! 琴平駅から特急に乗って、1時間半で到着!わたしが住む香川と高知はお隣なのに、讃岐山脈のあちらとこちらで全く天候が違うため、空気の質感から景色まで全く違っているように感じる。 高知駅の北口のファミマの裏にある、アイスカフェのモーニングセットを確認! モーニングセットで選べたのは、コーヒー・紅

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          クラフトビールで四国旅

          琴平町にできたマイクロブルワリー「呑象ブリューイング」。 田舎町にできたビールバーに、心が踊った。 生活圏に、ふらっと立ち寄るおしゃれでカジュアルなバーができるとは! もともとビール好きというより、自分の肝臓の能力値で飲めるお酒がビールかワインくらいしかないのもので、もっぱらビールを飲んできた。 けれど、こちらでいただくクラフトビールを飲んだらその魅力の虜になってしまった。 四国各地の醸造所から届く様々なビールを試飲してみると、自分の好みが、いくつかの醸造所のビールであ

          香川移住者のうどん考察

          生まれが関西なので、うどんは幼少の頃からよく食べていて好きだった。 薄い出汁に柔らかいうどんは、甘いおあげさんをのせてよく出てきた。 その後、関東に引っ越してからは、ほとんどうどんを食べなくなり久しかったのが、今年うどん県に移住してうどん生活の再開である。 ところが、うどんの美味しさがよくわからなくなっていることに気がついた。ほとんど味に大差がないように感じるのに、人は「ここは美味しい、あそこまずい」と評している。 実際に名店だと人がこぞって賞賛する店のうどんについても

          疲れないショッピング

          コスパの良いものを探しにいく買い物は疲れる。 いつの間にか、良い買い物をするつもりが、得をする買い物に変わっていることに気が付くから。 2つ買えば、1つあたりがお得に買えるとか、値下がりするのを待って買うとかの獲得競争にも疲れる。 頭の中は、損得勘定でぐるぐるしていて、本当に自分の欲しかったものと対峙できない。 そんな私のさもしい日常とは違って、GWには素敵な買い物ができ、気が付けばめちゃめちゃご機嫌に。 そう、買い物したらご機嫌にならなくちゃ。疲れている場合ではない。

          ご利益は、神社に行くより山にあり

          わたしが住む香川や近隣の徳島には、おむすびの形をした三角の山がたくさんあって、はじめてこちらに来たときに目についた。テーブルマウンテンと呼ばれる山の存在も知った。 山の形もさることながら、山中に入ってみると植生が豊かで、さながら宮崎駿作品の世界に入ったかのようだ。複雑な植物が、それぞれの場所で生命を生き、それぞれに連なってそれぞれを生かしあっている。その多様性が複雑すぎて、面白い世界が広がっている。 わたしは、もともとディズニーランドやテーマパークよりも人知を超えた存在の

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          いつまでもあると思うなサービスと労働力

          先日の別府旅行で、わたしは砂風呂に入った。 鉄輪のひょうたん温泉で約2000円ほどの料金で、普通の入浴付きのもの。 砂風呂に入って、汗を流し、ついでにセルライトも流したいという思惑はすぐに消え去った。 砂風呂は、自分で掘って自分で砂をかけるようなシステムだったので、砂をうまく自分にかけられず、ほとんど温まらなくてすぐに出た。 まあ、2000円で人件費をかけて埋めてもらうのは、無理な話なのかもしれない。 ところが後日、訪れた竹瓦温泉でも砂風呂があった。 こちらは1500円

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          九州旅行記:八幡浜から別府〜由布院へ

          四国へ移住したら九州が近づいたわたしは兵庫に生まれ、子供の頃の旅行といえば京都や奈良、鳥取、20代以降は沖縄か鹿児島の離島、もしくは北海道や海外だった。四国や九州は友人の結婚式か修学旅行くらいでしか訪れたことがない。その後関東に住んで、さらに西日本から足が遠のいた。 香川県に住んでいる今、日常の会話にもよく上がる愛媛や徳島、高知の魅力を再確認しており、広島にも行きたいところがたくさん出てきた。地図を眺めていると、愛媛の先から九州まですぐ手が届きそう。愛媛の八幡浜から別府港ま

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          Jターン地方移住で感じたこと

          移住の二文字が頭に入ったきっかけ昨年の夏に瀬戸内芸術祭に香川を訪れたときに、瀬戸内海の穏やかな海のきらめきに心を奪われた。 豊島でぼーっとフェリーを待っていると、「仕事はなにをしている?」「どこでもできる仕事だったら移住してきたらいいよ」と話しかけられた。 それをきっかけに、移住という考えがインプットされる。 わたしはフリーランスで、個人事業主や小さな会社のホームページを作ったり、業務委託でマーケティング支援の会社の仕事を請け負ってきていた。 確かに、どこでもできる仕事だ

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          多様性はあればいいではいけない

          多様性の推進はヒューマニティの問題ではない。 もはや生き残りをかけた急務の課題だ。 新しいものを受け入れられないと死ぬ地方では、隣接する市町村の明暗がくっきりしていることがある。隣は繁栄しているのに、一方は廃りきっている景色をちらほら見てきた。 衰退村に聞いたところ、反対派が多いため新しいものを取り入れられず、人が離れていき、存続の危機にあるとのこと。 地理的な優位性の差はなくても、進取の気鋭のある地域は、誘致や産業が盛んで人もどんどん集まってきている。 この差は、おそら

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          儲かりそうな仕事からの卒業

          若い頃はとくに、思えばお金の計算ばっかりしていた。 これは儲かりそう、これは儲からない、これは楽して儲かる、損するなどなど。 いまでもその癖は残っており、めっちゃ儲かりそうな仕事きたら目がキランとすることがよくある。とくにレバレッジが効くような案件の場合など、おいしい!と無邪気によろこんでしまいがちだ。 けれど、正直なところ、そういう仕事はとてもつまらない。 正確には、それだけだと詰まらないのだ。 お金の価値は、インフレデフレ、円高円安で上下し右に左に動いていく。 そん

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          古民家はどこまで魅力的か

          ここ数年、都会から田舎へ、密から疎へ移住が進んだと言われている。 たしかに都会で生まれ育った人たちが、自然豊かでゆったりした暮らしに憧れるのもわかる。 それは知らないからだ。 わたしも旅先で、「古民家を改修してあげるから移住しておいでよ」と言われたくらいだから、「古民家」というのは巷のキラーフレーズなのだろう。 でも、田舎育ちのわたしは知っている。 古い家は、維持していくのが大変だ。いくら安価に手に入る古民家といっても、安上がりどころか割高な部分が多く修繕費が常にかかるか